青葉被告に死刑判決 完全責任能力ありと認定 京アニ事件

2019年7月、京都アニメーション第1スタジオに放火、36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告(45)の裁判員裁判で、京都地裁は1月25日、死刑判決を言い渡した。青葉被告は裁判長の語りかけに対し、ゆっくりうなずいた。その後、車いすを押され、軽くうつむいた状態で退廷した。
京都地裁・増田啓祐裁判長は「炎や熱風の中で亡くなった被害者らの悲しみや苦痛は筆舌に尽くし難い」。そして争点となった刑事責任製能力について、「妄想性障害による影響はあったものの、心神喪失や耗弱(こうじゃく)まで認められない」と認定して、死刑判決を言い渡した。

電動キックボード 新制度施行半年で摘発7,130件 警察庁

警察庁のまとめによると、電動キックボードが関係する交通違反の摘発が2023年7〜12月の半年間に全国で7,130件に上った。事故は85件でけが人は86人。死者はいなかった。新制度が始まった7月は405件だったが、その後増加し、12月にはスタート時の約4.6倍の1,879件に達した。
違反の類型別では通行区分違反が3,440件(構成比48%)で最多。以下、信号無視の2,685件(同38%)、一時不停止の463件(同7%)、歩行者妨害172件(同2%)などと続いている。都道府県別では7,130件のうち約6,500件の東京都と、約350件の大阪府で大半を占めた。

23年の平均賃金2.1%増 29年ぶり伸び率 2年連続増

厚生労働省は1月24日、2023年の賃金構造基本統計調査の速報値を公表した。一般労働者の平均賃金は月31万8,300円で、2022年に続いて過去最高を更新した。前年から2.1%増え、伸び率は1994年の2.6%増以来、29年ぶりの高い水準となった。
平均賃金の伸び率は2016年以降、”デフレ脱却”が叫ばれながらも、前年比で0%台の増加にとどまる状況が続いていた。2021年には新型コロナウイルス禍の影響で0.1%減少する状況に陥った。しかし、2022年にようやく前年比1.4%プラスに転じ、2023年は政・労・使挙げての賃金引き上げの取り組みが奏功し、さらに大幅な伸びとなった。
今回の速報値は従業員10人以上の民間企業で、対象者は正社員などフルタイムで働く人。賃金は残業代などを含まない所定内給与を指す。

サッカーアジア杯 日本 D組2位で決勝トーナメント進出

サッカーのアジア・カップは1月24日、カタール・ドーハで1次リーグD組の最終戦が行われ、、日本はインドネシアを3−1で下した。この結果、2勝1敗で勝ち点6とし、同組2位で決勝トーナメント進出を決めた。日本は31日の決勝トーナメント1回戦でE組1位と対戦することになった。

大阪の23年インバウンド消費 過去最高の9,210億円

大阪観光局の試算によると、2023年に大阪府を訪れたインバウンド(訪日外国人)客の消費総額は9,210億円に上り過去最高だった。新型コロナウイルス禍前の2019年と比べ11%上回った。訪日客数では2019年比で85%の水準にとどまったが、円安を追い風に高額品などの消費が増えた。地域別動向をみると、欧米の伸びが目立った。

東北・上越・北陸新幹線 24日始発から通常運転開始

JR東日本は1月24日、前日午前に発生した、架線トラブルの影響で一部区間で終日運休した東北・上越・北陸新幹線について、始発から通常通り運転を開始した。
同社によると、1月23日午前9時58分ごろ、東北・上越・北陸新幹線の一部区間で停電が発生し、運転を見合わせた。その際、運転再開の見通しは立っていないとし、復旧まで「相当な時間がかかる」と悲観的な見通しを示していた。

紫式部「源氏物語」の世界描いた日本画 嵯峨嵐山文華館

紫式部が主人公・光源氏を軸に平安貴族社会で繰り広げる恋の遍歴ストーリー、古典の名作「源氏物語」の場面を描いた日本画を紹介する展示会が、京都市右京区の嵯峨嵐山文華館で開かれている。これは、源氏物語をテーマに描かれ屏風や掛け軸などを紹介する展示会で、会場には鎌倉時代から昭和に描かれた33点の作品が紹介されている。展示会は4月7日まで。
このうち江戸時代初期に狩野山楽が描いた「源氏物語押絵帖屏風」は、光源氏の半生が12の場面で描かれている。また、江戸時代後期に活躍した狩野玉円永信の掛け軸「源氏五十四帖図」は、人物を敢えて描かず、象徴となる風景やものだけで場面を表現していて、扇子の上に置かれた夕顔の花や複数の牛車などが物語を連想させる。

23年貿易収支9兆2,914億円の赤字 輸出額は過去最高

財務省が1月24日発表した貿易統計によると、2023年の貿易収支は9兆2,914億円の赤字だった。赤字となるのは3年連続だが、赤字額は過去最大だった2022年の20兆余から54.3%減となり半減した。資源高が一服したことで輸入額が減ったことが主な要因。
輸出額は2022年に比べ2.8%増加し100兆8,866億円で過去最高となった。半導体不足の解消で自動車の輸出額が17兆2,652億円と32.7%伸びた。一方、輸入額は同7.0%減少し、110兆1,779億円だった。

水戸 偕楽園の梅 ”八重寒紅”など早咲き品種咲き始める

梅の名所として知られる茨城県水戸市の偕楽園で早咲きの品種が咲き始めた。”八重寒紅”などが可憐な花をつけている。今冬一番と目される寒波の襲来で、日本列島は凍える寒さに見舞われているが、季節は着実に前へ進んでいることをうかがわせる。
偕楽園におよそ100品種、3,000本の梅の木が植えられている。多くの品種が開花し始める2月10日からは恒例の「水戸の梅まつり」が開かれる予定。偕楽園は金沢市の兼六園、岡山市の後楽園とともに日本三大名園の一つ。