日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、インドネシア・ジャカルタ首都特別州のアニス・バスウェダン知事は、4月10日から首都全域で実施している新型コロナウイルス感染拡大防止のための大規模な社会制限を28日間延長し、5月22日まで実施すると発表した。同措置は当初、4月23日で終了する予定だった。これにより、実施されている首都全域での大規模な社会制限は、イスラム教徒の断食明け大祭(レバラン)まで継続されることになった。同知事は、規則違反者には厳しい対応を取る意向を明らかにしている。
航空各社の近畿・国内線の大型連休予約は90%減
航空各社のまとめによると、近畿の4月29~5月6日の大型連休中の国内線の予約率(座席数全体に占める予約の割合)は、政府・自治体の新型コロナウイルス対策の外出自粛要請もあるため、各社とも低く昨年同期に比べおよそ90%減となっている。これは4月22日時点の関西空港・大阪空港・神戸空港を発着する国内線の予約状況をまとめたもの。
全日空の予約率は関西空港が8.7%、大阪空港が9.6%、神戸空港が9.2%といずれも10%を割り込んでいる。日本航空の予約率は関西空港が38.5%、大阪空港が35%となっている。また、空港別は明らかにしていないが、ピーチ・アビエーションは16.6%、スターフライヤーは8.1%、スカイマークは12.7%などとなっている。
世界の新型コロナ感染者300万人突破 拡大ペース鈍らず
米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、日本時間午前3時時点で世界の新型コロナウイルス感染者数は185カ国・地域で300万2,303人に達した。また、死者数は20万813人に上っている。
国別の感染者数は最多の米国で約98万人、以下、スペインが約23万人、イタリアが約20万人。目立つところでは急増しつつあるロシアが約8万7,000人に上り、中国(約8万4,000人)を上回った。
世界の感染者数が100万人から200万人超となるまでに13日間、200万人から300万人超となるまでに12日間で、感染拡大のペースは鈍っておらず、いぜん収まる気配を見せていない。
死者数は最多の米国で5万5,118人、イタリアで2万6,977人、スペインで2万3,521人、フランスで2万2,856人、英国2万732人などとなっている。
インド・モディ首相 国民に新型コロナ対策の順守求める
ロイターによると、インドのモディ首相は4月26日、ラジオ演説し、新型コロナウイルス感染拡大抑制のためインド全土で実施されているロックダウン(都市封鎖)と、ソーシャルディスタンス(社会的距離)政策を順守するよう国民に求めた。
同国では4月25日、住宅地の小規模店舗について、業務にあたる従業員を半数にして、マスクと手袋を着用したうえで営業を再開することを許可するなど、一部の封鎖が緩和された。ただ同国では、いぜん感染者の増加が続いており、全土での封鎖の緩和についての道筋が見えているわけではない。
新型コロナウイルスの同国の感染者は2万6,496人で、死者は824人に上っている。現在実施されている封鎖は5月3日までとなっているが、延長される可能性もある。