NYで1ドル=148円86銭 32年ぶり円安水準 7日続落

ニューヨーク外国為替市場で10月14日、円相場は7日続落した。その結果、前日比1円60銭円安・ドル高の1ドル=148円75〜85銭で取引を終えた。一時は148円86銭と1990年8月以来、32年ぶりの円安水準を付けた。
14日に発表された米国の経済指標が市場予想を上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを抑えるため、急激な利上げを続けるとの見方が広がり、全面高を後押しした。

24年秋に保険証廃止 マイナカード,免許証と一体化も

河野太郎デジタル相は10月13日、現行の健康保険証を2024年秋に廃止してマイナンバーカードを代わりに使う「マイナ保険証」に切り替える方針を発表した。また、マイナカードと運転免許証との一体化も2024年度末としていた実施時期の前倒しを検討することも示した。
診療のデータをまとめたプラットフォームができれば、創薬の進歩や医療の効率化につながる。

BA.4・BA.5対応ワクチン接種開始 12歳以上対象

新型コロナウイルスのオミクロン株の「BA.4」「BA.5」に対応した新たなワクチン接種が10月13日から始まった。2回以上接種した12歳以上を対象に、前回から5カ月以上間隔を開けて打つ。開始時期は自治体や会場によって異なり、準備が整ったところから順次開始する。政府は希望者への年内の接種完了を目指している。

ロシア4州併合は「無効」国連総会決議 即時撤退を

国連総会は10月12日、ロシアが一方的に宣言したウクライナ4州の「併合」を「違法で無効」とする決議を採択した。米国、英国、日本など143カ国が賛成し、中国、インドなど35カ国が棄権した。ロシア、北朝鮮など5カ国が反対した。
決議は、併合の試みは「国際法上無効」で、ロシア軍の即時撤退を求めている。

8月の国際収支96.1%激減 円安進行で輸入膨らむ

日本の財務省が10月11日発表した8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比96.1%減の589億円にとどまった。比較可能な1985年以降、8月として最小の589億円となった。
原油高と日米の金利差拡大による円安の進行で輸入額が膨らみ、黒字学が大幅に縮小した。

IMF 23年の世界成長率2.7%へ下方修正 利上げ影響

国際通貨基金(IMF)は10月11日、2023年の世界の実質成長率を2.7%とする世界経済見通しを発表した。7月の前回予測から0.2ポイント下方修正した。インフレ抑制のため、各国の中央銀行が実施している利上げなどがその要因。
日本は1.6%へ0.1ポイント、先進国は1.1%へ0.3ポイント、ユーロ圏は0.5%へ0.7ポイント、中国は4.4%へ0.2ポイント、新興国は3.7%へ0.2ポイントそれぞれ下方修正した。

「大阪パビリオン」建設費40億円膨らみ府・市が補正

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の大阪府・大阪市などが出展する「大阪パビリオン」建設費が当初見積もりから約40億円増え、115億円となることが10月11日、明らかになった。このため、この追加負担分を府と市は折半し、それぞれ約20億円を補正予算案に盛り込むことになった。
大阪パビリオンは、府・市や経済界などが共同で万博から25年後の大阪の生活をテーマに出展。透明な屋根の上には水が流れ、内部には風が吹き抜けるようにする特徴的な形状に仕上げられる計画となっている。

2022年4〜9月倒産2年ぶり3,000件台乗せ 増勢たどる

東京商工リサーチが10月11日発表した2022年度上半期(4〜9月)の全国企業倒産(負債額1,000万円以上)は、件数が3,141件(前年同期比6・9%増)、負債総額1兆7,420億8,500万円(同203.1%増)だった。
件数は4月から9月まで6カ月連続で前年同月を上回り、年度上半期としては3年ぶりに前年同期を上回り、2020年度以来、2年ぶりに3,000件台に乗せた。負債総額は年度上半期では2年ぶりに前年同期を上回った。負債総額が1兆円を超えたのは2017年度の2兆1,173億7,800万円以来、5年ぶり。
2022年上半期の新型コロナウイルス関連倒産は1,121件(同36.3%増)で、9月は過去最多の210件発生し、次第に増勢のピッチが上がっている。