10月街角景気 3カ月連続改善 旅行・飲食需要回復で

内閣府が11月9日発表した10月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、景気判断指数は49.9と前月から1.5ポイント上昇した。上昇は3カ月連続。旅行や飲食など外出関連の需要が回復し、景況感が改善した。ただ、好・不況の分かれ目となる50は4カ月連続で下回っている。調査期間は10月25〜31日。

小池都知事「水素活用を拡大」COP27で表明

東京都の小池百合子知事は11月8日、エジプトで開催中の第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)の会合に参加し、カーボンニュートラルに向け、水素エネルギーの活用拡大を推進する考えを示した。小池氏は再生可能エネルギーからつくられるグリーン水素について「カーボンニュートラルな社会実現を支える重要な柱」と強調した。都は東京五輪・パラリンピックの選手村跡地などで水素活用を進めており、2030年までに水素インフラの整備を進め、水素ステーションの設置を後押しする方針も明らかにした。

リトアニア 台湾に貿易事務所開設 関係強化進む

台湾の外交部(外務省)は11月7日、バルト3国の一つ、リトアニアが台湾に貿易事務所を正式開設したと発表した。台湾が2021年秋、リトアニアに事実上の大使館となる代表機関を開設したことに応えたもので、相互の関係強化が進んでいる。貿易事務書の名称は「リトアニア貿易代表処」とした。
ただ、これについて中国外務省は8日、中国の国交締結国による台湾との公的交流に、「断固反対だ」と反発した。

皆既月食と天王星食が同時に 442年ぶり天体ショー

月が地球の影に隠れる「皆既月食」が11月8日夜、日本全国の広い範囲で観察された。今回は月が、地球とは遠く離れた惑星、天王星を隠す「天王星食」も同時に発生。皆既月食中に惑星食が見られるのは、安土桃山時代にあたる1580年以来、実に442年ぶりという。この稀代の天体ショーに各地で歓声が上がっていた。

「中途採用」改め「経験者採用」に 経団連が変更

経団連は、他の企業で働いた経験のある人の採用を「中途採用」と呼ぶことをやめて、「経験者採用」と呼び名を変えて、統一するよう検討している。
「中途」という言葉が与える消極的なイメージを避けて、転職に対するイメージを改善する。2023年以降、会員企業向け書類やアンケートで、「経験者採用」という表記に統一する。

大阪市の病院 サイバー攻撃で手術中止77件,復旧1月に

「大阪急性期・総合医療センター」(所在地:大阪市住吉区)は11月7日、記者会見しサイバー攻撃から1週間経過し、その調査結果や今後の見通しについて発表した。ウイルスは同センターに給食を納入している業者のシステムから侵入した可能性が高いことを明らかにした。また、この間、大半の診療が停止したままで、中止となった手術は77件にに上っている。今後、対策を講じていくが、電子カルテなどのシステム完全復旧は2023年1月になるとしている。

万博会場整備費1,850億円から上振れ不可避 関経連

関西経済連合会の松本正義会長は11月7日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の約1,850億円の会場整備費について、建設資材の高騰が続く中、その範囲内で収まることは「かなり難しい」とし、上振れは不可避との認識を示した。このため、早急に政府、地方自治体、経済界が話し合う必要がある。
建設・整備費が上振れした場合の経済界の負担は「容認しないと進まないのだから仕方ない」としつつ、関西経済界だけでなく「オールジャパンで」とくぎを刺した。

UAゼンセン 23年春賃上げ6%程度目指す 格差是正へ

流通業、外食業、繊維産業などの労働組合が加盟するUAゼンセンは2023年の春季労使交渉で、正社員とパートなど非正規社員を合わせた全体の賃上げ目標について、「6%程度」を目指す方針を固めた。5%程度を目標に設定している連合の要求を上回る。
UAゼンセンは足元の物価高を考慮、2023年はベースアップで4%、定期昇給も含めて6%程度を目指す。これは加盟企業が小売業、サービス業などもともと賃金水準が低い産業が多く、格差是正のため連合より少し高い方針を示す考え。今後は加盟労組と協議し、2023年1月の中央委員会で統一要求を正式決定する。
UAゼンセンは約2,300組合が加盟し、185万人の組合員を抱える国内最大の産業別組合。パートなど短時間労働の組合員が6割を占める。