世界貿易機関(WTO)は4月7日、「米国のトランプ政権が3日から輸入される自動車への25%の追加関税を発動したことに対し、カナダがWTO協定違反として提訴の手続きを始めたと発表した。8日には中国も米国の「相互関税」が協定違反だとして提訴の手続きを始めたと発表した。
カナダは米国の追加関税について、米国がWTOの加盟国・地域に約束している関税の上限を超えていると指摘。中国は米国の「相互関税」を「差別的で保護主義敵だ」と批判している。
カナダと中国は提訴の前提となる米国との2国間協議を要請しており、協議が決裂すれば正式に提訴する。両国は米国の関税政策に強硬姿勢で臨み、報復関税も発動している。
中国 処理水 今回も「異常なし」原発の周辺海域を分析
コメ 13週連続値上がり 5㌔4,206円 前年同期の2倍超続く
万博の”水上ショー” ギネス認定 世界最大の双方向噴水
2月の実質賃金1.2%減 2カ月連続マイナス 物価上昇で
ウクライナ 万博展示テーマ”売り物ではない”戦時下の生活
ベラジオオペラ G1大阪杯 初の連覇 先行 混戦抜け出す
地域おこし協力隊 24年度最多の7,910人 中高年希望者増加
総務省は、地方に移住して地域振興を担う「地域おこし協力隊」の隊員数が、2024年度は前年度比710人増の7,910人に上り、2009年度に制度が創設されて以来、最多を更新した。中高年の希望者が増加し、参加者の層が厚くなっているという。
協力隊は、都市部から過疎地などに移住し、自治体の業務や農業などに従事して、地域の魅力発信や活性化に取り組む制度。隊員の任務収量後の定住も促しており、2023年度末までの直近5年間に活動を終えた8,034人のうち、5,539人(68.9%)は同じ地域に引き続き居住している。
一方で、隊員を受け入れる自治体数も増え、2024年度は1,176と過去最多だった。政府は2026年度までに隊員数を1万人とすることを目指している。
和歌山の梅 収穫半減 梅干し 値上げ・販売休止
富岡製糸場 世界遺産登録10年 入場者ピークの1/4 継承課題
群馬県の富岡製糸場は2014年6月の世界遺産登録から昨年、10年が経過した。大挙して列をなした来場者は大きく減少。昨年度は、ピークの登録時(2014年度)の133万人余りから、4分の1ほど(28%)の36万8,919人にとどまっている。これでもコロナ禍の後、少しずつ回復、4年連続で増えた結果の数値だ。
富岡製糸場では、施設の維持管理や整備の予算を確保するためには年間45万人以上の入場者が必要だとしている。明治時代、生糸・絹織物で日本経済を牽引した生産現場の再現、歴史遺産を次世代へ継承するためにも新たな安定的誘客策が求められる。
全国各地でオーバーツーリズムが指摘されているが、富岡製糸場の昨年度、外国人観光客はわずか2,785人にとどまり、全体の1%にも満たなかった。海外への魅力発信も課題となっている。