パリ五輪19日間の熱戦に幕 五輪旗パリ市長→ロス市長へ 

パリオリンピックの閉会式が日本時間8月12日午前4時(現地時間11日午後9時)、スタッド・ド・フランスで開催された。7月26日の開会式に先立ち、サッカーの24日の競技開始から19日間にわたって繰り広げられた熱戦が、閉会式をもって幕を下ろした。新型コロナウイルス禍の影響で、原則無観客で開催された2021年の東京大会から一転、各会場で大観衆が躍動するアスリートに”熱い”声援を送った。
閉会式ではオリンピック旗が、パリオリンピック大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長からアンヌ・イダルゴパリ市長に手渡され、IOCのバッハ会長を経由して、次大会の開催地、米国・ロサンゼルスのカレン・バス市長に渡された。

パリ五輪 日本の金メダル20個で米・中に次ぎ世界3位

パリオリンピックで日本の選手団が獲得したメダル数は計45個(うち金20個、銀12個、銅13個)となり、金メダル数および総個数で海外大会として、過去最多となった。また、金メダル20個は米国・中国(核40個)に次いで世界第3位だった。とりわけ、レスリング、フェンシング、柔道などで日本選手の健闘が目立った。

男子65㌔級 清岡幸太郎, 女子76㌔級で鏡優翔が「金」

パリオリンピックのレスリングフリースタイル決勝が8月11日行われ、男子65キロ級で清岡幸太郎(23)、女子76キロ級で鏡優翔(22、かがみゆうか)がそれぞれ優勝、金メダルを獲得した。日本女子初の最重量級での金メダル獲得の快挙を達成した。この結果、日本レスリング女子は全6階級でメダル(金4個、銅2個)を獲得した。

ブレイキン「金」期待の半井重幸 メダル獲得ならず

パリオリンピックの新種目ブレイキン男子・3位決定戦が8月10日、コンコルド広場で行われた。金メダル候補として期待されていた半井重幸(22、ダンサー名・SHIGEKIX)は昨年の世界選手権王者のアメリカ・ビクターと対戦し、0−3で敗れメダル獲得はならなかった。
ブレイキンについて、SNSでは「みてて楽しい。ただ、判定はよう分からん」との声が挙がっている。

レスリング女子62㌔級で元木咲良が「金」日本勢6個目

パリオリンピックのレスリング女子62キロ級で8月10日、決勝が行われ日本の元木咲良が金メダルを獲得した。ウクライナのイリーナ・コリャデンコに12−1でテクニカルスペリオリティー勝ちした。この結果、レスリング日本勢の金メダルは6個となり、前回と1964年の東京大会の5個を上回り、過去最多となった。

25年万博会場のシンボル”リング”8/21にもつながる見通し

2025年万博の会場のシンボルとして、344億円をかけて建設が進められている「大屋根リング」が8月8日、床や梁などの構造部分が繋がり、21日にもリングとして1周が繋がる見通しとなった。1周およそ2km、外側の高さが20m、完成すれば世界最大級の木造建築物となる予定。博覧会協会は当初計画では9月下旬としていたが、1カ月前倒しの完成となる。