大阪観光局が約100施設網羅したムスリム向けガイド本
大阪府・市や地元経済界が設立した大阪観光局は、イスラム諸国からのより一層の観光客誘致のため、ムスリム(イスラム教徒)に配慮した大阪府内のホテルやレストランなど約100施設を英語で紹介するガイドブックを作製した。このガイド本はA4判10㌻で、エリア別の地図にムスリムに配慮したホテルやレストランを図示した。
ハラル認証を受けた本格的な施設や、「豚肉を出さない」「調理でアルコールを使っていない」という初歩的な配慮の施設を含め掲載している。同観光局によると、ムスリムにこれだけ多くの施設を紹介した地域ガイドブックは全国で初めてという。
同観光局は、政府が昨年、短期滞在ビザを免除したマレーシア、短期滞在期間を従来の2倍の30日に延長したインドネシアの、ムスリム人口が圧倒的な比重を占めるこれらの2国からの観光客誘致にとくに力を入れる考えだ。
ミキモト インドネシアへ進出検討 アジアで出店拡大
ミキモト インドネシアへ進出検討 アジアで出店拡大
ミキモトは中国や東南アジアで宝飾品専門店の出店を加速する。中国は2015年に現在の8店から10店に増やす。タイでも出店を増やし、インドネシアへの進出も検討する。17~18年にアジアでの売上高を現在の6割増にあたる50億円に引き上げる。消費増税の影響で、国内市場は4月から夏ごろまで前年比10%程度落ち込むと判断、アジアでの富裕層を開拓して成長力を維持する。
東京・銀座にある本店は売上高の3割をアジアを中心とした外国人観光客が占めている。インドネシア・ジャカルタやタイ・バンコクで出店可能な場所を探す。日本経済新聞が報じた。
ユニクロ タイで8月までに6店を出店、20店体制に
ユニクロ タイで8月までに6店を出店、20店体制に
カジュアル衣料品「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは、タイで8月までに新たに6店舗を出店し、既存の14店舗と合わせ20店体制とすることを明らかにした。ユニクロはタイでは現在、バンコクを中心に北部チェンマイや南部プーケットにも出店しているが、今後は南部ソンクラー県のハジャイやスラタニ県のサムイ島にも出店する。NNAが報じた。
バリ州が悪質旅行ガイド、白タク摘発強化へ条例改正
バリ州が悪質旅行ガイド、白タク摘発強化へ条例改正
インドネシアのバリ州政府は、無登録の旅行ガイドや旅行輸送業者”白タク”の摘発を強化しようと州警備隊による処分手続きの簡素化や、取り締まりに充てる時間を増やすための条例改正を検討している。
周知の通り、バリは国内随一のリゾート地として多くの観光客でにぎわう。2013年はングラライ空港から入国した外国人は324万人。しかし、悪質ガイドや旅客輸送業者の増加が問題になっており、「法外なガイド料を請求された」「白タクの利用を強要された」などの苦情、相談も多い。地元メディアによると、州警備隊は2013年1年間でガイド、旅客輸送関連の規制を含む27本の州条例違反324件を摘発したという。
ただ、せっかく摘発にこぎ着けても、多くの事案で調書作成などの書類の準備だけで4カ月ほどかかるのが一般的で、その間に多くの容疑者が行方をくらましてしまうのが悩みだった。今回は、こうした状況を打開するため、条例改正し手続きを簡素化し、摘発強化を実効あるものにするのが狙い。
森永、ロッテ、グリコなど日系菓子企業の進出相次ぐ
森永、ロッテ、グリコなど日系菓子企業の進出相次ぐ
森永製菓、ロッテ、江崎グリコなど日系菓子各企業のインドネシア進出が相次いでいる。これは同国の大きな消費購買力を見込むとともに、ASEAN(東南アジア諸国連合)域内への輸出需要を織り込んでいるためだ。また、同国が人口の約9割がムスリムで、ここで「ハラル認証」を取得できれば、中東をはじめとするイスラム圏への輸出の道が開けるとの思惑があるからだ。
森永製菓は、東南アジアで初めての生産拠点として進出、2015年から世界戦略商品として銘打つソフトキャンディ「ハイチュウ」を製造販売する計画だ。ロッテは4月ごろから現地生産のソフトケーキ「チョコパイ」と「カスタードケーキ」を売り出す。江崎グリコは3月中に販売会社を設立する予定だ。世界で販売強化するチョコレート菓子「ポッキー」を2015年に、13年比2倍の10億円の売り上げを目指す。海外で初の冷菓工場も建設し、15年に販売開始する予定だ。UHA味覚糖やカルビーも製造拠点を設置する計画を明らかにしている。
