タイなど4カ国と入国制限緩和へ まずビジネス用途が対象

日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため実施している入国規制について、6月中にも緩和に向けた交渉を始める方針を固めた。まずコロナ対策により収束しつつある、あるいは封じ込めに成功したとしているタイ、ベトナム、ニュージーランド、豪州の4カ国のビジネス用途の人が対象となる。条件面で折り合えば相互にビジネス関係者を受け入れる。政府は、感染状況や経済的な影響を見極めながら段階的に緩和を進める方針。これにより、早ければ夏前にも国際的な人の往来が一部再開される可能性が出てきた。
日本政府は2月からコロナの水際対策を順次強化し現在、入国拒否の対象は111カ国・地域に及んでいる。外国人の入国を原則拒否するとともに、帰国する日本人にもPCR検査を受けてもらい、結果が陰性でも自宅でなどで2週間待機するよう求めている。

シンガポール 6月末前にもほぼすべての経済活動の再開へ

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、シンガポールの新型コロナウイルスの政府対策タスクフォースは5月28日、6月2日以降の3段階での事業封鎖解除により、ほぼすべての経済活動の再開を認める第2段階(フェーズ2)への移行を、早ければ6月末までに前倒しで実施する可能性を示した。タスクフォースは6月2日以降も、新型コロナウイルス感染者が少ない状態が継続すれば、6月中旬に第2段階への移行を決定する。
同国では4月7日から6月1日まで、必須サービス以外の職場封鎖を実施。6月2日から第1段階の職場解除では小売店や飲食店について、それまで通りデリバリーと持ち帰りのみでの営業とし、オフィスでの業務も最大限在宅勤務を継続するとしていた。第2段階での事業封鎖解除ではより広い範囲の経済活動が、人数制限などの感染防止対策を導入したうえで、認められるようになる。

初の「東京アラート」コロナの感染拡大に警戒呼び掛ける

東京都は6月2日、新たに34人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、5月14日以来19日ぶりに一日当たりの確認が30人以上になった。これにより、都は感染状況の悪化の兆候がみられるなどとして、都民に警戒を呼び掛ける「東京アラート」を初めて出し、都庁舎とレインボーブリッジを赤く点灯させた。都は感染者の確認が相次いでいる新宿エリアをはじめとする夜の繁華街などの対策を急ぐ。

新型コロナで解雇・雇い止め4カ月間に1万6,723人

厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスの影響による経営悪化を理由に解雇や雇い止めに遭った人あ、1月末から5月29日のおよそ4カ月間で1万6,723人に上っていることが分かった。
業種別にみると、最も多いのは宿泊業で3,702人、次いで観光バスやタクシー運転手など道路旅客運送業の2,287人、製造業の2,269人、飲食業の2,122人などが続いている。都道府県別では東京都が最多で2,495人、次いで大阪府の1,789人、北海道の1,025人などとなっている。
こうした状況を反映して、全国のハローワークなどに休業や解雇の相談に訪れた事業所の数は、5月最終週だけで8,000件余り増え3万214件に上っている。

中国・青島市に日中「国際ビジネスハブ」設立 内外の資源や交流視野

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国・青島市政府はこのほど同市西海岸新区の国際経済合作区に、日中間の投資・ビジネス交流の戦略的プラットフォーム「青島日本国際ビジネスハブ」を設立した。同ビジネスハブは、国内外の様々な資源を結び付けて価値を高め、青島を起点に黄河流域や「一帯一路」沿線地域を含めたより広い範囲での交流を視野に入れている。
同ビジネスハブの広さは3,000㎡で、展示館やサポートセンター、商談スペース、事務室などを備えている。展示館には日本製の商品や機械などを常設展示している。

全国のコロナ関連倒産200件に 発生スピードが加速

帝国データバンクのまとめによると、6月1日午後1時半時点で新型コロナウイルス関連倒産が200件に達した。都道府県別にみると、最多の東京都が43件、次いで大阪府および北海道の各17件、兵庫県の13件、静岡県の12件と続き、全国39都道府県に広がっている。業種別にみると「ホテル・旅館」の宿泊業が39件、「飲食業」が24件、「アパレル・雑貨・靴小売業」が16件となっている。負債額は5億円未満が全体の72.8%を占めている。
コロナ関連倒産の第1号案件が確認されたのは2月26日。それから96日後、200件目が確認されたことになる。発生スピードをみると、100件目を確認するまでの日数は61日だったのに対し、101~200件を確認するまでは35日で、およそ2倍近くに加速していることが分かる。緊急事態宣言のもと、運転資金が限られる中小企業の場合、長引く外出自粛と営業自粛で先行きが見通せない中、容易に打つ手がなく、資金繰りが叶わず経営破たんに追い込まれたケースが多いとみられる。

コロナ終息願い全国各地で花火 医療従事者への感謝メッセージも

日本で6月1日夜、新型コロナウイルスの終息を願い、大阪、岐阜、福岡、愛知など全国各地で花火が一斉に打ち上げられ、長く続いた”巣ごもり”生活から解放され、日常生活を取り戻した人々に、久しぶりに笑顔と元気を届けた。
この取り組みは全国のおよそ160の花火業者が参加した。花火大会は新型コロナの影響で、全国各地で中止が相次いでおり、今回も”密”になるのを防ぐため、事前の告知を行わず、いわばサプライズで実施する形で開催にこぎ着けたという。

東京都・大阪府・宮城県で計1万人対象に抗体検査の採血始まる

厚生労働省による新型コロナウイルスへの感染歴を調べるための抗体検査に使う採血検査が6月1日から東京都内と宮城県で始まった。大阪府は3日からの予定。
厚労省は一定規模の都市がある都道府県のうち、新型コロナウイルスの患者が多い東京、大阪と、患者が少ない宮城を対象に各3,000人を検査。全国の感染状況の推計や、感染拡大防止策の検討に生かす考え。東京では板橋、豊島、練馬の3区に居住する各1,000人程度を対象者に選定している。

フィリピン 隔離措置による経済損失2兆3,000億円 45日間で

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、フィリピン国家経済開発庁(NEDA)はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い3月中旬から実施している外出禁止令や公共交通機関の停止を含む隔離措置による最初の45日間の経済損失がGDPの5.56%に相当する1兆1,075億ペソ(約2兆3,258億円)に及ぶとする報告書を発表した。
また、NEDAは国内4万4,000社を対象に調査を実施し、隔離措置期間中に収入がゼロになった企業は3分の2に上ったとしている。操業を停止した企業は6割、一時的なものも含め従業員の解雇を行った企業は4分の1に及んだ。
経済損失の業種別内訳は、第一次産業が943億ペソ、第二次産業が5,377億ペソ、第三次産業が5,877億ペソで、第二・第三次産業への影響が大きい。地域別にみると、マニラ首都圏が5,893億ペソで最大。次いで日系製造業が数多く工場を構えるカラバルソン地域(2,651億ペソ)、セブ市を含む中央ビサヤ地域(377億ペソ)の順となった。

タイ政府 2度目の非常事態令で6/30まで期間延長 コロナ禍で

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、タイ政府は5月26日の閣議で、非常事態令に基づく措置の適用をさらに1カ月延長し、6月30日までとすることを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大により、タイ全土での非常事態令は3月26日から続けられており、4月28日に5月末まで延長することが決定され、今回の延長は2回目となる。