東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は2月1日、1万4,445人と火曜日としては最多となり、全国では8万人を超えて過去3番目に多くなった。この結果、都内の病床使用率は同日時点で50.7%となり、都が緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしていた50%を超えた。ただ政府は、感染力が強いものの、重症化率は低いとされるオミクロン株の特性を踏まえ、社会活動を維持するためにも宣言の発出はできるだけ回避したい考えで、重症者用の病床の使用率などを注視しながら、慎重に対応する方針。
21年関西の新築マンション発売24%増 価格上昇も契約率69.8%
不動産経済研究所のまとめによると、2021年の関西2府4県で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は4,562万円で、バブル景気が終わった1991年以来の高値となった。ただ、売り出した月の契約率は69.8%にとどまり、業界で好不調の節目といわれる70%を12年ぶりに下回り、同研究所では「価格上昇により販売への影響が徐々に出始めている」と分析している。
2021年に関西で発売された新築マンションは2020年より24%余増えて1万8,951戸だった。最も高い物件は大阪市北区のマンションで、1戸当たり10億8,000万円だった。新築マンション発売が増えたことや値上がりしたことについて、人件費の上昇や資材の高騰に加えて、コロナ禍によるテレワークの定着などで、マンション需要が高まっていることが背景にあるとみられる。
21年の求人倍率1.13倍で3年連続低下 失業率は2.8%で横ばい
厚生労働省が2月1日発表した2021年平均の有効求人倍率は1.13倍と、前年比0.05ポイント下がった。下げ幅は新型コロナウイルスの感染拡大1年目の2020年(0.42ポイント)より縮小したものの、3年連続のマイナスで2014年(1.09倍)以来の水準に落ち込んだ。一方、総務省が同日発表した2021年平均の完全失業率は2.8%で前年から横ばいで、コロナ前の2019年の水準(2.4%)には戻らなかった。
有効求人倍率はコロナ後の底だった2020年秋の1.04倍からは徐々に持ち直しているが、2018年から2019年にかけて1.6倍を超えていた水準にはまだ遠い。完全失業者数は193万人と前年から2万人増え、2年連続の増加となった。
2021年平均の労働力人口は6,860万人と前年から8万人減少した。就業者も9万人減の6,667万人で、いずれも2年連続の減少となった。
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21年の外国人入国者91%減の35万3,000人 コロナ禍で激減
出入国在留管理庁は1月28日、2021年の外国人入国者数が35万3,118人(速報値)にとどまったと発表した。前年に比べ約395万人(約91.8%)減少した。外国人新規入国者数は約15万人で前年比約343万人(約95.8%)減少。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う水際対策の強化で、海外との往来が2年連続で激減したことが要因。
国・地域別新規入国者数はベトナムが前年比約72.9%減の約2万5,000人で最も多く、次いで中国の同薬97.7%減の約1万9,000人、米国の同93.3%減の約1万4,000人の順。
在留資格別の新規入国者数は「短期滞在」が同約97.9%減の約7万2,000人、「技能実習1号ロ」が同約70.7%減の約2万2,000人、「留学」が同約76.6%減の約1万2,000人の順となっている。