「アクト・オブ・キリング」英アカデミー・D賞を受賞

「アクト・オブ・キリング」英アカデミー・D賞を受賞
 1965年以降、インドネシア国内で起きた共産党支持者粛清を描いた映画「アクト・オブ・キリング」(2013年8月公開)が2月16日、英国アカデミー賞(バフタ賞)のドキュメンタリー映画賞を受賞した。同作品は虐殺の加害者の証言に焦点を当て虐殺場面を再現。インドネシア現代史の闇に葬られた事件の真相を探った意欲作だ。実際に虐殺に関わった自警団「プムダ・パンチャシラ」の構成員が出演して話題になり、作品の評価を巡って様々に、各所で物議を醸した作品でもある。じゃかるた新聞が報じた。
 この作品は米国アカデミー賞(授賞式は3月2日)の長編ドキュメンタリー賞候補5作品の一つにもノミネートされている。海外で注目される一方、国内では人権団体の催しなど限られた機会でしか公開されておらず、匿名の人物から脅迫を受けた上映会もあったという。
 制作にはインドネシア人スタッフ約60人が参加。共同監督を務めたインドネシア人については、身の安全を守るためとして身元を明らかにしていない、いわくのある作品だ。

JKT48やflumpoolらが熱唱 ワクワク・ジャパン開局

JKT48やflumpoolらが熱唱 ワクワク・ジャパン開局
 スカパーの日本専門チャンネル「ワクワク・ジャパン」開局記念イベントが2月15日、インドネシア中央ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれた。アイドルグループJKT48やインドネシアの男性歌手アフガン、女性歌手ブンガ・チトラ・レスタリが参加。日本からは大阪出身の4人組ロックバンド「flumpool(フランプール)」が駆け付け、初のインドネシア公演となり、日本とインドネシアの人気ミュージシャンが熱唱。詰め掛けた来場者約2500人を沸かせた。
 今回のイベントは22日にインドネシアで24時間放送を開始する日本のテレビ番組専門チャンネル「ワクワク・ジャパン」の開局を記念するもの。

渡り廊下走り隊 笑顔で解散 小森美果,JKT48・仲川も

渡り廊下走り隊 笑顔で解散 小森美果,JKT48・仲川も
 渡り廊下走り隊が2月9日、東京・Zepp・DiverCity TOKYOで解散コンサートを開催した。グループを卒業した小森美果を含む8人のメンバーが勢揃いし、最初で最後の熱狂的なコンサートを繰り広げて5年の活動に幕を下ろした。
 コンサートは渡辺麻友、平嶋夏海、仲川遥香、多田愛佳の4人による「初恋ダッシュ」でスタート。その後、順次、菊池あやか、岩佐美咲と小森が加わった。そしてコンサート中盤、ユニット曲のコーナーに突入すると、満を持して最年長メンバーの浦野一美が登場。ファンのテンションが最高潮に達したコンサート終盤でメンバーは代表曲「完璧ぐーのね」を熱唱した。全23曲、アンコール4曲を歌い切ったお別れコンサートだった。
 JKT48へ移籍した仲川は「渡り廊下が解散しても、皆さんが私に会いにジャカルタまで来てくださるように、もっともっと努力しようと思います」などと語った。

インドネシア86%増で4位 レジャー・娯楽市場調査

インドネシア86%増で4位 レジャー・娯楽市場調査
 三井物産戦略研究所が実施した「世界のレジャー・娯楽サービス市場調査」で、2000年代のアジア各国の”遊び市場”の成長度合いが分かった。所得が軒並み大幅に伸びたことから、日本を除き約2~3倍に拡大。成長の余地はまだ大きく、企業の動きも活発だ。2000年から11年までの伸び率ランキングで、1位は中国とフィリピンの2.8倍。90.3%伸びた3位ベトナムに続き、インドネシアは86.1%で4位。以下、5位韓国(80.0%)、6位インド(74.9%)で、日本はわずか1.6%の伸びで7位。11年に大洪水に見舞われたタイは18.8%のマイナスだった。
 中国では映画館を併設する商業施設が増え、世界一の映画市場に育つ見通しだ。また15年末に上海にディズニーランドが開業する予定だ。3位のベトナムではゴルフ場が13年までの5年で5倍の26カ所に増えた。
 1人当たりのレジャー支出額では日本の998米㌦に、韓国が943米㌦でほぼ並んだ。3位はフィリピンの213米㌦、4位は中国の105米㌦。インドネシアは最少の25米㌦だった。この調査の対象は映画、コンサート、スポーツ、遊園地などで、DVD、楽器など消費財は除いている。

