京都大学iPS細胞研究財団は、大阪市北区中之島にiPS細胞の培養などを行う拠点施設などを設置、4年後の2025年に提供開始を目指す。これは体の様々な組織になるiPS細胞を患者自身の血液から作製して治療用に提供する、同財団が進めている「my iPSプロジェクト」の一環。
拠点施設は病院や研究機関などが集積する複合ビルの中に設置する。施設はおよそ1,800㎡、年間1,000人分のiPS細胞を自動培養する装置や、培養した細胞を保管するスペースなどを設ける予定。主に医療機関を通じて依頼を受け付け、1人あたり100万円の患者自身のiPS細胞を作製する。
日本国内で「ラムダ株」空港検疫で初めて確認
厚生労働省によると、南米などで感染が広がっている新型コロナウイルスの変異株「ラムダ株」が日本国内で初めて確認された。7月20日にペルーから羽田空港に到着した20代女性から見つかった。感染力やワクチンの効果への影響などがどの程度あるかは分かっていない。
東京五輪 日本の獲得メダル58個,金27個は世界3位
8月8日閉幕した東京五輪の日本代表選手団の獲得メダル数は、自国開催の利も加わって史上最多の58個(金27、銀14、銅17)となり、リオデジャネイロ五輪41個を上回り、金は米国、中国に次ぐ、世界3位となった。
男子マラソン大迫6位 ケニア キプチョゲ五輪連覇
東京五輪最終日を飾る男子マラソンが札幌市で行われた。高温多湿で体力を奪われ途中棄権する選手が30人に上った中、ケニアのエリウド・キプチョゲが変幻自在のペース判断で、圧巻の強さを発揮、リオ五輪に続き連覇を果たした。タイムは、2時間8分38秒。史上3人目の連覇を達成した。
日本勢ではこのレースを最後に引退を表明している大迫傑(すぐる)が6位入賞を果たした。タイムは2時間10分41秒。日本勢の入賞は2012年ロンドン五輪6位の中本健太郎以来。
空手男子組手で荒賀が唯一の銅メダルを獲得
空手男子75㌔級で荒賀龍太郎(30)が銅メダルを獲得した。空手男女6階級のうち、日本勢で唯一のメダルとなった。
自転車オムニアムで梶原悠未が銀メダルを獲得
東京五輪・新種目の自転車オムニアムで梶原悠未が銀メダルを獲得した。五輪の自転車競技で日本の女子選手が表彰台に立つのは初めて。女子オムニアムは1日で7.5kmから20kmの4つの種目を行い、種目ごとに順位などに応じた合計を競うもの。今回日本からは世界選手権で日本初の金メダルを獲得した梶原が出場した。
卓球の水谷 現役引退を表明「冒険はここまで」
卓球男子の水谷隼(32)が8月7日、数年来悩まされてきた目の不調を理由に、現役を退く意向を明らかにした。「目の治療法はない。悔しいが、自分の冒険はここまで」と語った。
コロナ禍で税滞納22年ぶりに増加 督促減少 国税庁
国税庁のまとめによると、2020年度末の所得税や法人税、消費税などの国税滞納残高が前年度比9.7%増の8,286億円だった。増加は1998年度以来22年ぶり。同庁は新型コロナウイルス対策の納税猶予特例制度に関する事務を優先し、電話での督促や差し押さえなどの滞納整理業務を抑制したためとしている。
国税庁は2020年2月以降、コロナ禍で打撃を受けた事業者に対し税の支払いを延滞税なしで1年間猶予していた。特例適用は2020年4月~2021年2月で約32万件、計約1兆5,176億円に上っている。
インドで新型コロナ”第3波”到来の懸念高まる
インドで新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加に転じている。1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す実行再生産数が1を超え、感染がインド国内で再び拡大期に入ったことを示している。
インドではこの数週間、新規感染者数は着実に減少していた。ところが、前回の悲惨な感染拡大の衝撃から立ち直らないうちに、またも”第3波”の脅威への懸念が高まっている。
インドネシアGDP 4~6月期7%増 1年ぶりプラス転換
インドネシア中央統計局が8月5日発表した2021年4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動を除いた実質で前年同期比7.07%増えた。新型コロナウイルスの流行に伴う景気の悪化で四半期ベースで1999年以降初めてマイナス成長に陥った2020年4~6月期から4四半期ぶりにプラスに転換した。