政府が4年ぶりに持続的発展へ SDGsの実施指針を改定

政府は12月19日、首相官邸で持続可能な開発目標(SDGs)推進本部の会合を開き、2019年以来、4年ぶりにSDGsの実施指針を改定した。SDGsは2015年、2030年を期限とする持続可能な開発目標として17項目を挙げ、国連で採択され、各国がその達成を目指している。日本政府は2016年に実施指針をつくっており、今回が2回目の見直しとなる。今回は日本政府の国際社会への関わりや他の経済政策などとの整合性を具体的に記載し、全面的に書き変えた。

『窓ぎわのトットちゃん』ギネス認定,自叙伝2,500万分超

講談社は12月18日、黒柳徹子さんが1981年に同社から刊行した『窓ぎわのトットちゃん』が、「最も多く発行された単一著者による自叙伝」として、ギネス世界記録に認定されたと発表した。全世界の累計発行部数は2023年9月末時点で2,511万3,862部に上っている。認定は12月14日付。国内では800万部を売り上げ、20以上の言語に翻訳されている。

万博の国費総額 最大で1,647億円, 今後さらに追加費用も

自見万博担当相は12月19日、2025年大阪・関西万博の関連事業も含めた国費の総額が最大で1,647億円に上り、今後、広報事業などでさらに追加の費用が生じることが見込まれることを明らかにした。この主な内訳は会場建設費の国の負担分783億円、政府が出展するパビリオン建設費など837億円、過去に誘致などに要した費用27億円。

大谷翔平に「ハンク・アーロン賞」日本選手で初受賞

米大リーグ機構は12月16日、伝説のホームラン王にちなむ「ハンク・アーロン賞」を発表した。ア・リーグはエンゼルスでプレーした大谷翔平が日本人選手として初めて受賞した。ナ・リーグ史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成したブレーブスのアクーニャ外野手が選出された。
また同日、「オールMLBチーム」も発表され、大谷は指名打者と先発投手の2部門で初めて同時にファーストチームに選ばれた。先発投手で候補に入っていたメッツの千賀滉大は選ばれなかった。

競馬 ジャンタルマンタル朝日杯FS制し無傷の3連勝

競馬の2歳馬代表決定戦、第75回朝日杯フューチュリティステークス(FS、1600m芝、17頭出走、G1)が12月17日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われた。上位人気馬4頭が支持を分け合う混戦ムードだったが、1番人気のジャンタルマンタル(川田将雅騎乗)が1分33秒8で制し、無傷の3連勝を飾った。G1を初制覇、1着賞金7,000万円を獲得するとともに、2024年度のクラシックレース戦線の有力馬の一角に名乗りを上げた。川田騎手はこのレース3勝目、高野友和調教師は初勝利。
ジャンタルマンタルは好位につけ、最終コーナーを過ぎると難なく少し早すぎるかと思われる仕掛けで先頭に立ち、危なげなく押し切った。1馬身1/4差の2着に、終始最後方でレースを進めた4番人気のエコロヴァルツが、強烈な差脚で食い込んだ。さらに首差の3着には5番人気のタガノエルピーダが入った。

韓国の人口 半世紀後30%減 生産年齢人口55%減を予測

韓国統計庁は、同国内の総人口が2022年の5,167万人から半世紀後の2072年には約30%減の3,622万人になるとの推計を発表した。働き手の中心となる15〜64歳の生産年齢人口は2072年に1,658万人となり、2022年から約55%減少する。
同国の合計特殊出生率は、2022年時点で0.78とすでに世界最低水準になっているが、さらに落ち込むと予測している。同庁の推計によると、合計特殊出生率は2023年に0.72、そして2025年に0.65で下げ止まるとの見立てだ。

イクイノックスが引退式 世界1位”最強馬”の称号

競馬のG1レースで史上最多に並ぶ6連勝をマーク、総獲得賞金で歴代1位、さらに世界ランキング1位の称号を保持したまま、”電撃”引退を発表していたイクイノックス(4歳牡馬、木村哲也厩舎)の引退式が12月16日、中山競馬場で行われた。
イクイノックスの戦績は10戦8勝、総獲得賞金(日本中央競馬会以外の競走分を含む)は22億1,544万6,100円(うち海外4億5,889万100円)。過去の伝説の名馬をも凌ぐ強烈な印象を残した同馬は、頂点のままターフを去った。2024年春から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送る。

ラグビー 日本代表HC W杯の目標は「トップ8」

ラグビー日本代表ヘッドコーチ(HC)就任が決まったエディー・ジョーンズ氏(63)が12月14日、東京都内で記者会見し、2027年にワールドカップ(W杯)オーストラリア大会に向けて「ターゲットはトップ8。相手より速く動くラグビーを目指したい」と抱負を語った。また「日本はよりレベルアップし、国民に愛されるチームになっている。それを力強いものにすることが自分の役目」と意欲を示した。任期は2024年1月1日から2027年W杯まで。

ADB 23年アジア成長率4.9%へ上方修正 中, 印 堅調で

アジア開発銀行(ADB)は12月13日、2023年のアジア太平洋46カ国・地域(日本など除く)の成長率を9月時点の予測4.7%から4.9%に上方修正した。中国やインドの7〜9月期の経済成長が全体を押し上げた。2024年の成長見通しは4.8%のまま据え置いた。
2023年の成長率については、中国は4.9%から5.2%へ、インドは6.3%から6.7%にそれぞれ引き上げられた。

ネイチャー「ことしの10人」に大阪大学・林克彦教授も

英国の科学雑誌「ネイチャー」は12月13日、科学の分野で重要な役割を果たした研究者の「ことしの10人」を発表した。このうち日本から生殖遺伝学が専門の、大阪大学の林克彦教授が選ばれた。林教授のグループはオスのマウスのiPS細胞から卵子をつくり、別のマウスの精子と受精させて子どもを誕生させることに世界で初めて成功したことが高く評価された。