厚生労働省は5~11歳への新型コロナウイルスワクチンの接種について、早ければ2022年2月ごろから始める可能性があるとして、11月16日付で接種を担う自治体に準備を進めるよう要請した。5~11歳向けのワクチンは、有効成分の量が12歳以上のワクチンに比べて3分の1になる。小児向けのワクチンは、米ファイザー社が11月10日に厚労省に承認申請したが、まだ承認されていない。
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10月貿易収支3カ月連続の赤字 原油価格上昇で輸入額増
財務省が11月17日発表した10月の貿易統計によると、輸出額は7兆1,840億円で前年同月比で9.4%増え、8カ月連続で増加した。一方、原油価格の上昇などで輸入額は7兆2,514億円で同26.7%増加した。この結果、輸出から輸入を差し引いた10月の貿易収支は674億円の赤字となった。貿易収支の赤字は3カ月連続。
自動車輸出は36.7%減の6,692億円だった。ただ、米国向けの半導体製造装置(72.1%増)やパワーショベルなどの建設用・鉱山用機械(49.6%増)などが輸出額を押し上げた。
仕向け先別にみると、アジア向けは15.0%増の4兆2,447億円で、この地域向けでは統計を遡れる1979年1月以降で過去最高の輸出額となった。米国向けは0.4%増の1兆3,030億円、中国向けも9.5%増の1兆5,968億円だった。
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東京医科歯科大 認知症の脳の炎症の仕組み マウス実験で解明
東京医科歯科大学の研究グループはマウスを使った実験で、アルツハイマー病患者の脳に蓄積するたんぱく質「アミロイドベータ」と「タウ」のうち、「タウ」が脳の炎症を引き起こす仕組みを解明したと発表した。
マウスの脳にタウを注入すると、炎症が起きて認知機能が悪化するが、タウは脳の中で免疫の役割をしている細胞の中に入り、「PQBP1」と呼ばれる別のたんぱく質が結び付くことで、炎症を引き起こしていることが分かったという。さらに薬剤を使ってPQBP1が出ないようにしたマウスでは、タウを注入しても炎症は起きず、マウスは迷路を使った実験で、一度通った通路を記憶するなど、認知機能は通常の状態と変わらなかった。
今回解明されたメカニズムを活用し、ヒトでも脳内の炎症反応を抑えることができれば、将来アルツハイマー病などの治療につながると期待されるとしている。
大阪・造幣局で「貨幣大試験」硬貨12種類対象に重さ検査
大阪・造幣局(所在地:大阪市北区)で11月15日、五百円などの硬貨が定められた重さでつくられているか検査する、毎年秋恒例の「貨幣大試験」が行われた。
近大通貨制度150周年を記念して行われた今回は、一円から五百円までの6種類の硬貨や11月から発行が始まった新しい五百円硬貨など合わせて12種類が対象となった。
試験では、過去1年間に製造された硬貨の中から、あらかじめ抜き取って保管していた2万6,250枚を、職員が次々と天秤にかけ計っていく。その結果、いずれの硬貨も基準内の誤差に収まっていることが確認された。
貨幣大試験は、貨幣にばらつきがないことを確かめ、信頼を維持するために明治5年から始まった。