コロナ水際対策の自宅待機10日間に短縮へ 月内にも適用

日本政府は、新型コロナウイルスの水際対策として帰国者や入国者に求めている自宅待機期間を、現行の14日間から10日間に短縮する方向で調整に入った。早ければ9月末にも適用する。経団連などから待機期間の短縮を強く要望する声が寄せられていた。これを受け、世界的にも厳しいとされてきた措置の一部を緩和し、停滞する社会経済活動の再開・回復を後押ししたい考え。

19都道府県の緊急事態宣言9/30まで延長 まん延防止8県

日本政府は9月9日、12日が期限となる21都道府県の緊急事態宣言について、東京や大阪など19都道府県で9月30日まで延長する一方、宮城県と岡山県はまん延防止等重点措置に移行させることを決めた。
この結果、緊急事態宣言は北海道、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄の19都道府県、まん延防止等重点措置は宮城、岡山、福島、石川、香川、熊本、宮崎、鹿児島の8県となる。このほか、富山、山梨、愛媛、高知、佐賀、長崎の6県のまん延防止等重点措置は解除する。

空飛ぶ車の24年実用化目指す スカイドライブと連携 大阪

大阪府の吉村洋文知事は9月8日、人を乗せて空を移動する「空飛ぶ車」の開発企業、スカイドライブ(所在地:東京都)と連携協定を締結すると発表した。大阪府は2025年の「大阪・関西万博」を見据え、2024年には空飛ぶ車でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と万博会場の夢洲を結ぶなど、大阪湾での実用化を目指している。

高市氏 総裁選出馬を正式表明「日本経済強靭化計画」提唱

高市早苗前総務相は9月8日、国会内で記者会見し、自民党総裁選に出馬すると正式表明した。女性議員の総裁選出馬は2008年の小池百合子氏以来。支持基盤は政治信条の近い安倍晋三前首相のほか、かつて所属した細田派の一部や保守系議員。自民党総裁選への出馬表明は岸田文雄氏に続き2人目。河野太郎規制改革担当相も出馬の意向を固めたもようで、同氏は週内にも記者会見を開く見通し。
高市氏は”アベノミクス”の継承を掲げ、経済政策の柱に①金融緩和②緊急時の機動的な財政出動③大胆な危機管理投資・成長投資-を挙げ、「サナエノミクスの3本の矢」と表現した。そのうえで、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた「日本経済強靭化計画で経済を立て直し、成長軌道に乗せていく」と強調した。
政府と日銀が掲げる2%の物価安定目標を達成するまで、政府が目標としている2025年度の国と地方の基礎的財政収支、プライマリバランス(PB)の黒字化の目標を凍結すると明言した。また、新型コロナ対策としてロックダウン(都市封鎖)を可能とする法整備の検討に早急に取り組むと述べた。

米国累計感染者4,000万人超え デルタ株 景気回復へ悪影響

米ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、米東部時間9月7日午後3時(日本時間8日午前4時)時点で米国の新型コロナウイルスの累計感染者数は4,012万7,000人、死者数は64万9,700人に上った。デルタ株の感染拡大により、感染者数は5カ月ほどで1,000万人増えた。また、新規死者数(7日移動平均)は9月6日に1,448人と、3月上旬の水準にまで増えている。
こうした状況を受け、景気回復への影響も懸念されている。米ゴールドマン・サックスは9月6日、米の国内総生産(GDP)予想を下方修正した。消費者心理の悪化や、米政府の財政支援の縮小などで下期に伸びが鈍化すると想定。2021年の年間成長率見通しを従来の6%から5.7%へ
引き下げた。

調剤薬局倒産1~8月で22件と年間最多 コロナで受診控え影響

東京商工リサーチのまとめによると、全国の調剤薬局の倒産が1~8月で22件に上り、これまで年間最多だった2017年の17件を上回ったことが分かった。新型コロナウイルス感染を懸念する患者の受診控えが影響したことに加え、医療機関も自治体等の要請により、コロナ専門病院に切り替わったり、一般外来の診療体制を絞り込んだことなども背景にあるとみられる。

フランスのスター俳優JPベルモンドさん死去88歳

AFP時事によると、戦後のフランス映画界を代表するスター俳優のひとり、ジャンポール・ベルモンドさんが亡くなった。88歳だった。家族が9月6日発表した。
ベルモンドさんは、フランス映画運動「ヌーベルバーグ」の担い手として、ジャンリュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」などで最初に名を馳せ、80本の映画作品に出演し、コメディーからスリラーまで多岐にわたるジャンルをこなして、誰もが知る俳優となった。

京都・ポルタ コロナ不活化へ自動除菌ミストの運用開始

京都駅前地下街ポルタ(京都ステーションセンター)は9月6日、神戸大学超スマートコミュニティ推進室と共同研究を進めてきた、オゾンによりウイルスや菌を死滅させる「ウイルスフリーミスト」を開発し、8日からポルタプラザで運用を開始すると発表した。
ウイルスフリーミストは、新型コロナウイルスなどのウイルスや菌が、オゾンに触れると死滅する原理を応用し、冷陰極蛍光ランプから紫外線を照射し、人体に悪影響のない低濃度オゾン(0.05~0.1ppm)を発生させ、ミストとともに噴射させるシステム。2021年7月に常在菌を用いて殺菌効果の実証実験を行い、その効果を確認しているという。

ベトナム 首都ハノイの外出禁止9/21まで延長 デルタ株で

ベトナムの首都ハノイ市は、9月6日午前6時までの予定だった不要不急の外出禁止措置を、9月21日まで延長した。同市内の新型コロナウイルスの新規感染者数は1日当たり100人以下で落ち着いているが、南部で感染力の強いデルタ株の流行リスクが続いているからだ。6日以降は住宅や企業が集中する中心部での移動規制が一段と強化される見通し。移動時には公安当局が審査のうえ、発行する「通行証」が必要になる。また、生活必需品を購入するための移動でも当局が発行する「買い出しカード」が必要になる。罰金の適用も厳しくなる可能性がある。