世界天然ガス需要 26年にかけ年平均1.6%増加 IEAが中期予測

国際エネルギー機関(IEA)は10月10日、世界の天然ガス需要が2026年にかけて年平均1.6%増加するとの中期予測を発表した。脱炭素などを背景に年平均の伸びは2017〜2021年の2.5%増から鈍化すると予想した。中国が年平均8%増と全体を牽引する一方、日米欧が落ち込むとみている。このうち日本は、2026年の需要が2022年比で11%減と予測している。

「うめきた2期」タワマン最上46階は分譲価格 関西最高の25億円

JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期」(グラングリーン大阪)について、積水ハウスなどの開発事業者8社は10月12日、北街区に建設中の46階建て高層分譲マンションの概要を発表した。総戸数は484戸で、1戸あたりの広さは45〜305㎡。停電しても72時間は各住戸に独自の給電システムを導入しており、生活に支障がないよう配慮されている。
価格は1億円程度からとなる見込みで、中でも最上階の46階にある最も価格が高い部屋は25億円で関西のマンションでは最高額となる。その広さ305㎡、天井までの高さが最大5mあり、王宮をイメージした豪華な内装になるという。2024年2月から販売を始め、入居開始は2026年3月を予定。

藤井聡太 八冠が誕生! 王座戦制す 将棋界史上初の偉業

第71期将棋王座戦の5番勝負第4局が10月11日、京都市で指され、挑戦者・藤井聡太七冠(21)が永瀬拓矢王座(31)を破り3勝1敗とし、王座のタイトルを奪取した。この結果、藤井新王座は将棋界にあるタイトル8つすべて(八冠)を同時に制覇する史上初の偉業を成し遂げた。

斉藤国交相 人手不足のバス運転手「特定技能」に追加検討

斉藤鉄夫国土交通相は10月10日、外国人労働者の在留資格「特定技能」の対象にバス運転手を追加するため、関係省庁と調整を進めていることを明らかにした。斉藤氏は運転手不足に伴い、バスの減便や路線廃止などが相次いで要ることに触れ、「地域住民や観光客の移動手段の確保の面から、国交省としても危機感を持って受け止めている」と語った。
関係者によると、政府は2023年度中にトラック、タクシー、バスの運転手など自動車運送業を、特定技能の対象に追加することを目指している。

政府 処理水巡りロシアと対話 水産物の安全性説明

政府は10月10日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、ロシアの動植物検疫監督庁とテレビ会議形式による対話を行ったと発表した。処理水の海洋放出についてロシア側が説明を求めたため、日本政府が応じたもの。
日本側は日本産水産物の安全性やトリチウムを含む放射性物質の検査方法などを説明した。双方は今後も対話を継続していくことで一致した。
対話には日本側から外務省、農林水産省、水産庁、原子力規制庁など関係省庁、ロシア側からは動植物検疫監督庁、国立水産物。水産養殖物安全センターなどが参加した。

東証 CO2排出量取引「カーボンクレジット市場」を開設

東証は10月11日、二酸化炭素(CO2)排出量を取引する「カーボンクレジット市場」を開設した。再生可能エネルギーの活用や森林整備などによるCO2の削減・吸収分を国が「Jークレジット」として認定し、企業や地方自治体が売買する。取引価格を透明化することで、市場関係者を増やし、企業などに「脱炭素」を進める組織的動機を与えて取り組みを後押しするのが狙い。
CO2を多く削減できる企業はより多くのクレジットを創出し、市場で売れば利益を得られる。一方、CO2排出量の多い企業は、自前の努力では排出削減目標などを達成できない場合、クレジットを購入することで不足分を相殺できる。

オリックス 山本由伸 史上初 投手の3年連続4冠の偉業達成

パ・リーグは10月10日、レギュラーシーズンの全日程が終了して個人タイトルが確定した。この結果、オリックスの山本由伸投手がチームを3連覇に導き16勝、防御率1.21、169奪三振、勝率7割2分7厘を記録。投手の主要タイトル4部門を3年連続で独占、プロ野球史上初の偉業を達成した。

水俣病訴訟で国が控訴 救済対象外者も認定の大阪地裁判決に不服

国は10月10日、水俣病訴訟で9月27日の大阪地方裁判所の判決を不服として大阪高等裁判所に控訴した。大阪地裁判決は、水俣病と認定されておらず、救済策の対象にもならなかった関西などに住む128人の原告全員を水俣病として、被害者に寄り添った画期的な司法判断を下し、国と熊本県、原因企業のチッソに合わせて3億5,000万円の賠償を命じた。
国は今回の判決内容を精査した結果、大阪地裁判決は国際的な科学的知見や最高裁で確定した判決の内容と大きく相違することから、上訴審の判断を仰ぐ必要があると判断したとしている。

8月の経常収支 7カ月連続黒字 前年同月の3倍の2.2億円

財務省が10月10日発表した8月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支は2兆2,797億円の黒字だった。黒字は7カ月連続で、前年同月比およそ3倍になった。貿易収支は7,495億円の赤字で、赤字幅は前年同月から1兆7,113億円縮んだ。輸入額は前年同月18.2%減の8兆6,430億円、輸出額は同「2.6%減の7兆8,935億円だった。