大阪 国際金融都市へ第一歩「金融・資産運用特区」指定

大阪府・大阪市は6月4日、政府が創設する「金融・資産運用特区」に指定された。これにより、他に名乗りを上げた東京都、福岡県・福岡市、北海道・札幌市とともに、海外の金融関連企業などの進出を促す規制緩和が認められる。ただ、「国際金融都市構想」実現には、起業支援など投資マネーを呼び込む取り組みなど課題も少なくない。

JAL「ミャクミャクジェット」6/3から国際線就航, 万博PR

日本航空(JAL)は6月2日、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のデザインを施した機体、2号機を羽田空港で報道陣に公開した。2023年11月に国内線で運航を始めた1号機に続いて国際線にも導入。3日からフィリピン・マニラ行きで運航を開始する。”空飛ぶ広告塔”として、2025年4月の開幕まで大阪・関西万博を海外PRする。

大阪の外国人客 24年1,400万人見通し 5年ぶり過去最高

大阪観光局の推計によると、2024年に大阪を訪れる外国人客数が1,400万人になる見通しだ。この数値は新型コロナウイルス禍前の2019年を14%上回り、5年ぶりに過去最高を更新する。
同局によると、2024年1〜4月に来阪した外国人客は455万9,000人(推計値)で、2019年の同時期に比べ18%増えている。国・地域別にみると、歴史的な円安を背景に韓国、台湾、香港のほか、欧米各国などが2019年の水準を上回っている。

大阪万博ボランティア3万人に拡充 応募者を5/29抽選へ

2025年大阪・関西万博の運営を担う日本国際博覧会協会は5月27日、万博の」ボランティアを当初目標の2万人から3万人に拡充すると発表した。定員を大幅に上回る5万5,634人の応募があり、協会や大阪府・市が対応を検討していた。29日に抽選を実施し、6月3日以降に結果を通知する。
応募者の年代は10代が全体の23.6%を占め、最多だった。10〜20代が全体の4割を占めた。50代、60代もそれぞれ15%を超えた。全体の68.6%が女性だった。居住地は大阪府(65.8%)と兵庫県(27.6%)に集中し、全体の8割を超えた。職業別では学生(35.1%)、会社員(27.6%)が多かった。
ボランティアは2025年4月1日時点で満18歳以上の人を対象に、半年間の会期中に5日以上、1日当たり3〜6時間程度活動するという条件で募集した。

関西の4月貿易収支 3カ月連続黒字も金額は縮小

大阪税関によると、4月の関西の貿易収支は1,902億円の黒字となった。貿易黒字となるのは3カ月連続だが、黒字額は前年同月比22.2%減少した。輸出額は同1.8%減の1兆7,415億円で、輸入額は同1.4%増の1兆5,513億円だった。
国や地域別でみると、中国は輸出、輸入ともに4月としては比較できる1979年以降で過去最高額となった。

NEC 25年万博 店舗決済と入場管理に顔認証システム導入

日本電気(NEC、本社:東京都港区)は5月23日、2025年大阪・関西万博で、会場での顔認証による店舗決済と入場管理に顔認証システムを導入すると発表した。これにより、手ぶら決済による利用者の利便性向上と、なりすまし防止による安全・安心で効率的な万博運営を実現する。
このサービスは生体情報の使用に同意し登録した顧客が利用できるもので、預かった顔画像などの個人情報は日本国内のプラットフォーム内に安全に保存される。

25年万博で顔認証決済を導入 事前に顔・カード登録を

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の運営主体の博覧会協会は5月23日、万博会場での買い物や食事の支払いに顔認証を使ったキャッシュレス決済を導入すると発表した。利用者は事前に専用のアプリで顔写真と万博独自の電子マネーやクレジットカード登録し、支払いの際に機械のカメラで顔を読み取って本人確認を行い、決済が完了する仕組み。
大阪・関西万博ではキャッシュレス決済が全面的に導入されるが、利用者が顔認証による決済を選ぶことでさらに利便性が高まる。

”浪花のモーツァルト”作曲家キダ・タローさん死去 93歳

”浪花のモーツァルト”の愛称で親しまれた作曲家のキダ・タローさんが5月14日、亡くなった。93歳だった。キダさんは兵庫県宝塚市出身。高校時代に音楽バンドを結成。大学を中退し、その後ピアニストや作曲家として活動。NHKのテレビ番組「バラエティ生活笑百科」のテーマソングはじめ、かに料理店、インスタントラーメンのCMソングなど親しみやすい音楽を数多く手掛けた。また関西を中心に、ざっくばらんな語り口でテレビ、ラジオ番組で幅広く活動した。

万博工事現場にトレーラー活用の移動型無人コンビニ開業

大阪・関西万博会場の夢洲の工事現場に5月13日、ファミリーマートがトレーラーを活用した移動型の無人コンビニ店舗をオープンさせた。周辺にはコンビニが2店舗あるが、片道およそ15分ほどかかり、不便さをかこっていた。今回のトレーラーを活用した移動型店舗により、工事の進捗状況に合わせて場所を変え、建設作業員の買い物の時間を短縮し、ストレスを減らす。
広さは約14㎡の店内には弁当やパン、飲料などおよそ280種類の商品が揃えられ、セルフレジが備えられている。

スペイン 25年万博パビリオンテーマは大航海時代「黒潮」

スペインは5月9日、東京都内のスペイン大使館で2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンのデザインや展示内容を発表した。
テーマは、400年以上前の大航海時代、世界に雄飛したスペインがアジアを目指した航路で、利用していた「黒潮」。パビリオンの正面には海を表すブルーの階段が設置され、入り口はオレンジ色の円形で、同国を特徴付ける「海と太陽」を表現している。展示では海底にある歴史的遺産を保護する技術のほか、持続可能な社会の実現に向けて藻など海の資源を燃料や医薬品に活用する技術を紹介するとしている。