経産省 ガソリン補助金 21年度補正予算案に800億円計上

経済産業省は11月24日、ガソリン価格の上昇を抑える対策費として、2021年度補正予算案に800億円を計上する方針を固めた。小売価格の全国平均が1リットル当たり170円を超えた場合、制度を発動し、石油元売り会社などに補助金を出す。軽油、灯油、重油を含む4種の小売価格の値上げ幅を最大5円抑制する。

ベトナムの22年GDP成長率目標は6~6.5% 国会が採択

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ベトナム国会はこのほど、2022年の主要な社会・経済目標の15項目を定めた「2022年社会・経済発展計画」の決議を採択した。主要な社会・経済発展目標をみると、①GDP成長率は約6~6.5%(2021年目標約6%)②1人当たりGDPは3,900ドル(同目標約3,700ドル)③GDPに占める製造業の割合は約25.5~25.8%(同項目なし)④消費者物価指数(CPI)上昇率は約4%(同目標約4%)⑤労働生産性の上昇率は約5.5%(同目標約4.8%)など。

観光事業者7割「7~8月より客数増」もコロナ前には届かず

日本経済新聞の調べによると、緊急事態宣言などの解除後、各地の観光需要が戻りつつある。新型コロナウイルスの感染者数が減り続けており、10月以降、観光事業者の7割で利用者数が7~8月の「第5波」から増えた。ただ、コロナ禍前と比べると8割強で客数が減っており、本格的な回復には至っていない。それだけに、政府の「GoToトラベル」など観光需要の一層の喚起への期待は大きい。

テレワーク コロナ禍落ち着き3割弱の企業「縮小」出社促す

読売新聞社が実施した国内主要企業に対する働き方に関するアンケート調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大で導入されたテレワーク(在宅勤務)について、過半数の企業が「現状維持」と回答したが、3割弱は「縮小する」と答え、出社を促す動きも出ている。調査は10月下旬から11月上旬にかけて実施し、125社から回答を得た。
テレワークの対応を尋ねた質問では、56%の70社が「現状維持」と答えた。「縮小」が5社、「未定・検討中」は2社。飲食を伴う社内外のルールについては、「緩和する」の回答が73社で最も多く、「現状維持」は44社、「未定・検討中」は4社。「厳格化する」はゼロだった。

マレーシア 7~9月のGDP成長率は前年同期比マイナス4.5%

マレーシア中央銀行と統計局はこのほど、2021年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率を前年同期比マイナス4.5%と発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う長期にわたる経済活動制限が響き、前期の2ケタ増から再びマイナス成長に落ち込んだ。
民間投資が4.8%、公共投資が28.9%それぞれ落ち込み、内需を押し下げたほか、GDPの61.0%を占める個人消費は、国家回復計画による新たな移動制限で、家計支出の減少や雇用状況の不安定化が響き、前年同期比4.2%減と前期の11.7%増から落ち込んだ。

オリックス山本由伸投手に初の沢村賞 投手4冠で全会一致

プロ野球で最も顕著な活躍の先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」が11月22日発表され、投手4冠のオリックスの山本由伸投手が初めて受賞した。
山本投手は今シーズン26試合に登板し、いずれもせ・パ両リーグ通じてトップの18勝、防御率1.39、206奪三振、勝率7割8分3厘の好成績を残し、沢村賞選考基準の7つのうち、5つの部門で基準をクリア。ほかの投手と比べようがないくらい突出しているとして、選考委員会の全会一致で決定した。

大阪府知事 予防目的の「抗体カクテル療法」対象範囲拡大を

大阪府の吉村知事は全国知事会の会合で、新型コロナウイルスの発症を予防する目的での「抗体カクテル療法」について、高齢者施設などでクラスターが起きた場合に対応できるよう、投与の範囲を広げるべきだとの考え方を示した。
厚生労働省はこのほど、「抗体カクテル療法」について、発症を予防する目的での投与も条件付きで承認した。投与する人を、患者に濃厚接触した家族などか無症状の患者とし、かつ原則として重症化リスクがあることなどを条件としている。
この点について、吉村知事は11月21日、オンラインで開かれた全国知事会の会合で、この冬の間に高齢者は2回目のワクチン接種後6カ月が過ぎる。高齢者に感染が拡大した場合、「とりわけ高齢者施設などでクラスターが発生した場合、ワクチンの未接種者に投与できるよう、対象の拡充をお願いしたい」と、投与の範囲を広げるべきだとの考えを示した。

日印外相 海洋進出強める中国念頭に米豪と緊密連携を確認

林芳正外相は11月22日、インドのジャイシャンカル外相と電話会談し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、米国とオーストラリアを含めた4カ国の枠組み「クアッド」で緊密に連携する方針を確認した。海洋進出を強める中国を念頭に、東・南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに反対する考えも共有した。

アジア開銀 カンボジアの3都市の排水改善に1.8億㌦融資

アジア開発銀行(本部:フィリピン・マニラ、ADB)は11月19日、カンボジアの3都市におけるインフラ整備に総額1億8,000万米ドル(約205億円)を融資すると発表した。北西部のパンテイメンチェイ州ポイペト、南東部のスバイリエン州バベット、南部カンポット州カンポットの3カ所で排水システムの改善・管理などを進める。

グランアレグリア マイルCS連覇 有終の美飾る 圧巻の強さ

競馬の第38回マイルチャンピオンシップ(G1・芝1600m)が11月21日、阪神競馬場で全16頭が出走して行われた。今回が引退レースとなる1番人気馬のグランアレグリア(クリストフ・ルメール騎手)が1分32秒6で快勝。2020年に続き、連覇を飾った。馬群の後方にいた同馬は、直線だけで10数頭をごぼう抜きし、ケタ違いの強さをみせた。2着には2番人気のシュネルマイスターが入った。グランアレグリアは父ディープインパクト、母の父タピット。牝5歳。美浦・藤沢厩舎。