ウクライナ将兵1,300人戦死 大統領が初公表

ウクライナメディアによると、同国のゼレンスキー大統領は3月12日、ロシアによる2月24日の侵攻開始以来、同国将兵約1,300人が戦死したと公表した。ウクライナ側が自軍の損害を発表するのは初めて。
ゼレンスキー氏はロシア軍について、1万2,000人の損害を出している。損害率は1対10だと強調。ロシアがウクライナ国民を支配するのは不可能だなどとし、国民を鼓舞した。

政府「スーパーシティ」に大阪市とつくば市を指定

政府は国家戦略特区の諮問会議で、最先端技術の実証実験を街全体で行う「スーパーシティ」の対象に、大阪市と茨城県つくば市を指定することを決めた。
大阪市は、2025年の大阪・関西万博の会場とその周辺で「空飛ぶクルマ」や、自動運転バスの実証実験などを予定している。つくば市は、ロボットやドローンを使った荷物の自動配送や、選挙のインターネット投票などを計画している。
また、同会議では医療や健康の分野に特化して規制緩和を行い、地域の課題解決を目指す「デジタル田園健康特区」に、岡山県吉備中央市、長野県茅野市、石川県加賀市が初めて選定された。
スーパーシティは、AI(人工知能)やビッグデータを活用しながら、最先端技術の実証実験を街全体で行うもので、全国の自治体に公募したところ、31件の提案が寄せられた。

新型コロナを通常感染症に ベトナム首相が検討を指示

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ベトナムのファム・ミン・チン首相はこのほど、政府の月例会議で保健省に対し”ウィズ・コロナ”期のニューノーマル(新常態)に向けて、適切かつ効果的な措置を講じるとともに、新型コロナウイルスを「エンデミック」(一定の季節や地域に流行する感染症)と見なすことについて、検討を指示した。
チン首相は、関係省庁や地方政府などに対して、新型コロナウイルスの感染状況を注視し、感染予防・管理対策を着実に実行するよう指示。また、保健省に対して、感染状況を正確に評価し、国内の集団免疫の獲得状況について調査・評価し、コロナと共生しつつ、正常化を進めるための適切かつ効果的な措置について海外の知見を参考にするよう指示した。

1月の消費支出6.9%増 交通・外食伸びる 6カ月ぶりプラス

総務省が3月11日発表した1月の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は28万7,801円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比6.9%増加した。プラスは6カ月ぶり。
消費支出の内訳は交通・通信が32.2%増、外食は29.0%増。外出機会の増加でガソリンなどの自動車関係費が大幅なプラスだった。コロナ禍前の2019年同月比ではパック旅行費や飲酒代が7割減、鉄道運賃も4割減で、サービスや交通関連の落込みが続いている。

日商次期会頭に三菱商事会長の小林氏内定

東京商工会議所は3月10日、三村明夫会頭(81)(日本製鉄名誉会長)の後任に、三菱商事の小林健会長(73)を充てる人事を内定したと発表した。東商会頭は日本商工会議所の会頭を兼ねるのが慣例で、小林氏も日商会頭に就く。
日商会頭の任期は通常2期6年で、11月の会員総会で正式決定する。

大阪・造幣局「桜の通り抜け」4/13~19 3年ぶり開催

大阪・造幣局(所在地:大阪市北区)の「桜の通り抜け」が、感染防止対策を取ったうえで、4月13~19日の7日間の日程で開催されることになった。
130年以上前から続く春の恒例行事で、およそ560mの並木道に植えられた340本ほどの桜を見に毎年60万人余りが訪れる。新型コロナ禍で2020年、2021年と続けて中止された。
参加の受付はインターネットによる事前申込制で、30分あたりの入場者数の上限を1,200人に制限し、期間中の入場者数を例年の30%にあたる17万人余りに抑えるとしている。

G7 ロシア品に高関税 高級品の輸出禁止 追加制裁

米欧日など主要7カ国(G7)は3月11日出した共同声明で、ウクライナへの激しい軍事侵攻を続けるロシアに新たな経済制裁を科すことを明らかにした。ロシアからの輸入品に大幅に高い関税を課すほか、ロシア向け高級品輸出も禁止する。プーチン政権への圧力を一段と強める。
声明では、主要製品で『最恵国待遇』を与えない措置を講じるよう努めると記されている。

震災から11年 なお3万8,139人が避難生活 各地で追悼

2万2,000人以上が犠牲になった東日本大震災から、3月11日で11年となった。避難生活を送る人は福島の被災者を中心に、なお3万8,139人に上る。原発事故で汚染された地域の帰還困難区域、津波被災地では、避難先での新たな生活に軸足を置く人も少なくなく、人口減に歯止めがかからない。
警察庁などによると、死者は全国で1万5,900人、行方不明者は2,523人。さらに避難生活で体調を崩すなどして亡くなる震災関連死は3,786人になった。
11日は東北各地で追悼行事が行われた。復興が進み、街の姿は変わったが、被災してかけがえのない家族、知人を失った喪失感は今もなお癒えることはない。

「ドライブ・マイ・カー」最多8冠 日本アカデミー賞

第45回日本アカデミー賞の授賞式が3月11日、東京都内のホテルで開かれ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞など最多8部門で最優秀賞を受賞した。同作品は3月27日(日本時間28日)に発表される米アカデミー賞で、作品賞など4部門にノミネートされている。
主演男優賞は「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊さん、主演女優賞は「花束みたいな恋をした」の有村架純さん。助演男優賞は「孤狼の血 LEVEL2」の鈴木亮平さん、助演女優賞は「護られなかった者たちへの清原果耶さんが受賞した。