中国1~3月期GDP18.3%増 コロナの影響の反動で伸び最大

中国国家統計局がまとめた2021年1~3月期の国内総生産(GDP)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比18.3%増だった。成長率は四半期統計の公表を始めた1992年以降で最も高くなった。新型コロナとウイルスの感染拡大でマイナス成長だった前年同期の反動に加え、生産や輸出の拡大が全体を押し上げた。GDPのプラス成長は2020年4~6月期から4四半期連続。

JAXA 日本人2飛行士搭乗の宇宙船打上げと帰還日時発表

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は4月16日、日本人宇宙飛行士2人(星出彰彦さん・野口聡一さん)のクルードラゴン宇宙船の打上げと帰還の日時を発表した。
星出さんは米国フロリダ州ケネディ宇宙センターより、NASA(2人)、ESA(1人)のクルーとともに4月22日、日本時間19時11分に打ち上げられる。また、野口さんはNASA(3人)のクルーとともに、4月29日、日本時間1時40分ごろ、メキシコ湾岸に着水、帰還する予定。星出さんはISS(国際宇宙ステーション)に約半年間滞在する予定。

日本「まん延防止」適用を10都府県に拡大 期間は4/20~5/11

日本政府は4月16日、新型コロナウイルスの感染拡大防止へ緊急事態宣言に準じた措置「まん延防止等重点措置」を埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県に適用することを決めた。これにより「まん延防止等重点措置」の対象は10都府県に広がる。期間は4月20日から5月11日までとする。
対象地域は埼玉県がさいたま、川口の2市、千葉県は船橋、市川、松戸、柏、浦安の5市、神奈川県は横浜、川崎、相模原の3市、愛知県は名古屋市を予定。

インド 新型コロナ感染爆発”第2波”1日初の20万人超え

インドで新型コロナウイルス感染者数が爆発的に増えている。4月初めと比べると2倍以上に増えている。インド保健省が4月15日公表したデータによると、同国の1日当たりのコロナ感染者が初めて20万人を突破した。この24時間での感染者は20万739人と過去最高を記録。死者は1,038人だった。ロイター通信が報じた。
同国のコロナ感染爆発”第2波”の中心地となっているのが、ムンバイを擁するマハラシュトラ州で同国内感染者全体の約4分の1を占めている。このため、ムンバイはロックダウン(都市封鎖)に入った。首都ニューデリーでも1日当たりの感染者数は過去最多を記録。週末の外出禁止措置が取られることになった。
同国の新型コロナウイルス感染者は累計1,410万人に達し、世界で最多の米国(3,140万人)に次いで2番目に多い。死者は累計17万3,123人となっている。

日本の変異株の疑い例46都道府県で3,564人 各年代幅広く感染

厚生労働省は4月14日、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株について、自治体のスクリーニング(ふるい分け)検査で疑い例が山形県を除く46都道府県で計3,564人(4月13日時点)確認されたと発表した。前週比で1,525人(7~13日分)増加した。大阪府と兵庫県で3分の1を占め、最も増えたのは319人増の東京都。
変異株の疑いで最も多いのが大阪府770人(前週比273人増)で、次いで東京都418人(同319人増)、兵庫県300人(同28人増)、埼玉県146人(同61人増)、京都府146人(同76人増)、愛知県144人(同67人増)、神奈川県140人(同63人増)。
感染者の年代別では、10代未満100人、10代125人、20代225人、30代128人、40代158人、50代135人と各世代に幅広く感染が及んでいる。

大阪のコロナ重症患者 病床数上回る 中等症病院負担限界に

大阪府では4月15日、新型コロナウイルスの重症患者数が前日比22人増の261人と過去最多になった。患者数が重症病床数を上回り、病床使用率が事実上100%を超える状態が続いている。患者の急増に病床確保が追いつかず、軽症・中等症病床を運用する病院では、重症化した患者の転院先が見つからず対応に苦慮。現場からは「すでに医療崩壊は始まっている」との声があがっている。

イスラム圏でラマダン始まる 集団礼拝でコロナ拡大の懸念

イスラム圏の多くの国々で4月13日、イスラム教の最も神聖な月とされるラマダン(断食月)が始まった。この間、イスラム教徒は原則的に日の出から日没まで飲食禁止となり、宗教心と連帯感を高める。集団で礼拝をしたり、大人数で日没後に夕食をとったりする習慣がある。このためラマダンは神聖な月だが、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクが高まる時期でもあり、自重が求められている。
各国でコロナウイルスの感染防止対策や対応は様々だ。集団礼拝に人数制限を設けたり、マスクの着用を促したうえでモスク礼拝の規制を緩和する地域や、夜間の外出制限を課す国・地域もある。ラマダンは約4週間続く。

J&J製ワクチン接種 CDCとFDAが中止勧告 接種後に深刻な血栓

米疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は4月13日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチン接種後に、血小板の減少を伴う異常な血栓が生じた深刻な症例が6件報告されたとして、安全性調査のため米国内での接種の一時中止を勧告した。1人が死亡、1人が重症という。J&J製ワクチンあ1回接種で、FDAが2月末に緊急使用を許可し、680万回以上接種した。

コロナ変異ウイルス「N501Y」首都圏でも5月初には8割超に

国立感染症研究所は、新型コロナの変異ウイルス「N501Y」が、1都3県の首都圏でも5月初めには全体の80%以上が従来のウイルスから置き換わるとの推定をまとめた。
英国で最初に確認された変異ウイルスN501Yは、感染の広がりやすさを示す「実効再生産数」が従来のウイルスより平均で1.32倍高く、これまでのウイルスから急速に置き換わっているとみられる。感染者が急拡大している大阪、兵庫など関西ではすでに全体の80%以上を占めている。