日本政府は、フィリピンの巡視船用発電機および医療器材合わせて7億1,000万円を無償資金協力する。内訳は、海上法執行能力の向上支援に2億1,000万円、パンサモロ地域の保健サービスの向上支援に5億円。
フィリピンの首都マニラで6月9日、細川和彦駐フィリピン日本国特命全権大使と、テオドロ・L・ログラン外務大臣との間で、この2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われた。
進む世界分断浮き彫り アジア安全保障会議閉幕
日中防衛相会談 現状変更の試みに「強い懸念」懸念
岸信夫防衛相は6月12日、訪問先のシンガポールで中国の魏鳳和国務委員兼国防相と会談した。この会談で岸氏は、日中間には安全保障上の問題を含め多くの懸念材料があることを指摘し、とりわけ中国が沖縄県・尖閣諸島周辺を含む東・南シナ海で、力を背景とした一方的な現状変更の試みを継続していることに「強い懸念」を伝え、自制を求めた。
両氏は自衛隊と中国軍幹部間のホットライン(専用電話)の早期開設に向け、調整を加速させることで一致した。そして今後、率直な意見交換を通じ、両国間の協力関係を強化するとともに、建設的で安定的な関係の構築を目指す意向を示した。
日中防衛相の対面での会談は、2019年12月以来2年半ぶり。