日本、米国、中国など21カ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の閣僚会議は11月9日、オンライン形式で2日間の協議を終え閉幕した。
共同声明では、コロナ下で電子決済や法的効力を持つ電子文書が普及したことに触れ、ペーパーレス化で貿易を円滑にする取り組みが進んだと評価。感染拡大防止のための渡航制限を受けた経済損失にも言及し、ウイルスを抑制しながら社会経済活動を再開するための道を開き続ける必要があると指摘。そのうえで、新型コロナで打撃を受けた経済などについて「強靭かつ持続可能な長期にわたる回復を確保する」との共同声明を発表した。
今回の閣僚級の合意を踏まえ、12日に首脳間で協議する。
OPECプラス 12月の追加増産見送り 消費国の要請に応じず
COP26 石炭火力廃止に46カ国賛同 日・米・中・印加わらず
RCEP 2022年1月発効へ TPP上回る経済効果に期待感
東アジアを中心に15カ国が参加する地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が2022年1月1日から発効することになった。オーストラリアとニュージーランドが11月2日、RCEP協定の批准手続きを終了した。外務省が3日発表した。この結果、世界経済の3割を占める巨大な自由貿易圏が誕生する。日本にとっては中国、韓国と初めて結ぶ自由貿易協定(FTA)が動き出す。
日本政府は協定発効に伴う関税撤廃・削減などで部品や素材の輸出が増え、日本の国内総生産(GDP)を約2.7%押し上げる効果があると試算する。環太平洋経済連携協定(TPP)と比べると、国有企業改革、環境、労働問題の協定を盛り込んでおらず、ルールの水準は低めだが、経済効果では米国が抜けたTPPを上回る。
参加国は日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN10カ国)、オーストラリア、ニュージーランドの15カ国。
日本人商業所など日・比間の往来活発化へ入国緩和の要望書
JICA インドのDXスタートアップ支援で4.5億円出資
岸田首相 脱炭素で「アジアに1.1兆円追加支援」表明 COP26
岸田文雄首相は11月2日、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の首脳級会合で、アジアなどの脱炭素を巡る技術革新に新たに5年間で最大100億ドル(約1兆1,400億円)を追加支援すると表明した。6月に決めた今後5年間で600億ドル規模の支援としていたのを増額する。
先進国は官民で年1,000億ドルの途上国への支援を約束している。ただ、経済協力開発機構(OECD)によると2019年時点の支援額は800億ドルに満たない。日本が率先して不足分を補う姿勢を示す。
岸田氏は政府目標として、温暖化ガス排出量を2030年度までに2013年度比で「46%削減を目指し、50%削減の高みに向け努力する」方針を表明した。岸田氏が国際会議で公表するのは就任後初。2050年までに実質ゼロを目指す「50年カーボンニュートラル」にも言及した。
バイデン米大統領 メタン30%削減へ90カ国・地域連携表明
G20サミット 石炭火力へ金融支援停止 21年末までに実施
G20サミット開幕 バイデン米大統領 産油国に増産促す
20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が10月30日、イタリアの首都ローマで開幕した。米国のバイデン大統領は初日の世界経済の討議で中東産油国を念頭に原油・ガス価格の高騰に対処するよう増産を促した。
新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響をなお懸念する産油国は、需要の伸び悩みを懸念し、増産に慎重な姿勢を崩していない。だが、バイデン氏は経済回復に向けた重要な時期を損なわないよう、バランスの取れたエネルギー市場にする必要性を訴えた。
G20サミットを対面で開くのは2019年の大阪サミット以来2年ぶり。バイデン氏のほかフランスのマクロン大統領、インドのモディ首相らが顔を合わせた。衆院選と重なった岸田文雄首相はオンライン出席した。中国の習近平主席、ロシアのプーチン大統領は現地入りを見送った。