強制不妊 救済法が成立 衆参両院で”謝罪決議”可決

旧優生保護法の被害者救済を目指す新法は10月8日の参院本会議で全会一致で可決され、成立した。これにより、「戦後最大の人権侵害」といわれた旧優生保護法のもとで、不妊手術を強制された被害者や配偶者への補償や、人工妊娠中絶手術を受けた被害者への救済を実現する。併せて、衆参両院は優生思想に基づく過去の違憲立法を謝罪し、政府に誠実な対応を求める決議も可決した。

マイコプラズマ肺炎患者数過去最多に 冬にかけ流行の懸念

子どもを中心に発熱や長引くせきの症状の、マイコプラズマ肺炎患者数が過去最多ペースで増えている。国立感染症研究所のまとめによると、9月29日までの1週間に全国およそ500カ所の医療機関から報告された患者の数は1医療機関あたり1.64人と、大流行した2016年10月の1.61人を上回り、1999年に現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなった、患者数の増加は5周連続で、専門家は冬にかけてさらに流行する可能性があり、早めに医療機関で受診してほしいと呼び掛けている。
都道府県別にみると、最も多いのが福井県で5.33人、次いで埼玉県が4.25人、岐阜県で3.4人などと続き、東京都は2.96人、愛知県で2.87人、大阪府で2.17人などとなっている。

袴田さん無罪確定 再審 検察が控訴断念 検察 苦渋の撤退

1966年におきた静岡県一家4人殺害事件で、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)を再審無罪(求刑・死刑)とした静岡地裁判決について、検察当局は10月8日、控訴を断念したと発表した。逮捕から58年を経て、袴田さんの無罪が確定した。
ただ、検察当局は同日、異例の検事総長談話を発表。静岡地裁判決の「証拠捏造」の認定への強い不満をにじませ、「判決は到底承服できないもので、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容だ」とした。だが、再審手続きに40年超を要している状況を重くみて、「撤退」を判断した。

8月の実質消費支出1.9%減 2カ月ぶりマイナスに

総務省がまとめた8月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は29万7,487円と物価変動を除いた実質で前年同月比1.9%減少した。マイナスは2カ月ぶり。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて8月上旬に発令され、夏休みにもかかわらず、旅行などを見合わせる動きが多くみられた。

8月実質賃金0.6%減 3カ月ぶりマイナス ボーナス効果剥落

厚生労働省がまとめた8月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)にによると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比0.6%減となり、3カ月ぶりマイナスに転じた。ボーナスによる賃金増の効果は前月より縮まったほか、物価の上昇幅が拡大したことが響いた。実施賃金は5月まで過去最長の26カ月連続マイナスを記録した。

神戸市 脱炭素へ使用済み食用油回収 SAFに活用の実証実験

神戸市は脱炭素への関心を高めてもらうため、家庭から排出される使用済み食用油の航空機の代替燃料、「SAF(Sustainable Avietion Fuel)」などに再利用するため、廃油を回収することになった。神戸市は専用の装置を使って、新たな航空燃料として需要が高まっているSAFやバイオディーゼル燃料に再利用するという。SAFは従来の燃料と比べて、CO2の排出量をおよそ8割削減できるとして注目されている。
回収の期間は2026年3月末まで。神戸空港のほか、「東灘区役所など神戸市内の3つの区役所に回収ボックスを設置している。

関西の24年上半期倒産21.9%増の1,259件 3年連続更新

帝国データバンク大阪支社のまとめによると、2024年度上半期(4〜9月)の関西2府4県の倒産件数(負債額1,000万円以上)は前年同期比21.9%増の1,259件で、上半期としては3年連続で前年度を上回った。9業種すべてで件数が増え、飲食店を含むサービス業が前年同期比32.9%増の460件に上り、最多だった。不動産業も同86.4%増の41件だった。コロナ禍からの業績回復途上に、原材料価格や人件費の高騰に見舞われ、行き詰まったケースがケースが多かった。
一方、負債総額は同82.1%減の1,331億6,300万円。これは前年同期に負債額が500億円を超える大型倒産が2件あり、その反動で大幅減少したもの。

「中国 祖国になり得ない」台湾記念日で頼総統が演説

台湾の頼清徳総統は10月5日行われた「双十節」(建国記念日に相当)の祝賀行事で、「中国は決して祖国になり得ない」と語った。台湾は、清朝を倒した辛亥革命の発端となった1911年10月10日を「双十節」と定め、革命の流れで建国された「中華民国」を正式名称とし、同年を起点とする独自の暦を使用している。
頼氏は祝賀行事で、台湾が今年「113歳の」誕生日を迎える」と述べ、1949年に建国した中国より歴史が長いと主張した。これは中国の習近平国家主席が9月30日に行われた建国75周年の祝賀行事で、「台湾は中国の神聖な領土」と述べたことに対抗した発言。

巨人の菅野 米大リーグに挑戦 4年ぶりに移籍目指す

プロ野球・巨人の菅野智之投手(34)が10月5日、今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグに挑戦することを明らかにした。菅野投手は2020年のシーズン後に、ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指したが、合意に至らず残留した経緯があり、大リーグでのプレイは、いわば4年越しの目標でもある。
ここ数年不振に苦しんだ菅野投手は今季、15勝3敗、防御率1.67と復活し、4季ぶり巨人のセ・リーグ制覇に大きく貢献した。

中嶋オリックス監督退任 今季5位「責任取りたい」

プロ野球オリックス・バファローズの中嶋聡監督(55)が10月6日、今季限りで退任することを明らかにした。球団側は来季の続投を要請していたが、中嶋監督は21〜23年に「優勝していたチームが、ここまで落ちたことの責任は取りたい」と語った。同監督は今季が4年目。今季は就任後初のBクラスとなる5位に沈んだ。