奈良、大阪、京都を結ぶ近鉄の新たな観光特急「あおによし」の運行が4月29日から始まり、記念セレモニーが近鉄奈良駅で行われた。雅楽が演奏され、天平時代の衣装に身を包んだ人たちなどが出迎える中、大阪難波駅を出発した第1便が午前10時すぎに到着した。
奈良の枕ことばにちなんで名付けられた「あおによし」は2021年2月に引退した特急の車両を改造したもので、4両編成の列車にゆったりと寛(くつ)げるように84の座席が配置されている。車内の壁や天井などに、天平文様があしらわれるなど、奈良を感じさせるデザインが特徴。
「あおによし」は奈良、大阪、京都の間で1日6便運行されるが、近鉄によると5月5日まで全列車の座席が予約で満席だという。
ウクライナ民間人の死者少なくとも2,787人 国連
大阪府 IR誘致へ「区域整備計画」申請 国が受理
ウクライナ支援 インドからの輸送断念 UAE経由に
日本政府は4月26日、自衛隊機でウクライナ避難民への人道支援物資を輸送する計画の修正案を自民党に示した。自衛隊機受け入れを拒否したインドで物資を積み込むのを断念する。アラブ首長国連邦(UAE)からの輸送は実施する。自民党は同日の総務会で了したことから、政府は28日の閣議で方針を決定する。支援物資の輸送は5月上旬から開始する予定。6月末まで週1便程度飛ばす。
人道支援物資の輸送は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請による。国連平和維持活動の(PKO)協力法の「人道的な国際救援活動」に位置付ける。政府は当初インドでも支援物資を搭載する予定だった。インド政府とも事務レベルで合意していたが、20日に突然拒否されたという。
世界の災害被害 年21兆円 気候変動で人的被害も増加
国連防災機関(UNDRR)は4月26日、世界で2001~2020年に年間350~500件の中・大規模の災害が発生し、2011~2020年の年間平均被害額は1,700億ドル(約21兆8,000億円)に上ったと発表した。
気候変動などの影響で、この傾向が続けば年間の災害発生件数は2030年には560件に上り、最悪の場合は極貧状況に追い込まれる人が1億人増加すると試算している。
経済被害はアジア太平洋が 最も大きく、2005~2020年の年間平均で国内総生産(GDP)の1.6%を失っている計算になる。アフリカが0.6%で続いている。
防災対策の進展により、人的被害は2010年代は減少傾向にあったが、直近5年間の死者はその前の5年間に比べて増加傾向にあり、気候変動の影響による被害拡大が懸念されている。
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21年世界の軍事支出初の2兆ドル突破 中国4.7%増
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は4月25日、2021年の世界の軍事支出が2兆1,130億ドルだったと発表した。2兆ドルを超えるのは初めて。2020年に比べると、物価変動の影響を除いた実質ベースで0.7%増えた。増加は7年連続。名目ベースでは6.1%増。
最も支出が多いのは米国で、実質1.4%減の8,010億ドル。米国はこの10年で6.1%減らしている。ただ、軍事分野の研究開発費は2012年以降24%ふえており、新技術の開発に軸足を置いている。
2位は中国で、前年比4.7%増の2,930億ドルと27年連続で増えている。米国と中国で世界の軍事支出の半分以上を占めている。インドが3位、英国が4位と続いている。ロシアは5位で、3年連続で支出を増やしている。