スカパー 2/22からインドネシアで24時間,日本番組放送

スカパー 2/22からインドネシアで24時間,日本番組放送
 スカパーJSAT(東京都港区)は1月30日、現地最大手のメディアグループPT. Global Mediacom Tbk. 傘下の衛星放送運営会社MNC Sky Vision と契約を締結し、インドネシアの衛星放送サービス「INDOVISION」と「OKEVISION」に日本の放送コンテンツを流すチャンネル「WAKUWAKU JAPAN(ワクワク ジャパン)」を開局すると発表した。
 2月22日に開局し、ドラマ、アニメ、映画、Jリーグやその他スポーツ、ドキュメンタリーなどを24時間、インドネシア語で放送する。「WAKUWAKU JAPAN」は今回のインドネシアでの開局を皮切りに、将来的には東南アジアを中心に複数国での開局を目指している。

J1甲府がイ代表FWイルファン選手の加入を発表

J1甲府がイ代表FWイルファン選手の加入を発表
 サッカー、J1のヴァンフォーレ甲府は1月27日、ジャカルタでインドネシア代表FWイルファン・バフディム選手(25)の加入を発表した。タイリーグのチョンブリからの完全移籍(移籍金なし)で1年契約。背番号は13。インドネシア人選手のJリーグ入りは初。イルファン選手は「この移籍は自分の成長につながるし、インドネシアの優秀な選手が今後、Jリーグにわたるきっかけになると思う。できる限り試合に出て、チームに貢献したい」と語った。
 甲府の佐久間悟ゼネラルマネジャーは「ヴァンフォーレとイルファン選手を通して山梨県を深く知ってほしい」と訴えた。イルファン選手は28日に甲府入りし、2月3日の宮崎キャンプからチームに合流する。

 

Jリーグがインドネシアのリーグと協定、交流を促進

Jリーグがインドネシアのリーグと協定、交流を促進
 サッカー、日本の「Jリーグ」とインドネシア・スーパーリーグ(ISL)「リーガ・インドネシア」は1月26日、パートナーシップ協定を締結した。リーグやクラブの運営、選手育成などでの情報交換、育成年代の選手の交流、両国間のプロ選手の移籍などを促進する。Jリーグが東南アジア諸国連合(ASEAN)のリーグと提携するのはタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポールに続いて6カ国目。インドネシアリーグは2011年にISLと、インドネシア・プレミアリーグ(IPL)に分裂していたが、この日、ISLに統一した。

 

イ代表FWのイルファン選手のJ1甲府入り決定

イ代表FWのイルファン選手のJ1甲府入り決定
 サッカーのインドネシア代表FWイルファン・バフディム(25)のJ1ヴァンフォーレ甲府入りが決まった。1月27日にジャカルタで記者会見が行われる。同選手は昨年末、Jリーグの合同トライアウトと甲府の練習に参加、日本でのプレーを熱望していた。東南アジア出身のJリーガーは昨季、コンサドーレ札幌でプレーしたレ・コン・ビン(ベトナム)に続いて2人目で、インドネシア人では初めて。
 甲府は山梨県が進めるインドネシアとの経済、文化、教育での交流事業に協力する形で同国代表選手の獲得に動いた。今回の移籍によってガルーダ・インドネシア航空が甲府のスポンサー企業となり、また甲府はインドネシアでのスクール事業も構想している。
 イルファン選手はオランダ生まれで、10歳から12歳まで名門アヤックスの育成組織に所属。ユトレヒトでオランダ1部リーグの出場経験があり、プレーが洗練されている点を甲府は評価した。2010年からインドネシア代表。甘いマスクで人気がある。

インドネシアの華人虐殺記録映画がアカデミー賞候補に

インドネシアの華人虐殺記録映画がアカデミー賞候補に
 インドネシアのスハルト政権下で行われた中華系住民の大量虐殺事件を扱ったドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』が、第86回アカデミー賞候補にノミネートされた。香港メディアが報じた。この事件は1965年9月30日に同国で起きた軍事クーデターで、陸軍参謀総長となったスハルト氏がクーデター発生後に共産党勢力の一掃を図り、少なくとも30万人の中華系住民を虐殺したとされている。
 この事件を題材に米国人映画監督オッペンハイマー氏が6年の歳月をかけて完成させた作品。同氏は、当時の虐殺に関与した人の話を通じて、改めて歴史の悲劇を見つめた-と制作の意図を語っている。

元イ代表FWイルファン選手がJ1甲府と契約へ

元イ代表FWイルファン選手がJ1甲府と契約へ
 地元紙によると、サッカーの元インドネシア代表FWのイルファン・バフディム選手(25)が日本のJ1ヴァンフォーレ甲府との契約に大筋合意したことが1月17日、分かった。正式契約に至れば、Jリーグでプレーする初めてのインドネシア人選手となる。