サッカー天皇杯 浦和が大分下し8度目優勝 槙野が決勝弾

サッカー日本一を決める第101回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催)は12月19日、東京・国立競技場で決勝戦が行われ、浦和レッズが大分トリニータを2-1で振り切り、3大会ぶりの優勝に輝いた。浦和は来期のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。浦和は1-0の後半終了間際に大分に追い付かれたが、アディショナルタイムに今季限りで退団する槙野が決勝ゴールを奪った。

競馬の朝日杯FS ドウデュースV 武豊初勝利 2歳馬の頂点に

競馬の2歳馬による頂上決戦、第73回朝日杯フューチュリティステークス(G1、1600m・芝、15頭出走)は12月19日、阪神競馬場で行われ、3番人気のドウデュース(武豊騎乗)が1分33秒5で制し、デビューから3連勝で重賞初制覇をG1レースで飾った。1着賞金は7,000万円。様々な記録を持つ武騎手だが、このレース22度目の挑戦で初勝利、友道康夫調教師は2勝目。
ドウデュースは中団追走から最後の直線で力強く抜け出し、1番人気のセリフォスとのたたき合いを経て半馬身、差し切った。3着は4番人気のダノンスコーピオンだった。

リニア中央新幹線工事「河川流量は維持可能」国が中間報告

国土交通省の有識者会議は12月19日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を巡る、静岡県内の水資源の影響に関する中間報告をまとめた。報告は大井川の中下流域の水量変化について、工事で発生する水すべてをすべて河川に戻すことで「流量は維持される」と明記。地下水の変動に関しても、工事による影響は極めて小さいと結論付けた。
ただ、静岡県側はただちに着工を認めない方針で、JR東海が目指す2027年開業の延期は避けられないそうにない。

20年日本の労働生産性 OECD23位で最低 雇用維持が下押し

日本生産性本部が12月17日発表した2020年の労働生産性の国際比較によると、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟国38カ国のうち23位となった。前年から順位を2つ落とし、比較可能な1970年以降で最も低かった。新型コロナウイルス禍で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置などが出され、経済活動が停滞した中、従業員の解雇・雇い止めの増加を防ぐため、日本政府が雇用調整助成金などで雇用維持を図ったことが、労働生産性の視点からは下押した形。

日本政府 12/20からワクチン接種証明専用アプリの運用開始

日本政府は12月20日から、新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませていることをスマートフォンで証明する専用アプリの運用を開始した。デジタル庁は新型コロナへの対応でも、デジタル化を進めることで利便性の向上につなげたいとしている。
このアプリは、ワクチン接種を済ませた人がマイナンバーカードをを使ってスマートフォンであらかじめ接種日やワクチンの種類を登録し、いつでも表示できるようにするもの。国内では飲食店やイベント会場などでワクチンの接種済みを証明できるほか、海外に渡航する際は、現在76の国と地域で待機措置の短縮などが受けられるという。

オミクロン株 WHO感染「1.5~3日で倍増」12/16で89カ国

世界保健機関(WHO)は12月18日、オミクロン株の感染者が「1.5~3日で倍増している」との見方を示した。オミクロン株は16日時点で、すでに世界89カ国で感染確認されており、世界の感染拡大ペースをさらに速める懸念がある。日本では60人を超える人の感染が確認されている。現時点ではWHOが指摘しているほどの急拡大にはなく抑えられているが、直近では海外渡航歴のない人の”市中感染”が疑われる感染例も出始めており要警戒だ。

「こども家庭庁」23年度創設へ政府内の検討大詰めへ

子どもに関する政策を担う行政の新組織「こども家庭庁」、2023年度の創設へ組織のあり方を巡る政府内の検討が、これから大詰めを迎える。十数年来、抜本的な対策の必要性を指摘されながら、全く少子化に歯止めがかからず、子どもの貧困や虐待などネガティブな話題ばかりが噴出、問題は深刻さを増している。それだけに、こども家庭庁は縦割り行政を打破、「子ども中心の行政を確立するための新しい行政組織」(岸田首相)として、脱少子化へ本気度を計る、そして状況を打開する”司令塔”として期待が集まる。

米 ドローンなど中国42社・団体に制裁 投資禁止や禁輸措置

米国のバイデン政権は12月16日、中国の人権侵害や軍事開発に関わったとしてドローン大手のDJIなど42社・団体に制裁を科すと発表した。米国人の証券投資を禁じたり事実上の禁輸措置を課す。2022年2月以降発効する。いずれも顔認証などの監視技術を使って、新疆ウイグル自治区のウイグル族の弾圧に加担したと問題視した。

インドネシア・ジャカルタでオミクロン株感染者初確認

インドネシア保健省は12月16日、首都ジャカルタで新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株の」感染者を1人確認したと発表した。同国でオミクロン株を確認するのは初めて。外国人が利用する新型コロナの隔離施設の清掃作業員1人が感染したと判明した。症状は出ていないという。保健省はほかに米国から帰国したインドネシア人ら5人がオミクロン株に感染している可能性があるとしている。