IEA 35年に新車販売の55%がEVに エネルギー市場を分析

国際エネルギー機関(IEA)は10月16日、世界エネルギー市場に関する最新の分析、報告書を公表した。電気自動車(EV)について長期的な分析見通しを行い、2035年に世界の新車販売の55%超を占めると予測している。中国や新興国での堅調な販売を見込み、IEAは現行の政策に基づいたシナリオでは、EV販売は2030年に約45%、そして2035年には55%超に達すると分析した。一方で、米国などで政策変更でEV販売が減速するリスクも明示している。

ジャパンモビリティショー開幕 新興企業含め210社が競う

かつての「東京モーターショー」から一新して2年目、モビリティ関連の製品やサービスを手掛ける約210社が出展する「ジャパンモビリティショー(JMS)」が10月15日から千葉市・幕張メッセで開かれている。18日まで。
大手自動車メーカーに加え、今回の主役は部品会社や、インターネット上の仮想空間「メタバース」の開発会社、小型の電気自動車(EV)の充電設備を扱うスタートアップだ。多彩な技術を生かした次世代車の開発を促進させる狙いがある。

阪急,近鉄,大阪メトロ10/29からCカードのタッチ決済導入

阪急電鉄、近畿日本鉄道(一部の駅を除く)、大阪メトロは10月29日からクレジットカードによる”タッチ決済”を開始することになった。これにより各社の駅の自動改札機には専用の端末機などが取り付けられ、クレジットカードをかざすだけで通過でき利用になる。このほか、阪神電鉄も2025年春頃から導入される予定。
各社とも「VISA」や「JCB」、中国の「銀聯」などのクレジットカードや、カードによる支払いの設定を済ませたスマートフォンも利用できるという。タッチ決済の導入により、2025年の大阪・関西万博に向け顔黒人旅行者の利便性の向上につなげたいとしている。

タイ財閥TCC 1,200億バーツ投じ大規模複合施設10/25開業

タイの大手財閥TCCグループが、首都バンコク都心に約1,200億タイバーツを投じた、大規模複合施設「ワンバンコク」が10月25日に開業する。ワンバンコクは、バンコクの地下鉄ルムピニ駅前、在タイ日本大使館に隣接する約17haの広大な敷地に5棟のオフィスビル、バンコク初となる「ザ・リッツ・カールトン」はじめ5つのラグジュアリーホテル、マンション、商業施設などを開発する大規模プロジェクト。タイ初出店となる「MITSUKOSHI DEPACHIKA」もオープンする。

「CEATEC 2024」開幕 AI・環境で2割増の808社, 団体が競う 

国内最大級のIT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2024」は10月15日、千葉市の幕張メッセで開幕した。電子機器大手をはじめ関連業界、スタートアップなどが最新のAI(人工知能)や環境技術・システムを披露する。出店者数は前年比役2割増の808社・団体で、18日までの4日間で10万人以上の来場を見込む。

ユニコーン タイに現法 ブランドマーケティング事業開始

アドウェイズ(本社:東京都新宿区)は10月9日、子会社のユニコーン(本社:東京都新宿区)がタイ・バンコクに現地法人「UNICORN THA Co.,Ltd.」を設立し、ブランドマーケティング事業を開始したと発表した。
ユニコーンはこれまで全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」を日本国内中心に展開してきたが、東南アジアにおけるデジタルマーケティング市場はさらに拡大し続けると判断。アドウェイズグループとして、グローバルに事業成長を実現させるべく、ユニコーンの東南アジア進出第1号として、今回タイ・バンコクに現地法人を設立したもの。
米グーグルなどの調査によると、東南アジア主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム)の2023年のデジタルマーケティング市場の規模は前年比11%増の2,180億ドルとなり、2023年以降は2025年までの期間に年平均で16%成長し、2025年の市場規模は2,950億ドルに拡大すると見込まれている。

セブン&アイ “非コンビニ”31社を分離「ヨークHD」新設

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は10月10日、祖業のイトーヨーカ堂を含むスーパーマーケット事業や外食事業など31社を分離・統括する100%出資の中間持株会社「ヨーク・ホールディングス」(所在地:東京都千代田区)を11日付で新設すると発表した。採算が取りにくい事業を分離し、主力のコンビニエンスストア事業に注力する。これに伴い、社名を来年に「セブンーイレブン  コーポレーション」に変更する方針も発表した。
分離するのはイトーヨーカ堂のほか、ヨークベニマル、デニーズの運営会社、ロフト、赤ちゃん本舗など。

川崎重工 米に鉄道車両5,000両 45年かけ到達 記念式典

川崎重工業は10月9日、米国で納入した鉄道車両が累計で5,000両を超えたことを記念し、ニューヨーク市近郊の工場で式典を執り行った。車両は米国各地の地下鉄路線などに導入され、とくにニューヨークの地下鉄ではシェアが約40%に達するという。同社は1979年に米国市場に進出し、2024年9月下旬に節目の5,000両に到達した。

ファストリ 24年8月期売上高 初の3兆円超 過去最高

カジュアル衣料品店「ユニクロ」などをグローバルに展開するファーストリテイリングの2024年8月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前期比12.2%増の3兆1,038億円となり、初めて3兆円を突破した。最終利益は同25.6%増の3,719億円で、いずれも過去最高を更新した。
ユニクロ事業が業績を大きく押し上げた。売上収益の55%を占める海外では、シンプルで上質な衣料品として定着、支持が広がっている。2025年8月期は売上収益で前期比9.5%増の3兆4,000億円、最終利益で同3.5%増の3,850億円を見込む。