JR西日本 福山通運と新幹線活用し貨物輸送

JR西日本(本社:大阪市北区)は7月6日、福山通運(本社:広島県福山市)と連携し、新大阪-博多間で山陽新幹線を活用し、荷物を運ぶ”貨客混載”の事業化の検討を始めたと発表した。7月1日から実証実験はスタートしている。
JR西日本は新たな収益源に育てたい考え。福山通運は輸送効率の向上につなげる。九州から中部・北陸への輸送時間はトラックで通常13~15時間かかっているが、新幹線を組み合わせることで6~8時間程度短縮できるという。

大阪・中之島にiPS細胞の研究・製造施設設置へ

大阪府と京都大学iPS細胞研究財団(京都市)は7月6日、大阪・中之島に設けられる先端医療の研究拠点「未来医療国際拠点」の中に、再生医療に使うiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究・製造施設を設置すると発表した。
同施設ではiPS細胞を低価格で提供するための研究や、細胞の培養や製造を手掛ける。2025年4月ごろまでに稼働させる計画だ。施設の設置は同研究財団が進める「my iPSプロジェクト」の一環。2025年度をめどに、現在1人あたり数千万円のコストがかかるiPS細胞を約100万円で提供することが目標。

あいおいニッセイ 大阪の空飛ぶ車の社会実装に参画

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険(本社:東京都渋谷区)は7月5日、大阪における空飛ぶクルマの社会実装を目指す「空の移動革命社会実装ラウンドテーブル」に同日参画したと発表した。
同ラウンドテーブルは、2025年に開催が予定されている「大阪・関西万博」を空飛ぶクルマの社会実装のマイルストーンの一つに据え、具体的かつ実践的な協議活動の場として、2020年11月に大阪府が設立した。様々なステークホルダーと連携して、社会受容性の向上を図るなど、空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みを加速していくことを目指している。

大阪万博へEUとUAEも参加表明 46カ国5国際機関

井上信治万博担当相は7月2日、2025年大阪・関西万博に新たに欧州連合(EU)、スペイン、アラブ首長国連邦(UAE)、カザフスタンが参加表明したと明らかにした。これで万博への参加表明は46カ国・5国際機関となった。スペインとUAEは自らパビリオンを建設するタイプでの参加という。

LCCピーチ 最大の赤字219億円 7,8月予約回復傾向

関西空港を拠点とするLCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションの今年3月までの1年間の決算は、売り上げにあたる営業収入は前年より69%減少して219億500万円となり、最終的な損益が過去最大となる295億500万円の赤字だった。
新型コロナの影響で利用客が激減したため。決算が赤字となるのは3年連続で、2011年の設立以来最大。航空需要の大幅な減少に伴い運休・減便は長期にわたっており、6月だけでも国内線のおよそ65%が減便となっている。
ただ、7月以降はこうした局面打開へ動く。同社は7月1日に関西と北海道・女満別を結ぶ便を新しく就航させるなど積極的な路線拡大で利用回復を言う流したい考えで、7、8月の予約率は回復傾向にあるという。

関西広域連合 水際対策の強化求め国に緊急提言

関西圏の自治体でつくる関西広域連合は6月26日、新型コロナ対策の会議を開き、国に水際対策の強化を求める緊急提言をまとめた。
これは東京五輪の事前合宿で来日して、成田空港の検疫で陽性者が判明したにもかかわらず、その後十分な濃厚接触者の特定過程を経ないまま、成田空港から受け入れ先の大阪・泉佐野市入りしたウガンダ選手団から2人目の感染者が出たことを受けたもの。
提言は、海外選手団の入国に際して陽性者が判明した場合には、濃厚接触者を早期に特定したうえで、検疫所の宿泊施設に留め置くなどの内容。併せて、ワクチン接種を加速するため、国が一時休止している職域接種と大規模接種の申請受付を早期に再開し、すでに申請した企業や大学、自治体に対しては、今後の対応方針を示すよう求めることも決めた。

百貨店など土日の営業再開へ,集客施設も,時短は続く

6月21日から「まん延防止等重点措置」に移行する大阪、京都、兵庫の3府県では、百貨店や集客施設は、土日営業を再開する。
3府県の百貨店は各府県の要請に従い、土日は一部生活用品売場を除き原則休業を続けてきた。21日から各府県は大型商業施設に対する休業要請を午後8時までの営業時間短縮要請に切り替える。これを受け、大丸松坂屋や高島屋は26日以降、土日の全館営業を再開することを明らかにした。
大阪の集客施設も土日の営業を再開する。吉本興業は、なんばグランド花月(所在地:大阪市中央区)などで土日の公演を再開すると発表した。
また、JR西日本は大阪環状線での終電繰上げを終了し、21日から通常ダイヤに戻す。

東京都と大阪府は飲食店の酒類提供を条件付き容認

東京都と大阪府は6月18日、飲食店の酒類提供を条件付きで容認することを決めた。1組2人以内で午前11時から午後7時まで可能とする。
6月20日までの緊急事態宣言下では、酒類の提供の取り止めを要請していた。しかし、長期にわたる酒類提供ができなかったことで、廃業に追い込まれたり、廃業を検討せざるを得ないとする事業者が多くなっていることなどに配慮、営業時間的にわずかだが制限を緩和する。

「大阪・関西万博」組織トップに経団連・十倉会長就任

2025年の「大阪・関西万博」開催の準備にあたる日本国際博覧会協会は、6月16日の理事会で組織の新しいトップに経団連の十倉会長を選出した。就任会見で十倉会長は「コロナ禍でいまだ世界は困難な状況にあるが、世界に向けてポストコロナの新しい社会を発信し、万博を魅力あるものにするため、多くの国や企業に参加を呼び掛けたい」と抱負を述べた。

9都道府県の宣言解除了承 10都道府県7/11までまん延防止へ

日本政府は6月17日、新型コロナウイルス対策の基本的対処方針分科会で、10都道府県で発令中の緊急事態宣言について、沖縄を除く9都道府県は20日までで解除する方針を諮問し、了承された。うち北海道、東京、大阪、京都、兵庫、愛知、福岡の7都道府県は21日から「まん延防止等重点措置」へ移行し、沖縄の宣言延長とともに3週間後の7月11日を期限とする。広島、岡山両県はまん延防止措置には移行せず、6月20日で全面解除する。
現在、まん延防止措置を適用している千葉、神奈川、埼玉3県については7月11日まで延長。岐阜、三重両県は6月20日の期限で解除する。
この結果、6月21日~7月11日の間、緊急事態宣言発令は沖縄1県、まん延防止措置の適用は10都道府県となる。