外務省によると、岸田文雄首相は10月27日、東アジア首脳会議(EAS)のメンバーによるオンライン協議で地域情勢について触れ、中国を念頭に「経済的威圧に強く反対する」と述べた。
首相は沖縄県・尖閣諸島の周辺海域での中国公船の侵入を踏まえ「東シナ海で日本の主権を侵害する活動が継続している」と指摘。「南シナ海でも緊張を高める活動や法の支配に逆行する動きがみられる」と強調した。このほか、首相は香港や新疆ウイグル自治区などでの人権状況に関し、「懸念」を表明した。
ミャンマー国軍に合意事項の履行要求 ASEAN首脳が声明
G7貿易相会合 供給網から強制労働排除 ウイグル念頭に
脱炭素へ石炭火力で深い溝 急ぐEUと慎重な中国・インド
JICA ベトナム・ハノイの鉄道学校における人材育成を支援
JICA カンボジア第二期上水道拡張事業に63億円の円借款
脱炭素へ日越両政府が二国間クレジット制度延長で覚書
ミャンマー国軍トップ招かず ASEAN首脳会議 約束不履行で
日本 アフガンに21年中に220億円支援 G20で首相が表明
日本政府はアフガニスタンの人道危機に対応するため、2021年中に総額2億ドル(約220億円)の支援を行う。これは10月12日、アフガニスタン情勢について、オンラインで開かれた主要20カ国・地域(G20)の首脳レベルの臨時会合で岸田文雄首相が表明したもの。
首相就任後初の国際会議への参加となった岸田氏は、アフガニスタンに対し6,500万ドル(約71億円)規模の新規分を含め、2021年中に総額2億ドルの支援を行う考えを表明。「タリバンがテロ組織との関係を断ち切ることが不可欠」との認識を示した。
「メタン」30%削減公約 30カ国・地域突破 日本も賛同
米国と欧州連合(EU)が主導する温室効果ガスの一種「メタン」の排出量を、2020年比で少なくとも30%削減する取り組みについて、10月11日オンライン形式で開かれた閣僚級会合で、今回新たに日本を含む24カ国が加わり、メタン削減を公約した国・地域は30を超えた。
温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」が掲げる温室効果ガス削減目標を達成するには、「メタン対策が近道」と訴え、10月末から始まる国際気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に向けて協調を促した。