日本初のドローン専門学校で連携 浪工学園が2社と

高等学校を運営する学校法人浪工学園(所在地:大阪府摂津市)は6月20日、国産ドローンの操縦・点検を行える人材育成を目的とした専門学校設立に向け、VFR(所在地:東京都渋谷区)、理経(所在地:東京都新宿区)と企業連携すると発表した。
2023年4月開校目指し、準備を進める。レベル4相当の飛行が可能な人材・機体の点検・メンテナンス等を行える、即戦力となる人材を育成する。ドローンの学科・コースの運用はあるが、専門の学校としては初となる。

「未来都市の生活」大阪パビリオンの基本設計まとまる

2025年の大阪・関西万博で、大阪府や経済界などが設ける「大阪パビリオン」の基本設計がまとまった。「未来都市の生活」をテーマに、医療や健康分野を中心に展示する。ガラスで覆われた屋根や周囲には随時、水が流れ、2階建てのパビリオン内は光に溢れた、水中にいるような幻想的な空間になるとしている。海や川に囲まれ、「水の都」として発展してきた大阪をアピールする。
大阪パビリオンは2023年4月に着工し、2024年10月の完成を目指している。

関西企業4〜6月期業況は2四半期連続マイナス

関西経済連合会、大阪商工会議所は6月16日、会員企業の経営・経済動向調査の結果を公表した。これによると2022年4〜6月期の自社の業況判断指数(BSI,「上昇」と回答した割合から「下降」と回答した割合を引いた値)はマイナス8.0と、2四半期連続でマイナスとなった。1〜3月期に比べて、マイナス幅は1.0ポイント拡大した。原材料価格の高騰などが影響したとみられる。
規模別にみると、大企業はマイナス8.9と4四半期ぶりにマイナスに転じた。中小企業はマイナス7.3と、マイナス幅は6.5ポイント縮小した。7〜9月期は7.0、10〜12月期16.0とプラスに転じる見通し。
調査は5月12〜30日、両団体の会員企業1,552社を対象に実施。304社から回答を得た。

関西エアポート 国際線低迷続き2年連続赤字

関西、大阪、神戸の3空港を運営する関西エアポートは6月13日、昨年度の業績について、前の年度より40億円ほど改善したものの、最終的な損益が302億円の赤字となったと発表した。最終赤字は2年連続。
国内線は需要の回復が進んだものの、頼みの国際線が厳しい入国制限で低迷が続いたことが大きく響いた。国際線の旅客数は感染拡大前と比べて99%少ない状態が続いている。売り上げにあたる国際線の営業収益は感染拡大前のおよそ30%水準にとどまっている。

25年万博 地下鉄増便,シャトルバス活用で混雑緩和

大阪府・市・博覧会協会などでつくる協議会は6月9日、2025年大阪・関西万博での混雑緩和の基本方針を公表した。期間中はピーク時で1日あたり28万5,000人の来場者が予想され、会場の夢洲までの延伸が計画されている大阪メトロ・中央線では、対策を取らない場合、朝のラッシュ時の混雑率が180%に達することが予想されている。
このため、協議会は①中央線を増便し、1時間あたり最大24本運行する②大阪の中心部や周辺のターミナル駅などにシャトルバスの発着場を設ける。これにより、地下鉄の混雑率を150%以下に抑える。このほか、夢洲への自家用車の乗り入れは原則禁止し、会場から15km圏内に駐車場を設け、バスに乗り換えてもらうとしている。
沿線の企業などには会期中、テレワークや時差出勤を呼びかけることも盛り込まれている。

関西のレジャー、飲食業のパート採用回復へ 時給も

関西のレジャー施設やホテル、飲食店が、パート・アルバイトの採用を増やしている。新型コロナウイルス禍が落ち着き外出自粛が緩み、政府が重い腰を上げ外国人観光客の受け入れに向け、水際対策の緩和も進められていることを受けたもの。
インバウンド需要の増加に備え、人手を確保するための時給引き上げの動きも目立ってきた。

オール大阪で脱炭素 官民で推進 万博でもアピール

大阪府・市、府内企業は6月2日、大阪市内で「オール大阪」で脱炭素に向け、温暖化ガス排出量を40%削減する目標実現への動きを推進するための会議を開いた。脱炭素につながる商品の購入で買い物ポイントを付与する新制度を導入するほか、2025年の大阪・関西万博で世界に脱炭素の姿勢をアピールする方針なども決めた。

大阪・関西万博の機運醸成に「万博音頭」物産展も

3年後の2025年の大阪・関西万博を地域活性化につなげようと、全国602の市町村長でつくる「万博首長連合」は6月1日、東京都千代田区で総会を開き、およそ80の首帳が出席、若宮万博担当相、大阪府の吉村知事などが来賓として出席した。
総会では機運醸成のため①全国各地で特産品を集めた物産展を開催する②公共交通機関で万博のロゴをデザインした弁当を販売する③「万博音頭」を作曲して、全国の盆踊り大会で披露、展開するーなどを検討するとの今年度方針を決定した。

25年大阪・関西万博 民間パビリオン出展者発表

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は5月30日、東京都内で民間パビリオンを出展する12の企業や団体による発表会を開いた。出展企業は住友グループ、三菱グループ、パナソニックホールディングス、NTTグループ、バンダイナムコ、パソナグループ、飯田グループホールディングス、吉本興業など。

急激な円安「経営に悪影響」45.2% 関経連調査

関西経済連合会の調査によると、回答企業のほぼ半数が1ドル=130円を突破する最近の急激な円安が経営に悪影響を与えていると感じていることが分かった。調査は4月28日〜5月18日に実施された。
回答した115社のうち52社が(45.2%)が円安の影響は、経営に「マイナス」としており、「プラス」はわずか19社(16.5%)にとどまった。回答した会員企業を上場区分別にみると、東証プライム市場の上場企業ではマイナスが35.8%で、プラスも28.3%あった。一方、非上場企業ではマイナスが53.6%に上り、プラスはわずか5.4%に過ぎなかった。行き過ぎた円安は、中堅・中小企業にとってマイナスの影響が大きいことが浮き彫りになった。