芳野連合会長が重点政策で官房長官に協力要請

連合の芳野友子会長は5月24日、松野博一官房長官を官邸に訪ね、連合の2022年度重点政策の実現に向け協力を要請した。組織に属さないフリーランス労働者問題、生活困窮者やヤングケアラー支援、脱炭素社会への取り組みなどについて意見交換した。女性活躍支援も話題に上った。芳野氏は「問題意識はおおむね共有されている。引き続き意見交換する」と語った。

日本の21年度出生数1.3%減の84.2万人 最少を更新

厚生労働者が5月24日発表した2021年度の人口動態統計(速報値)によると、出生数は2020年度と比べて1.3%減の84万2,131人だった。14年連続で減少し、過去最少を更新した。
将来の出生数を左右する婚姻数が、新型コロナウイルス禍も加わって減少しており、2022年度に入っても上向いていない。

首都直下地震で最大死者6,100人 都が被害想定

専門家らで構成する東京都の防災会議地震部会は5月25日、首都直下地震の新たな被害想定を公表した。最も被害の大きい「都心南部直下地震」は23区の約6割で震度6以上に達し、死者は最大6,148人、帰宅困難者は452万5,949人と想定。都が想定を公表するのは2012年以来10年ぶり。
前回想定で被害が最大だった「東京湾北部地震」から対象を見直した。震源によって直下型地震(マグニチュード7程度)、海溝型地震(M8~9程度)のタイプ別に被害想定をまとめた。

ゼレンスキー大統領 「領土を侵攻以前に戻して」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる軍事侵攻が始まってから3カ月となった5月24日、日本メディアとして初めてNHKの単独インタビューに応じた。
この中で同大統領は「領土を2月24日以前の状態に戻したうえで、ロシアとの交渉のテーブルにつく」と述べ、ロシア軍が侵攻する以前の状態まで領土を奪還しない限り、停戦交渉は難しいという考えを示した。すべてのウクライナ人にとって勝利とは、領土を取り戻すことだ。ドンパス地域とクリミア半島の両方で、我々のすべての領土を取り戻さなければならないのは確かだ。それには犠牲を伴うだろう。
今後のウクライナ軍の戦略について「長距離ミサイルなど必要とする兵器が届いたとき反撃の準備が整う」とし、欧米の軍事支援によって態勢が整った後に、反撃を強める姿勢を強調した。

世界が国際司法の場でロシアの戦争犯罪を
追及していくことが重要!
そして「ロシアの数々の戦争犯罪を国際司法の場で世界が追及していくことが重要だ。ここで止められなければ、ことはウクライナだけでは済まない。ロシアは他の国へ次々に侵攻していくだろう。世界が結束してロシアの侵略戦争(=力による現状変更の試み)を止めなければならない」と熱っぽく語った。

バイデン米大統領 台湾防衛に関与を明言 物議

バイデン米大統領は5月23日、岸田首相との初の対面会談の後の共同記者会見で、台湾有事の際は、米国が軍事的に関与すると明言した。これは、歴代政権が台湾防衛の有無を曖昧にしてきた政策を踏み出した発言だけに注目される。
ただ、この発言をめぐり同日、オースティン国防長官は「政策に変更はない」と強調。バイデン氏の発言を打ち消している。

21年度実質賃金0.5%増 5年ぶりプラスもコロナ前に届かず

厚生労働省が5月24日発表した2021年度の毎月勤労統計(確報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年度に比べて0.5%増えた。プラスは5年ぶり。残業代など所定外給与が上向いた。ただ、全体として回復度合いは鈍く、新型コロナウイルス禍前の水準には届かなかった。
名目賃金にあたる従業員1人当たりの現金給与総額は0.7%増の32万604円だった。基本給など所定内給与は0.4%増の24万6,245円、所定外給与は7.1%増の1万8,226円、ボーナスなど特別に支払われた給与は横ばいの5万6,133円だった。

「特定技能」滞在者 3年間でわずか6万4,730人

出入国在留管理庁は5月20日、在留資格「特定技能」で日本に滞在する外国人が、制度開始から3年の2022年3月末時点で、1年前の2021年3月末時点と比べ約4万2,000人増の6万4,730人だったと発表した。
特定技能は、人手不足に悩む様々な産業界の強い要請を受け、外国人労働者の就労拡大のため設けられ、2019年4月からスタートした制度。政府は、対象の14業種で5年間で30万人を超える特定技能の在留取得者を見込んでいた。
ところが、想定外の新型コロナウイルス禍で移動が制限されたことで、事業計画の全面的な仕切り直しを迫られることになる。

世界の難民・避難民 初の1億人超え ウクライナ侵攻で急増

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は5月23日、世界各地で起きている紛争や迫害によって住む場所を追われ、難民や避難民となった人が、世界全体で初めて1億人を超えたことを明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻によって急増したとしている。
UNHCRによると、アフガニスタン、エチオピア、ミャンマーなどで多くの人が避難を余儀なくされ、その数は2021年末時点で合わせて9,000万人近い規模だったが、2月下旬のロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって急激に増えたという。
ウクライナではこれまでに国外に避難した人が600万人を超え、国内で避難生活を余儀なくされている人はおよそ800万人に上っているとしている。

競馬オークス スターズオンアース,史上16頭目の2冠

競馬の第83回オークス(優駿牝馬)(G1、芝2400m、3歳牝馬18頭、発走前放馬で1頭競争除外)は5月22日、東京競馬場で行われ、3番人気のスターズオンアース(クリストフ・ルメール騎乗)が2分23秒9で優勝した。桜花賞に続き、史上16頭目の牝馬クラシック2冠に輝き、1着賞金1億4,000万円を獲得した。ルメール騎手はこのレース3勝目、高橋瑞樹調教師は初勝利。
2着には10番人気のスタニングローズ、3着は4番人気のナミュールが入線。昨年の2歳女王で1番人気のサークルオブライフは12着だった。

照ノ富士 3場所ぶり賜杯 大混戦の夏場所制す

大相撲夏場所は、中盤まで平幕勢がトップを走る大混戦となった。だが、千秋楽の5月22日、優勝圏内の力士同士が星のつぶし合いを演じる中、結びの一番で勝った横綱・照ノ富士が12勝3敗で3場所ぶり7度目の天皇賜杯を掌中に収めた。照ノ富士は中日までに3敗を喫し、一部では体調不十分で休場もささやかれたほど。しかし、後半に入り徐々に調子を上げ巻き返し、逆転優勝を果たした。
殊勲賞および敢闘賞は、いずれも11勝4敗の好成績を挙げた隆の勝が殊勲賞を初受賞したほか、大栄翔が5度目の殊勲賞、佐田の海が2度目の敢闘賞をそれぞれ獲得した。技能賞は該当者がなかった。