バイデン米大統領「ロシアの勝利決してない」

米国のバイデン大統領は2月21日、ロシアによる軍事侵攻の開始から1年となるのを前に、訪問先のポーランドの首都ワルシャワで演説し、「ロシアがウクライナで勝利することは決してない」と述べた。我々のウクライナへの支持が揺らぐことはなく、ウクライナを支え続けていくと強調した。
また、バイデン氏は「侵攻によって試されたのはウクライナだけでなく、世界そのものだ。民主主義は弱くなるどころか、より強くなった。専制主義こそが弱体化した」と訴えた。

安保理 北朝鮮ミサイル発射で非難声明採択できず

国連の安全保障理事会は2月20日、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む複数の弾道ミサイル発射を受け、緊急会合を開いた。ただ、中国、ロシアの反対で安保理としての一致した非難声明は採択できなかった。安保理は北朝鮮のミサイル発射を受けて何度も会合を開いているが、一致した対応は取れていない。

「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」松本零士さん死去

「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ、本名:晟=あきら)さんが2月13日、急性心不全のため都内の病院で死去した。85歳だった。福岡県出身。告別式は近親者で執り行った。喪主は妻で漫画家の牧美也子(まき・みやこ)さん。お別れの会を後日開く予定。松本さんは壮大なSF漫画を数多く手掛け、海外のSF映画にも影響を与えた。

大阪大 iPS細胞で膝関節の軟骨 サルで移植に成功

大阪大学の妻木範行教授らのチームが、カニクイザルのiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった軟骨組織を別のカニクイザルの膝関節に移植することに成功した。2月20日、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
チームによると、4カ月後も組織が定着、免疫による拒絶反応も確認されなかったという。通常は免疫による拒絶反応で移植組織は排除される。今回移植した軟骨組織は、コラーゲン状の物質などで覆われていた構造のため、免疫による攻撃を回避できたとみられるとしている。

和歌山と上野動物園のパンダ4頭を中国へ返還

和歌山県・白浜町のテーマパークのパンダ3頭と東京・上野動物園のパンダ1頭、合わせて4頭が中国へ搬送、返還される。白浜町の3頭は「永明(えいめい)」(オス30歳)、「桃浜(とうひん)」(メス8歳)、「桜浜(おうひん)」(メス8歳)で、2月22日、中国へ旅立つ。上野動物園の「シャンシャン」(メス5歳)は21日、一足先に成田空港から旅立った。今後4頭は中国四川省の省都・成都市のパンダ繁殖研究基地で飼育される予定。
2004年に白浜町から返還された「雄浜(ゆうひん)」も、この施設で飼育されている。同施設ではおよそ230頭のパンダが飼育されているという。

トルコ南部で新たにM6.4地震発生 被害の拡大懸念

トルコ南部のシリア国境付近の2月6日に発生した大地震の被災地で21日未明、新たにマグニチュード(M)6.4と5.8の地震が発生、被害の拡大が懸念されている。
トルコ政府によると今回の地震で3人が死亡、200人以上が負傷した。また、シリア人権監視団(所在地:英国)によると、シリアではアサド政権側、反体制派の双方の支配地域合わせて470人以上が負傷した。
なお、6日発生した地震により、これまでに死亡が確認されたのはトルコで4万1,156人、シリアで5,914人と合わせて4万7,000人を超えている。

「梅毒」都内で急増 22年の報告数3,677件 女性40倍 

東京都内で性感染症「梅毒」の感染報告数が急増している。梅毒の感染報告数は全国で増えているが東京都は特に深刻だ。2022年の感染報告数は3,677件で、1999年の調査開始以来、最多となった。2016〜2020年は1,700件前後で推移していた。2022年はその2倍強に増えたことになる。
このため、東京都は2月20日、無料検査所を3月に開設すると発表した。ここでは「自分の素性を明かさずに「匿名」で検査を受けることが可能という。
全国の感染報告数を男女別にみると、男性2,291件、女性2,291件。10年前と比較すると男性がおよそ9倍、女性はおよそ40倍に上っている。女性の急増ぶりが目立ち、その多くは20代が占めている。

福永祐一「最高のジョッキー人生」3月から調教師に

3月から調教師に転身する福永祐一(46)が2月19日、東京競馬場で国内での騎乗を終えた。25日にサウジアラビアに遠征、G3・リヤドダートスプリントでリメイク(牡4)、G3・サウジダービーのエコロアレス(牡3)の騎乗を残しているが、日本ファンを前にしてのジョッキー人生を締めくくった。
福永騎手はJRA通算19,497戦で歴代4位の2,636勝を挙げ、JRA・G1も34勝した名手。最終レース終了後に芝コースで行われたインタビューで、「最高のジョッキー人生でした」と込み上げる涙とともに語った。「順番が違うだろ」といわれた、53歳の武豊、56歳の柴田善臣の両騎手から花束を渡され、「自分も結構いいおじさんだけど、僕よりもおじさんの2人に花束をもらったというのが、やっぱり複雑な気持ちだった」と笑った。

インドネシア 22年GDP成長率5.3% 直近8年で最高

インドネシア中央統計庁によると、2022年のGDP成長率は5.31%だった。同国のGDP成長率は2013年に5.56%を記録しているが、それ以降の8年間では最高となった。資源価格の高騰などで輸出額が伸びたことに加え、新型コロナウイルス禍で低迷していた消費や投資も緩やかに回復している。GDP構成比で51.87%を占める家庭消費は4.93%伸びた。

バイデン米大統領 ウクライナを電撃訪問 侵攻後初

バイデン米大統領が2月20日、ウクライナの首都キーウを予告なしに訪問し、同国のゼレンスキー大統領と会談した。昨年2月24日のロシアのウクライナ侵攻開始から1年を前に支援継続に向けた国際社会の結束を強調した。また、バイデン氏はウクライナに新たに5億ドル(約670億円)規模の軍事支援を表明した。バイデン氏のウクライナ訪問は、ロシアの侵攻開始以降、初となる。