アジア開銀総裁候補に神田前財務官を擁立へ 鈴木財務相

鈴木俊一財務相は9月10日、アジア開発銀行(ADB)の次期総裁候補に内閣官房参与の神田真人氏を指名する方針を正式に表明した。現総裁の浅川雅嗣氏は2025年2月23日付で辞任する意向。神田氏は2021年7月から2024年7月末まで財務官を務めた。3年にわたる任期中には歴史的な円安に見舞われ、神田氏が指揮した円買い・ドル売り介入総額は24兆円に上る。

スーパー台風 中国南部・ベトナム北部を直撃 死者70人超?

台風としては最大級、破格の11号(ヤギ)は9月7〜8日に中国南部からベトナム北部を直撃し、各地に甚大な被害をもたらした。建造物を根こそぎ、また車や人をあっさり吹き飛ばし、家屋の屋根部分を剥がし飛ばす、猛烈な暴風雨はさながらSFをみているようだった。その結果、9日時点でベトナムの死者・行方不明者数は70人を超えたとの情報もある。これに中国、フィリピンを合わせた死者は80人以上に上るとみられる。

福島第1原発デブリ取り出しに試験的取り出しに着手 東電

東京電力ホールディングスは9月10日、福島第1原子力発電所2号機の溶融燃料(デブリ)の試験的取り出しに着手した。8月22日に初の着手を試みたが、ミスが見つかり作業を中断していた。今回は取り出し装置が午前7時20分に原子炉につながる貫通部手前の弁を通過した。今後2週間程度かけて3グラム以下の少量のデブリを取り出す。
デブリは1〜3号機でおよそ880トンあると推計されている。デブリは極めて強い放射線を出し続け、人が近づくことができない。このため遠隔操作での作業となり、作業は難易度が高い。そして途方もない時間がかかるとみられている。

米エミー賞 真田広之さん『SHOGUN 将軍』14部門で受賞

米国の優れたテレビ番組などに贈られるエミー賞の9月15日の主要部門の発表に先立ち、ロサンゼルスで8日、技術系・美術系部門の表彰者が発表された。様々な賞に輝いたのが俳優・真田広之さんがプロデュース・主演を務めた『SHOGUN 将軍』で撮影賞、編集賞、キャスティング賞など14部門で受賞する快挙を達成した。
SHOGUN 将軍は、戦国時代が舞台で、武将とその家臣となったイギリス人航海士などをめぐる物語。

バングラデシュで旧日本兵の遺骨収集 11月に初めて実施

太平洋戦争(1941〜1945年)中にイギリス軍の捕虜としてバングラデシュに連行されて、現地で死亡したとされる旧日本兵の遺骨収集が今年11月に初めて実施されることになった。
国が平成26年度から行っている現地調査で、合わせて43人の旧日本兵の墓地があることが分かり今年7月、バングラデシュ政府から遺骨収集の許可が出たため、11月に実施されることになった。厚生労働省によると、太平洋戦争中に旧日本軍が当時イギリスの支配下にあったインド北東部の攻略を目指した「インパール作戦」の際、イギリス軍の捕虜となって、バングラデシュに連行されたもの。

文化庁「飛鳥・藤原」世界文化遺産の国内候補に推薦

文化庁の審議会は9月9日、奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)とその関連資産群」について、2026年の世界文化遺産への登録を目指して、国内の候補として推薦することを決めた。同資産群は奈良県明日香村と橿原市、櫻井市の6世紀末から8世紀初めにかけて飛鳥時代の文化財で構成される。

兵庫県知事「辞職要求には応じない」反省点はあるが…

兵庫県の斎藤知事は9月9日午前、県庁でパワハラなどの疑いを巡る問題で、記者団に心境を語った。「私に対する批判や指摘はしっかり重く受け止め、反省すべきところは反省しなければならない」。ただ、一方で「進めるべき予算や事業など必要なことは、しっかりやらせてもらいたい」と述べ、辞職要求には応じない考えを示した。

維新 斎藤兵庫県知事に辞職要求, 全5会派が包囲網

日本維新の会の藤田幹事長は9月9日、兵庫県の斎藤知事のパワハラを巡る問題で、記者会見した。これまでの百条委員会で「一定の事実が浮き彫りになってきている」、「(知事は)潔白を主張しているが、県政の停滞を招いていることは事実だ」と指摘。そのうえで、同県議会(定数86)の第2会派「維新の会」(21人)として、同知事に辞職と出直し選挙を行い、民意をも問い直すべきとする内容の申し入れを行うとしている。
同県議会の5会派のうち、維新を除く4会派も共同歩調で12日に斎藤知事に辞職申し入れを行うことを決めており、これで全会派が同知事に辞職を迫る構図となった。ただ、維新は出直し選挙が行われる場合も同知事を支援はしないという。

パリパラリンピック閉幕 日本 金14,銀10,銅17計41個のメダル

パリ・パラリンピックの閉会式が陸上競技などが行われた「スタッド・ド・フランス」で9月8日(日本時間9日)行われ、史上最多の168カ国・地域と難民選手団からおよそ4,400人が参加した、12日間の大会に幕が降ろされた。
今大会で日本は金メダル14個、銀メダル10個、銅メダル17個の合わせて41個のメダルを獲得した。日本選手団の旗手は、競泳で2つの金メダルを獲得した木村敬一選手と、卓球の女子シングルスで日本選手として初めて金メダルを獲得した和田なつき選手が務めた。
聖火台の灯が消されて、パラリンピックの旗がパリ市のイダルゴ市長から、次の開催都市の米国・ロサンゼルスのバス市長に手渡された。