「未来都市の生活」大阪パビリオンの基本設計まとまる

2025年の大阪・関西万博で、大阪府や経済界などが設ける「大阪パビリオン」の基本設計がまとまった。「未来都市の生活」をテーマに、医療や健康分野を中心に展示する。ガラスで覆われた屋根や周囲には随時、水が流れ、2階建てのパビリオン内は光に溢れた、水中にいるような幻想的な空間になるとしている。海や川に囲まれ、「水の都」として発展してきた大阪をアピールする。
大阪パビリオンは2023年4月に着工し、2024年10月の完成を目指している。

タイIEAT南部工業団地 日系企業の投資に期待

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、タイ工業団地公社(IEAT)は日本企業に、南部ソンクラー県でラバーシティ工業団地への投資を呼び掛けている。
同団地は2002年に建設開始し、2021年に土地の整備が完了。合計2,381ライ(1ライ=約1,600㎡)で、うちラバーシティ工業団地は1,248ライとなっている。同団地の最大のメリットは品質の良いゴムを格安で仕入れることができること。加えて、タイ南部地域は首都バンコクなどの都心に比べ、人件費が安いことだ。マレーシアと比べても割安という。人材確保の面でもサポートが期待できる。地元の大学と連携して、従業員のスキル向上に取り組む予定という。

LCCのエアアジアX KLー日本3路線を順次再開へ

マレーシアの格安航空会社(LCC)大手キャピタルA(旧アジアグループ)の長距離部門エアアジアXは6月15日、日本行きの3路線(羽田・関西・新千歳)をそれぞれ7、10、12月に順次再開すると発表した。日本路線の運航は、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年以来、約2年ぶり。
クアラルンプールー羽田線は7月14日から週2往復、クアラルンプールー関西国際空港線は10月3日から週2往復、クアラルンプールー新千歳線は12月1日から週4往復それぞれ運航する。

オリックス山本が今季4人目のノー・ノー試合達成

日本のプロ野球で投手陣の健闘が目立ち、今季は記録的なシーズンになりそうだ。オリックスの山本由伸投手(23)が6月18日、西武11回戦で史上86人目(通算97人目)のノーヒットノーランを達成した。これで今季は、4月10日に完全試合を成し遂げたロッテの佐々木朗希投手はじめ、5月11日のソフトバンクの東浜巨投手、6月7日のDeNAの今永昇太投手に続き、4人目の快挙。
1シーズンに4投手がノーヒットノーランを記録したのは1943年以来、79年ぶり。

旅行補助4,000円増の最大1.1万円 全国対象の支援策公表

斉藤鉄夫国土交通相は6月17日、行き先を各地域ブロック内から全国に広げる旅行支援策の詳細な内用を公表した。7月上旬に開始することを目指し、8月末を期限とする。お盆などの繁忙期は除外する。補助額は1日1人あたり最大1万1,000円となり、従来より4,000円増える。現行の近距離旅行向けの「県民割」を、7月16日(宿泊)から新たな全国一律の支援策に切り替える。

最高裁 原発事故の国の責任否定 賠償はすべて東電に

最高裁第2小法廷は6月17日、東京電力第一原子力発電所の事故で避難した住民らが国に損害賠償を求めた4件の集団訴訟について、原発事故を巡る国の賠償責任を認めない判決を言い渡した。国が東電に安全対策を命じても事故を防げなかった可能性が高いと判断した。原発事故による避難者が各地で起こした約30件の集団訴訟で、最高裁が国の賠償責任について判断したのは初めて。
この結果、賠償責任はすべて東電が負うことになった。今後は訴訟に加わっていない避難者にも適用される、賠償基準の指針を見直すかどうかが焦点になる。

羽生善治九段が公式戦通算最多の1,500勝達成

将棋の羽生善治九段(51)は6月16日、大阪市の関西将棋会館で指された第81期名人戦順位戦B組1組の1回戦で山崎隆之八段(41)を破り、節目の公式戦通算1,500勝(654敗、勝率6割9分6厘)を挙げ、前人未到の自身の最多記録を更新した。
歴代2位は故大山康晴15世名人の1,433勝で、3位は谷川浩司17世名人(60)の1,364勝。

近畿の5月貿易収支 4カ月ぶり赤字 資源価格高騰響く

大阪税関がまとめた近畿2府4県の5月の貿易概況によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は492億円の赤字だった。貿易赤字は4カ月ぶり。エネルギー価格の高騰に伴い、輸入額が急増した。その結果、輸入額は前年同月比48.8%増の1兆7,233億円に膨らんだ。輸出額は同21%増の1兆6,741億円だった。
中でも「天然ガスおよび製造ガス」の輸入額が1,098億円に上り、5月として過去最高となったのをはじめ、足元で続く円安・ドル高の動きが輸入物価を押し上げた。

食べログ側に賠償命令 司法「ブラックボックス」に一石

東京地裁は6月16日、飲食店の口コミサイト「食べログ」のアルゴリズム(計算手法)を巡り、サイト運営のカカクコムに約6億4,000万円の損害賠償を求めた訴訟で、原告のチェーン店側に軍配を上げた。優越的地位の濫用にあたると判断、カカクコムに3,840万円の支払いを命じた。
食べログは消費者の8割が参照しており、運営の”ブラックボックス”ぶりへの不満があった。裁判所がこれに応えたことで、プラットフォーム企業に透明性を求める圧力は強まるとみられる。

関西企業4〜6月期業況は2四半期連続マイナス

関西経済連合会、大阪商工会議所は6月16日、会員企業の経営・経済動向調査の結果を公表した。これによると2022年4〜6月期の自社の業況判断指数(BSI,「上昇」と回答した割合から「下降」と回答した割合を引いた値)はマイナス8.0と、2四半期連続でマイナスとなった。1〜3月期に比べて、マイナス幅は1.0ポイント拡大した。原材料価格の高騰などが影響したとみられる。
規模別にみると、大企業はマイナス8.9と4四半期ぶりにマイナスに転じた。中小企業はマイナス7.3と、マイナス幅は6.5ポイント縮小した。7〜9月期は7.0、10〜12月期16.0とプラスに転じる見通し。
調査は5月12〜30日、両団体の会員企業1,552社を対象に実施。304社から回答を得た。