接着剤のコニシがジャカルタに販社設立 3年後黒字化へ

接着剤のコニシがジャカルタに販社設立 3年後黒字化へ
 接着剤の日本国内最大手のコニシは7月9日、インドネシアのジャカルタ市内に販売子会社、コニシ・インドネシアを設立したと発表した。資本金は80万米㌦(約8100万円)で出資比率はコニシ本社が90%、完全子会社のボンドケミカル商事が10%。アジア事業を強化する計画の一環で、海外では中国(上海)、タイ、インドのそれぞれ販売子会社に次ぐ4カ国目の拠点となる。来年1月から販売開始し、2016年に売上高5億円を目標に黒字化を目指す。接着剤や塗料の原材料ほか、電子・電機、自動車関連の合成樹脂などを日本から輸入し、日系メーカーに販売する。また、顧客企業が現地で加工・生産した製品を周辺各国に輸出することも視野に入れている。

1~6月の国内セメント販売量は8%増の2783万㌧

1~6月の国内セメント販売量は8%増の2783万㌧
 インドネシアの上半期(1~6月)の国内セメント販売量は、前年同期比8%増の2783万4897㌧だった。6月単月は前年同月比9%増の490万412㌧。前月比では2%増。インドネシア・セメント協会(ASI)によると、1~6月の地域別販売量はジャワ島が前年同期比9%増の1546万21㌧だった。うちジョクジャカルタ特別州が同19%増の45万2995㌧、中ジャワ州が同14%増の317万2543㌧と2ケタ増。バンテン州が同9%増の168万4013㌧、東ジャワ州が同8%増の347万8442㌧、西ジャワ州が同8%増の403万3590㌧、ジャカルタ特別州が同6%増の263万8437㌧だった。6月の販売量はスラウェシ島をはじめマルク・パプア、カリマンタン島、スマトラ島で2ケタの伸びを記録した。首都圏はいずれも1ケタの増にとどまった。

ヤマザキマザックがインドネシアで現地法人を設立

ヤマザキマザックがインドネシアで現地法人を設立
 ヤマザキマザック(愛知県大口町)はこのほど、インドネシア市場のニーズにきめ細かく対応するため、サポート体制強化の一環として、ジャカルタ市内 KELAPA GADINGU 地区に新たに現地法人ヤマザキマザック・インドネシアを設立した。資本金、出資比率は未公表。ヤマザキマザックは2004年にシンガポールの支店として、ジャカルタに拠点を設置し、顧客サポートを行ってきた。自動車などの輸送機器、石油・ガス関連メーカーなどへの納入実績があり、今後それらの産業の成長に伴い高機能マシンへの需要が高まっていくことが見込まれているという。現地法人設立に合わせ、ショールーム、パーツセンター、トレーニングルームを開設し、顧客ニーズへの対応を強化する。日系企業へのサポートも行う日本人3名を含む計13名でスタートする。

ボッシュがインドネシアに自動車部品工場 14年生産開始

ボッシュがインドネシアに自動車部品工場 14年生産開始
 独系自動車部品メーカー大手のボッシュの現地法人ボッシュ・インドネシアはこのほど、国内初の部品生産工場をジャカルタ近郊に建設すると発表した。投資額は1000万ユーロで、2014年に生産開始する予定。同社はこれまで、アジア太平洋地区の工場からインドネシア国内に部品を輸入して自動車メーカーに販売していたが、新工場建設で現地生産を始める。当面はインドネシア国内で大きなシェアを占める日系自動車メーカー向けの販売が主となる。

インドのタタモーターズが9月にインドネシア市場に参入

インドのタタモーターズが9月にインドネシア市場に参入
 地元メディアによると、インドのタタモーターズはこのほど、9月から乗用車や商業車など6車種をインドネシア市場で販売開始すると発表した。2~3年以内に組み立て工場なども建設し、現地調達率40%にまで引き上げる計画。現在、タタモーターズはジャワ島とバリ島で6つの販売代理業者と契約しており、業者数を年末までに10社、5年以内に35社まで増やす予定。今後4年間で、インドネシアを同社最大の輸出市場に育成する方針だ。

