スリランカ・コロンボへのケラニ河新橋が開通 円借款で整備

国際協力機構(JICA)はこのほど、スリランカ最大の都市コロンボへの玄関口となるケラニ河新橋が開通したと発表した。同新橋は日本の350億2,000万円の円借款により整備された。コロンボ市街地とコロンボ港、バンダラナイケ国際空港をつなぐ橋で、6車線の橋梁を新たに建設した。このため、交通渋滞の改善が期待される。

日越首脳会談 50年カーボンニュートラル実現に協力,関係深化

岸田文雄首相とベトナムのファン・ミン・チェン首相は11月24日に行われた首脳会談後、共同声明を発表した。ベトナム政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、日本が協力していく内容を盛り込んだ。また、脱炭素化に向け、日本が主導して推進する「アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI)」を通じて、同国のエネルギー転換に向けたロードマップ(行程表)策定などを日本が全面的に支援していくことも表明した。
AETIは今年6月、梶山弘志経済産業相(当時)が日ASEAN(東南アジア諸国連合)エネルギー相特別会合で正式に提案し、脱炭素化に向けて資金・技術・人材協力などを行うとした支援の枠組み。両国は目標の達成に向けて、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出削減に向けて協力関係を深めていく。

JICA バングラデシュのインフラ整備などに2,922億円の円借款

国際協力機構(JICA)は11月24日、バングラデシュの首都ダッカで同国政府との間で、インフラ整備事業および新型コロナ対策の緊急支援の3事業に総額2,922億7,900万円を限度とする円借款貸付契約に調印したと発表した。
対象事業は①ダッカ都市交通整備事業(1号線)(第二期)に借款金額1,150億2,700万円②マタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業(Ⅵ)に借款金額1,372億5,200万円③新型コロナウイルス感染症対策緊急支援(フェーズ2)に借款金額400億円。

日越防衛相会談 対中国、サイバー分野協力で連携

岸信夫防衛相は11月23日、ベトナムのファン・バン・ザン国防相と防衛省で会談した。最近の東・南シナ海情勢について意見交換し、軍事力を背景に海洋進出を強める中国を念頭に、「力による一方的な現状変更の試みに強く反対し、法の支配に基づく国際秩序維持」のため連携することを確認した。また、両国はサイバーセキュリティ分野での防衛協力を進める覚書に署名した。

11/24に都内で日本・ベトナム首脳会談 対中戦略で関係強化

岸田文雄首相は11月24日に都内でベトナムのファム・ミン・チン首相と会談する。国際介護の場を除くと対面で会談する初めての海外の首脳になる。東南アジア諸国連合(ASEAN)の対中戦略に関わる重要な国として関係を強化する。チン氏は22日に来日し、25日まで滞在する。両氏は11月初旬に英国で開かれたCOP26の際にも短時間、会談している。

林外相に中国から訪中要請 問題山積も当面静観の様相

林芳正外相は11月21日、中国の王毅国務委員兼外相と18日に電話協議した際、訪中の要請を受けたことを明らかにした。日程は現段階で決まっていないが、今後調整していくと説明している。政府内で訪中の可否や時期を検討する。外相の訪中が実現すれば、2019年12月以来となる。
日中間には中国による沖縄県・尖閣諸島での領海侵入や台湾への軍事的威圧など問題が山積している。2022年は日中国交正常化から50周年の節目にあたる。ただ1昨年来、先送りされている習近平国家主席の国賓待遇での来日に、岸田文雄首相が「日程調整する段階にない」ことを繰り返している。このほか、2022年2月の北京冬季五輪に、米国のバイデン大統領が中国の人権問題を理由に、政府高官らを派遣しない「外交ボイコット」の検討を表明しており、日本の同調を求める声が高まる可能性があり、当面静観せざるを得ないとの慎重論が支配的だ。

ミャンマー情勢打開へ連携 日本・ブルネイ外相が電話会談

林芳正外相は11月17日、今年のASEAN(東南アジア諸国連合)議長国ブルネイのエルワン第2外相と電話会談し、国軍のクーデターによる混乱が続くミャンマー情勢の打開に向けて連携する方針で一致した。ASEANはエルワン氏を対話による解決を促す特使に任命したが、ミャンマー軍政は訪問を受け入れていない。林氏はエルワン氏の訪問実現に期待感を示したうえで、ASEANの取り組みを後押しすると伝えた。

気温上昇「1.5度に抑える努力を追求」で採択しCOP26閉幕

国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は11月13日、産業革命前からの気温上昇について「1.5度に抑えるための努力を追求すると決意する」とした成果文書を採択して閉幕した。この実現については困難さを理解しながらも、国連会議として地球規模の大きな課題に対する取り組みとしてあるべき目標を掲げることの重要性を認識し、前回のパリ協定の精神を堅持した。

石炭火力を「段階的削減」 延長のCOP26 合意文書を採択

第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は11月13日、合意文書「グラスゴー気候インパクト」を採択した。最大の焦点だった石炭火力発電の利用について、当初の文書案から表現を弱め、「段階的な廃止」から「段階的な削減」に変更した。議長国の英国は、石炭火力の”段階的な廃止”に強くこだわっていた。だが、インドなどの反発が強く、当初案に比べて表現を後退させた。
COP26は10月31日に開幕し、会期は11月12日までの予定だった。しかし交渉が難航し、会期を延長して議論を続けていた。議長国の英国が各国との協議を経て13日朝、新しい合意案を公表し、これを基に各国と交渉していた。
2022年のCOP27はエジプトで、2023年のCOP28はアラブ首長国連邦(UAE)で開くことも固まった。