静岡地裁は3月24日、再審無罪が確定した浜松市の袴田巌さん(89)に対し、刑事補償法に基づき請求通り2億1,736万2,500円の補償金を支払い決定を下した。
決定によると、1966年に静岡県で起きた一家4人殺害事件で、袴田さんは1966年8月に逮捕され、2014年3月に釈放されるまでの約47年7カ月間(1万7,389日間)、身柄を拘束された。刑事補償法では無罪が確定した場合、高速日数に応じて1日あたり1万2,500円を上限に補償すると規定しており、静岡地裁は上限額の交付を決定した。弁護団によると、刑事補償として過去最高額とみられる。