日本政府は11月1日、今冬の電力需給対策として、全国の企業や家庭に「無理のない範囲での節電」を要請することを決めた。期間は12月から2023年3月まで。全国すべての地域で安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通しだが、予断を許さない状況が続くと判断した。今夏に続く措置で、全国規模での冬の節電要請は2015年度以来7年ぶりとなる。数値目標は設けない。
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カンボジアで日本発もみ殻固形燃料に関心 縫製業など
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、もみ殻固形燃料を製造する装置を販売するトロムソ(所在地:広島県)は、カンボジアの首都プノンペンから約170km離れたコニポントム州の精米工場で10月14日行われた、もみ殻をもみ殻を固形燃料化する実証実験の結果に同国企業から関心が集まっている。
もみ殻を固形燃料化した「モミガライト」は、造船技術を応用した特殊なミルで原料のもみ殻を細粉化し、高密度に圧縮することで製造される。その結果、①連続燃焼時間が長く、薪(まき)と比べ単位あたりの製造原価を抑えられる②化学接着剤に圧縮・固形化することで、燃焼時に有毒ガスが発生せず、環境に優しい−−などの特長があるという。
こうした結果を踏まえて、もみ殻固形燃料に対し代替燃料として、カンボニアの主力産業の縫製産業で導入を検討する企業で、モミガライトの活用が期待されている。
中国の10月景況感 再び50割れ コロナ規制で需要減
中国国家統計局が10月31日発表した2022年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2だった。9月より0.9ポイント下落し、好調・不調の境目の50を2カ月ぶりに下回った。新型コロナウイルスの封じ込めを図る「ゼロコロナ」政策に伴う行動制限などで需要が低迷した。PMIは製造業3,200社を対象に調べ、まとめたもの。
内訳をみると、主要素を占める新規受注は9月より1.7ポイント低い48.1で、上海市のロックダウン(都市封鎖)で悪化した4月以来の低さとなった。生産は49.6と9月より1.9ポイント下がり、2カ月ぶりに50を割り込んだ。企業の規模別では大企業、中堅企業、中小零細企業のいずれも指数が低下した。
同時に発表した10月の非製造業のビジネス活動指数は48.7だった。9月から1.9ポイント低下し、5月以来の50割れとなった。
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競馬の天皇賞・秋 イクイノックスが末脚炸裂 G1初V
競馬の第166回天皇賞・秋(G1、芝2,000m、16頭出走)が10月30日、東京・府中市の東京競馬場で行われ、1番人気のイクイノックス(クリストフ・ルメール騎乗、3歳牡)が1分57秒5で優勝した。同馬は、クラシックの皐月賞(芝2,000m)、日本ダービー(芝2,400m)でいずれも、直線猛追しながら惜しくも2着に終わっていた。今回、古馬混合の天皇賞でG1を初制覇を果たし、1着賞金2億円を獲得した。3歳馬の天皇賞制覇は昨年のエフフォーリア二続き5頭目。ルメール騎手は天皇賞・秋4勝目、木村哲也調教師は初勝利。
レースは7番人気のパンサラッサが大逃げをうち、独走状態で最後の直線へ。後続馬との大差を考えると逃げ切るかにみえた。だが、そこからドラマが待っていた。中団の後方を進んでいたイクイノックスが、持ち前の長くいい末脚を使ってみるみる着差を縮めて一瞬で捉え、ゴールでは1馬身差を付けた。
パンサラッサは2着に逃げ粘り、4番人気のダノンベルーガがクビ差の3着だった。昨年の日本ダービー馬、シャフリヤールは5着、今年の皐月賞馬ジオグリフは9着に終わった。