歌手で俳優の中山美穂さんが東京都渋谷区内の自宅で亡くなった。54歳だった。警視庁渋谷署によると、中山さんは12月6日午前、自宅の浴槽で倒れているのを所属事務所の従業員に発見された。駆け付けた医師が、その場で死亡を確認した。中山さんはこの日、大阪市内でコンサートが予定されており、待ち合わせ場所に姿を見せず、不審に思った従業員が自宅を訪れた。
中山さんは「ミポリン」の愛称で親しまれるトップアイドルから、本格俳優へ脱皮。1985年、テレビドラマ「毎度おさわがせします」でデビュー。その後も「ママはアイドル!」や「君の瞳に恋してる!」などに出演。1992年にはNHK大河ドラマ「信長」に、豊臣秀吉の妻・ねね役で出演。1998年には木村拓哉さんと共演、「眠れる森」では殺人事件に巻き込まれる女性の苦悩を好演した。
歌手としては1985年に「『C』」でデビューし、日本レコード大賞の最優秀新人証を受賞。「MAKU MAKUさせて」「ただ泣きたくなるの」などの曲を大ヒットさせた。2025年は40周年記念のコンサートが、全国20都市以上で予定されていた。
10月実質賃金2.6%増の29万3,401円 3カ月ぶりマイナス脱却
10月の実質消費支出 1.3%減の30万5,819円3カ月連続マイナス
秋篠宮ご夫妻 トルコ大統領を表敬訪問 100周年記念式典
トルコを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻は12月4日、首都アンカラの大統領府でエルドアン大統領を表敬訪問された。5日は空路で最大都市イスタンブールに移動。同日夜のトルコと日本の外交官系樹立100周年を記念する式典に臨まれた。
宮内庁によると、4日は大統領に「外交関係樹立100周年を機に2国間の友好親善関係の増進を願う」という趣旨の天皇陛下のメッセージを伝えられた。大統領も両国関係の発展を願う言葉を述べ、歓迎した。夕刻にはご夫妻で大統領主催の晩さん会に臨まれ、和やかの雰囲気の中、約1時間にわたって談笑された。5日の記念式典で秋篠宮さまは「両国のつながりが、未来へ向けて今以上に強くなることを祈念します」とあいさつされた。
移植医療体制 法施行後初の抜本見直し 改革案を了承 厚労省
移植医療体制が1997年の臓器移植法施行後初の大幅な改革が行われる見通しとなった。検討を進めてきた厚生労働省の臓器移植委員会は12月5日、移植希望者が移植を受ける施設の複数登録を可能にし、臓器斡旋期間の日本臓器移植ネットワーク(JOT)から業務の一部を新設法人に移行する最終案を了承した。今年度中にJOTのシステムを整備し、当面は登録できる施設を2カ所までとする。
国内の臓器移植の待機患者は今年10月末現在で約1万6,500人いる。脳死下の臓器提供数の増加で、移植施設が人員や病床の不足などから臓器の受け入れを断念している問題などを受け、抜本的に見直す。
厚生労働省のまとめによると、2023年に人員や病床の不足など院内態勢が整わないことを理由に臓器の受け入れを断念した施設は26、そして移植が見送られた患者数は延べ803人に上っている。