サタケが精米機販売でゴーベル・グループと合弁会社

サタケが精米機販売でゴーベル・グループと合弁会社
 精米機製造のサタケ(東広島市)は7月8日、インドネシアで電気製品を製造・販売などを手掛けるゴーベル・グループと精米機の販売で合弁会社「サタケ・ゴーベル・インドネシア」を設立すると発表した。サタケ本社で8日、合弁契約に調印、合弁新会社はインドネシアでは首都ジャカルタに次ぐ第2の都市、スラバヤ市に拠点を置き、資本金100万㌦(サタケ60万㌦、ゴーベル社40万㌦)、2014年1月から従業員13名でスタートする予定。精米機、光選別機などの販売、アフターサービス、据付工事などを主業務とする。

6月の二輪販売は前年比22%増の66万台 上半期6%増

6月の二輪販売は前年比22%増の66万台 上半期6%増
 インドネシアの6月の二輪新車販売台数(出荷ベース、輸出は除く)は、前年同月比22%増の65万9504台だった。ローン規制が導入されて影響で減少した前年同月から大幅に回復、通年で過去最大の販売を記録した2011年の同月と同水準となった。前年同月を上回るのは4カ月連続で、前月比では2.3%増加した。この結果、上半期(1~6月)は前年同期比6%増の392万3695台となった。
 二輪車製造業者協会(AISI)によると、メーカー別6月販売台数は首位のホンダが前年同月比17%増の39万23台。シェアは61%から59%に低下。2位ヤマハは21万4998台で6カ月連続20万台以上を確保。前年同月比29%増で、シェアは31%から33%に上昇。スズキは4万5315台で、16カ月ぶりに4万台を超えた。シェアは前年同月の6%から7%に、カワサキは同23%減の8398台で3カ月ぶりに1万台を割った。TVSは10%増の770台だった。

フランチャイズ事業が急増 店舗数は10年に比べ倍増

フランチャイズ事業が急増 店舗数は10年に比べ倍増
 地元紙によると、インドネシアでいまフランチャイズ方式の事業が急増している。インドネシア・フランチャイズ・ライセンス協会によると、2012年のフランチャイズ事業による店舗数は10年に比べ2倍の約2000店。12年の合計売上高は前年比15%増の115兆ルピア(約1兆1615億円)だった。外国からのブランド参入も活発で、最近では東南アジア諸国連合(ASEAN)各国からの進出が相次いでいる。マレーシアからは現在までに約20のブランドが進出している。

花王がカラワン工業団地にインドネシア界面活性剤新工場

花王がカラワン工業団地にインドネシア界面活性剤新工場
 花王は7月5日、インドネシアの現地法人、花王インドネシア化学の新工場が西ジャワ州カラワン県カラワン工業団地で完成したと発表した。同工場はシャンプーや洗剤など日用品の原料に使用する界面活性剤や産業用化学製品を製造し、8月に稼働する。初期投資額は40億円超。西ジャワ州ブカシ県の既存工場から、2014年12月までに全設備を移設し生産を統合する。年産能力は1.5倍となる。界面活性剤の生産拠点としては花王グループの中で最大規模で、アジアだけでなく欧米にも界面活性剤などを供給する。

 

DICがインドネシア工場を増強 生産最適化で競争力向上

DICがインドネシア工場を増強 生産最適化で競争力向上
 インキ大手のDIC(東京都中央区)は7月4日、インドネシアで約50億円(一部、米子会社の工場閉鎖費用含む)を投じ、フタロシアニン(ブルー)顔料の生産能力を拡張すると発表した。食品パッケージ用や塗料・プラスチックなどへの需要が高いフタロシアニン顔料のインドでの一極生産を分散させ、生産最適化による競争力向上と生産基盤の確立を図るのが狙い。
 昨年12月に現地同業大手モノケム社を買収して完全子会社化したDICグラフィックス(インドネシア)の工場建屋の増改築工事を先月開始。工場は西ジャワ州カラワン県で操業しており、敷地面積は7万9000平方㍍。クルード(粗顔料)から顔料まで一貫生産する体制だ。拡張分は来年6月に本格稼働させる。