厚生労働省は2月28日、2022年の出生数(速報値)が前年比5.1%減の79万9,728人にとどまったと発表した。80万人割れは比較可能な1899年以降で初めて。また、国の人口推計より11年も早く80万人を割り込んだ。その結果、7年連続での過去最少の更新となった。
出産期にあたる世代の人口減少に加え、新型コロナウイルス禍での結婚や出産を控える人が増えたことが主要因として挙げられる。出産数の減少に歯止めをかけるため近年、結婚・出産・保育・子育てまで抜本的かつ切れ目のない環境の整備の必要性が指摘されながら、具現化できていないことをうかがわせる。
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大阪マラソン開催 約3年ぶり市民ランナーが参加
第11回大阪マラソンが2月26日開催され、約3万人のランナーが大阪府庁前〜大阪城公園の42.195kmを駆け抜けた。市民ランナーの参加は2019年12月の第9回大会以来で、約3年ぶり。
2024年のパリ五輪の選考経過対象レースであり、このレースで男子は24歳の西山和弥(トヨタ自動車)が2時間6分45秒で日本勢最高の6位に入った。初マラソンの日本最高記録。レースはエチオピアのハイレマリアム・キロスが、ウガンダのビクター・キプランガットに競り勝ち、2時間6分1秒で優勝した。
池田燿平(花王)も西山とともに、10月実施の2024年パリ五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場権を新たに獲得した。
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公営住宅に学生入居広がる 高齢化の自治会に新風
自治体が管理する低所得者向けの公営住宅に、近隣大学の学生を受け入れる取り組みが全国に広がりをみせている。現在、自治会活動への参加を条件に単身学生の公営住宅への入居を認めているのは、国の承認を受けたうえで、東京都、石川、富山、長野など計9都県。
これらの都県では、学生たちが共用部の清掃や草むしり、除雪、ごみ当番、月1回、資源ごみの回収、自治会イベントの運営などに取り組んでいるという。
入居住民の高齢化や空室の増加で公営住宅の自治会活動の停滞が課題となる中、学生には安い家賃で住める利点があり、地域コミュニティの活性化を促す新しい動きとして注目される。
国土交通省によると、公営住宅に住む65歳以上世帯の割合は、2020年度末で約59%。前の入居者が退去してから1年以上経過した空き家戸数は全国で約4万6,000戸(2020年度末時点)に上り、2015年度末に比べて2倍以上に増えている。