万博 中国パビリオン建設工事現場でロープ切れ, 鋼材落下

2025年大阪・関西万博を運営する博覧会協会は7月5日、海外パビリオン建設中に起きた鋼材落下事故について、発生場所は中国パビリオンの建設現場だったと明らかにした。クレーン車での荷揚げ中に長さ10m、厚さ5mmの銅製鋼材8枚が3〜4mの高さから落下した。けが人はなかったものの、工事を中断している。

大阪・中之島「再生医療」の新拠点 6/29開業セレモニー

大阪市北区・中之島に創設された、iPS細胞を使った再生医療など最先端の医療を提供する新たな拠点「Nakanoshima Qross」が6月29日、いよいよ開業し、オープニングセレモニーが行われた。Nakanoshima Qrossは地上16階の建物に8つの医療機関のほか、ヒトのiPS細胞の製造や研究開発を行う企業など、合わせて41の団体が集積する最先端医療の拠点。
セレモニーはこの医療拠点を運営する一般財団法人の澤芳樹理事長はじめ、大阪府の吉村知事、元経済財政担当相で衆議院議員の甘利明氏らが臨席し、開業を祝った。

25年万博の大屋根リング 見学ツアー開始 高さ20mの迫力

2025年大阪・関西万博の会場シンボルとなる木造の大屋根(リング)を見学できるツアーが6月30日、会場となる大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で始まった。有料の一般向けと無料の中高生向けをそれぞれ実施した。見学ツアーは一般向けを博覧会協会が、中高生向けを大阪府・大阪市が主催。一体が世界最大級の木造建築物の、高さ最大約20mの大迫力を体感してもらった。
一般は先着順で、団体枠は10月までの全日程がわずか5分で売り切れ、個人枠と中高生向けの次回募集は7月1日から行われる。

大阪観光局 公式アプリに10月以降 NECの顔認証決済を導入

大阪観光局は6月27日、観光客向けに独自開発したアプリ「Discover OSAKA」にNEC(日本電気、本社:東京都港区)の顔認証決済機能を搭載すると発表した。事前に顔写真やクレジットカード情報などを登録すると、店舗に設置されたカメラに顔をかざすだけで支払いが完了する。10月以降、大阪市内の観光施設など約10店舗で決済サービスが利用できる予定。対応する店舗は順次増やしていく考え。登録者数は2024年度中に1万人を目指す。

25年万博会場のシンボル大屋根リング 大林組担当工区完了

大林組(本社:東京都港区)は6月26日、共同企業体(JV)で進めている2025年大阪・関西万博会場のシンボル、大屋根リング工事(PW北東工区、全周約2kmの約3分の1)について、最後の床材取り付け工事が完了し、柱や梁、床などの基本構造体(木架構)が完成したと発表した。
独自の工法の導入やデジタル技術を活用した情報共有などにより、当初の計画からは1.5カ月早く完了した。

ポルトガル 万博パビリオン8月着工, 内装含め開幕前に完成

2025年大阪・関西万博にパビリオン参加するポルトガルは6月25日、外観デザインの変更を含めた建設計画を明らかにした。同国は自前でパビリオン建設する「タイプA」を選択している。資材価格の高騰などのため外観のデザインを変更した。今後の建設スケジュールについて、今年8月に着工し、10月中旬までに重機を使う工事を終了させる予定。その後は内装工事などを行い、2025年3月にはパビリオンとして完成する。担当者は「組み立てるように建設していくので、開幕前までに完成すると確信している」と語っている。

大阪・関西万博 開幕前日の25年4/12に開会式挙行 IPMで公表

2025年大阪・関西万博に参加を予定する約160カ国・地域や国際機関の担当者を集めた「国際参加者会議(IPM)」が6月25日、奈良市で始まった。同博覧会協会の石毛博行事務総長は開会挨拶で、万博の開会式は開幕前日の2025年4月12日の午後に開催することを明らかにした。

万博 咲州庁舎に常設窓口 参加国の相談をワンストップで対応

2025年大阪・関西万博の運営主体、博覧会協会は6月24日、大阪府の咲州庁舎(所在地:大阪市住之江区)に参加国などからパビリオン整備や開幕後の運営についての相談に対応する常設の窓口「ワンストップショップ(OSS)」を開設した。パビリオン内のレストランの営業などの行政許可や、銀行口座の開設手続きを一つの窓口で完結できるようにした。万博に向けた準備を迅速かつ円滑にするのが狙い。

大阪府 グーグルと生成AIで連携 雇用ミスマッチ解消へ

大阪府の吉村洋文知事は6月19日、米グーグルと連携し、生成AIを活用して雇用のミスマッチ解消の取り組みを強化すると発表した。求職者に対し、適性に合った仕事を紹介するサービスなどの提供を目指す。府の総合就業支援「OSAKAしごとフィールド」などで、2024年度中にサービスの提供を開始したい考え。求職者向けには、希望する職を得るためのキャリアパスの提示や、デジタル技術の研修の実施などを想定。

アルゼンチンが万博撤退 パビリオン「タイプA」3カ国目

自見英子万博担当相は6月21日、2025年大阪・関西万博に参加予定だったアルゼンチンと、太平洋島嶼国ニウエが参加を見送ると発表した。一方、カリブ海島嶼国バルバドスと、西アフリカのシエラレオネの2カ国が新たに参加を決定したことを明らかにした。この結果、万博の参加国は計161カ国・地域、9国際機関となった。
大阪・関西万博から撤退した国は、メキシコ、エストニア、ロシアに、今回の2カ国を合わせ5カ国となった。独自のパビリオン「タイプA」での参加を予定していた国としてはメキシコ、ロシアに続きアルゼンチンで3カ国目。