京セラ創業者で、KDDIを設立し、経営破綻した日本航空の再建に尽力した京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が8月24日、老衰で死去した。90歳だった。告別式は近親者で執り行った。後日、お別れの会を開く。喪主は長女、金沢しのぶさん。
稲盛氏は1959年、同僚らとセラミック製品を手掛ける京都セラミック(現京セラ)を設立。小集団単位で採算を管理する「アメーバ経営」と呼ばれる独自の経営手法を取り入れながら、電子部品や半導体、太陽電池など事業分野を広げ、一代で京セラを売上高2兆円に迫るグローバル企業に育てた。
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米トランプ氏の不正相次ぎ発覚 問われる国の威信
米国のトランプ前大統領の不正疑惑が相次いで発覚している。同氏は①2021年1月の連邦議会占拠事件②大統領在任中に扱った機密文書をホワイトハウスから持ち出した疑い③同氏一族が経営する会社の脱税の疑い−などがある。
このうち、機密文書の持ち出しについては8月8日に米連邦捜査局(FBI)が家宅捜査に踏み切っている。これだけ疑惑が取り沙汰されると、その当局の対応次第では世界のリーダーを自認する米国の威信が喪失することにつながるのではないかと思われる。
同氏はこれらの疑惑については、相変わらず強気の姿勢を崩さず、外部には核心に触れない範囲での抗弁に終止している。だが、このまま放置、許容すれば米国における法のもとでの民主主義の質・レベルを問われる、米国の威信に関わる問題となりそうだ。厳しい断罪が求められる。