「夢洲駅」デザイン決定「オールジェンダー」トイレ

大阪市が出資する第三セクター、大阪港トランスポートシステム(OTS)はこのほど、2025年大阪・関西万博の玄関口となる大阪メトロ中央線延伸部の新駅「夢洲(ゆめしま)駅(仮称)」の基本デザインを発表した。
新駅のホームやコンコース、改札前広場でリサイクル可能なアルミのパネルを使用した、折り紙風の天井、神社の鳥居をイメージした照明で、日本の伝統文化や技術をアピールするものとなっている。
トイレは男性用、女性用、車いす使用者優先用、性別を意識せずに使える個室のみの「オールジェンダートイレ」を整備する。
このほか、コンコースの一部の壁には縦3m、横60mの大型のサイネージ(電子看板)を設置。四季や大阪の歴史をテーマにしたデジタルアート映像などの放映を検討している。

関西の百貨店各社 客足戻り4月売り上げ大幅増

関西百貨店各社の4月の売り上げは、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向となり、消費者の外出意欲が高まり客足が戻ったことで、前年同月比で大幅に増加した。
阪神梅田本店は4月6日に全館がオープンし、売り場面積がリニューアル工事をしていた前年より増えたうえに、食品フロアの洋菓子や総菜の販売が好調だったことから前年同月比143.6%の増となった。阪急うめだ本店は阪急メンズ大阪との合計で56.3%増加した。
このほか、大丸梅田店は43.9%、高島屋大阪店は40.8%、あべのハルカス近鉄本店は34.6%それぞれ増加した。
ただ、大型連休後に再び、コロナの感染者が拡大して、消費に影響が出ないか注視している。

なにわの通天閣に斜度30度の滑り台完成 5/9開業

大阪市浪速区の通天閣に、全長60mの滑り台「タワースライダー」が完成し、報道関係者に公開された。5月9日に開業する。
タワースライダーは、地上22mにある通天閣3階から、通天閣に隣接するエレベーター塔にらせん状に巻き付くように造られている。地下1階まで約10秒で滑り降りる体験型アトラクション。斜度は約30度あり、飛び出し防止のためにチューブ型となっており、チューブの一部が透明になっているため、外の景色を見ることもできる。料金は1回1,000円。

3月関西空港から入国の外国人 前月比約3倍 水際緩和で

大阪出入国在留管理局関西空港支局によると、3月に関西空港から入国した外国人は2月から3倍近く増えて1万284人(速報値)となり、3月に新型コロナの水際対策が緩和された影響が色濃く表れた形となった、2021年1年間は、毎月3,000人前後の入国にとどまっていた。
関西空港を運営する関西エアポートによると、関西空港での国際線旅客便の発着回数は、3月648回となり、2月よりおよそ30%増えたという。
ただ、コロナ感染拡大前に比べると、いぜんとして5%程度にとどまっていて、観光客の受け入れが再開されるまでは、入国者は微増の傾向が続くとみている。

JR赤字路線の存続へ県・自治体・JRで協議の場 兵庫

兵庫県の斎藤知事は4月26日、JR西日本が赤字の地方路線の線区ごとの収支を公表したことを受け、県と沿線の自治体、JRによる協議の場をつくり、路線の存続に向けた議論を行う考えを明らかにした。JR西日本と県や沿線自治体が協議する場と、山陰線、加古川線、姫新線、播但線の4路線ごとの部会をつくる考え。
JR西日本は赤字路線についてバス路線への転換なども含め議論を進めたい考えを示している。

関西広域連合 大型連休中のワクチン接種,感染対策を

関西圏の自治体でつくる関西広域連合は4月28日、大阪市北区で新型コロナウイルス対策本部会議を開き、大型連休中の基本的な感染対策の徹底や、積極的なワクチン接種を呼び掛けることを決めた。
同会議には各府県の知事らが出席した。はじめに現在の感染状況について、若い世代を中心に新規感染者数が高止まりの傾向にあることが報告された。このため、感染の再拡大防ぐため、とくに接種率の低い若い世代に積極的なワクチン接種を呼び掛けることも決めた。

京・阪・奈結ぶ近鉄の観光特急「あおによし」運行開始

奈良、大阪、京都を結ぶ近鉄の新たな観光特急「あおによし」の運行が4月29日から始まり、記念セレモニーが近鉄奈良駅で行われた。雅楽が演奏され、天平時代の衣装に身を包んだ人たちなどが出迎える中、大阪難波駅を出発した第1便が午前10時すぎに到着した。
奈良の枕ことばにちなんで名付けられた「あおによし」は2021年2月に引退した特急の車両を改造したもので、4両編成の列車にゆったりと寛(くつ)げるように84の座席が配置されている。車内の壁や天井などに、天平文様があしらわれるなど、奈良を感じさせるデザインが特徴。
「あおによし」は奈良、大阪、京都の間で1日6便運行されるが、近鉄によると5月5日まで全列車の座席が予約で満席だという。

大阪府 IR誘致へ「区域整備計画」申請 国が受理

大阪府は4月27日、2029年秋から冬ごろに開業の計画などを盛り込んだIR(カジノを含む統合型リゾート)の「区域整備計画」を国に」申請し、受理されたと発表した。計画が認定されれば、2023年春以降、予定地の人工島「夢洲」で整備に向けた工事が着工される見通し。
IRについて、観光庁は27日付で大阪府と長崎県から整備計画の申請を受理したと発表。この2カ所について、有識者による審査が始まる見込み。
大阪府のIRは、計画では夢洲に初期投資額およそ1兆800億円、延床面積合わせて77万㎡、カジノほか国際会議場や展示場などの施設を整備する。

環境省「脱炭素先行地域」第1弾で26自治体を指定

環境省は4月26日、2030年度までに家庭やオフィスビルなどの消費電力を再生可能エネルギーで100%賄うことを目指す「脱炭素先行地域」の初の選定結果を公表した。第1弾として19道府県の26カ所が選ばれた。近畿では米原、堺、姫路、尼崎、淡路の各市が選ばれている。1自治体あたり5年間で最大50億円を交付し、省エネや再生エネ導入を支援する。
第2弾は夏ごろに公募を始め、秋ごろに選定する。2025年度までに少なくとも100カ所を選び、集中的に脱炭素を進める。

21年度関西の輸出額は過去最高 4年ぶりプラスに

大阪税関によると、2021年度の関西2府4県からの輸出額は前年度比22.5%増の19兆2,384億円となり、4年ぶりにプラスに転じた。また、輸出額はこれまでの最多だった2017年度(16兆9,294億円)を大きく上回り、比較可能な1979年度以降で最高となった。
一方、輸入額も前年度比25%増の16兆5,744億円となり、原油や天然ガス価格が上昇したことから過去最高となった。
日本全国では、貿易収支は2年ぶりの赤字となっているが、関西では半導体などの電子部品輸出の伸びが寄与し、7年連続の黒字となった。