こうした状況に、製菓市場のシェア獲得争いが一段と熱気を帯びている。江崎グリコはジャカルタを中心に活動するアイドルグループJKT48を、UHA味覚糖は人気歌手アグネス・モニカさんをそれぞれ宣伝に起用し、知名度向上に努めている。
2014年1月の訪イ外国人旅行者数は23%増の75万人
2014年1月の訪イ外国人旅行者数は23%増の75万人
インドネシア中央統計局、観光・創造経済省などによると、2014年1月にインドネシアを訪れた外国人旅行者数は前年同月比22.59%増の75万3079人だった。1月末の中国の春節(旧正月)に、インドネシアで休暇を過ごそうとした中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシアからの旅行客が集中したため。北京とパースからの国際線ルートが新たに就航したことも、旅行客増加に寄与した。入国地別ではバリがトップ、2位ジャカルタだった。14年の年間外国人旅行客数は920万~950万人と見込まれている。地元メディアが報じた。
香港ドラゴン航空が4/27からデンパサール線週2便運航
香港ドラゴン航空が4/27からデンパサール線週2便運航
香港ドラゴン航空は3月10日、4月27日から香港~デンパサール(バリ州)線を週2便で運航すると発表した。世界的に人気の高い観光地、バリに就航することで、同航空のネットワークを拡大するとともに、乗客に対して新たなフライトの選択肢を提供する。レスポンスが報じた。
デンパサールは香港ドラゴン航空が乗り入れるインドネシアで最初の都市で、2012年4月以降、同航空が就航または運航再開した目的地としては15都市目となる。
現在、姉妹航空会社であるキャセイパシフィック航空が香港~デンパサール線を毎日1便運航しており、両社合わせ香港~デンパサール線のフライト数は週9便となる。
「MARUGAME UDON」6店舗に 手頃な日本食として浸透
「MARUGAME UDON」6店舗に 手頃な日本食として浸透
2013年3月、インドネシアに進出したトリドール(神戸市)が運営するセルフ式讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」が、イスラム圏で「手軽な日本食」として受け入れられ、浸透し始めている。うどんを一般的な食事として認知させたいという思いから付けた店名「MARUGAME UDON」は現在6店舗に増え、各店舗1日平均1000人が訪れるという。毎日新聞が報じた。
人口の約9割が、豚肉やアルコールの飲食が固く禁じられているイスラム教徒の国だけに、現地の食文化に対応したメニュー開発は簡単ではなかった。日本で使われる一般的な調味料は、豚由来の成分が含まれているため使えない。イスラム教徒向けに開発したのは、「鶏白湯(パイタン)うどん」(4万5000ルピア、約405円)だ。店ごとに鶏ガラからスープを作る。釜揚げうどんやかけうどんなどの定番メニューも、味は現地の好みに合わせている。現地では麺のコシの強さより、のどごしの良さを好む傾向があり、讃岐うどんは「硬すぎる」と感じる人が多かった。そこで、少し軟らかく細いうどんを使っている。また、現地では麺のスープを飲み干す習慣があり、塩分は控えて薄味に仕上げた。その結果、海外の料理を食べてみたいという好奇心にもマッチし、手頃な日本食として受け入れられている。
平均単価は日本より150円高い約650円。日本は1食のトッピングは平均1.1個だが、インドネシアは1.7個。うどんの量を20~30㌘少なくしていることや、「揚げ物が好きな国民性」のためという。1店舗の従業員は日本では最大7、8人だが、インドネシアでは40~50人が働く。
丸亀製麺の海外店舗は現在10カ国・地域に58店舗だが、イスラム対応メニューが受け入れられたことで、今後のイスラム圏の他の国々への進出の道筋も見えてきた。
スカイチームにガルーダ・インドネシア航空が正式加盟
スカイチームにガルーダ・インドネシア航空が正式加盟
スカイチームは3月5日、ガルーダ・インドネシア航空が20番目のメンバーとして正式に加盟したと発表した。同航空の加盟によりジャカルタが東南アジアのゲートウェイの1つとなり、スカイチームのグローバルネットワークに新たに40都市が加わる。スカイチームに東南アジアの航空会社が加盟するのは2社目となる。
スラバヤのジュアンダ空港に第2ターミナル開業
スラバヤのジュアンダ空港に第2ターミナル開業
スラバヤ近郊のジュアンダ空港を運営する第1アンカサ・プラはこのほど、同空港の第2ターミナルを開業した。本来、開業は2月14日だったが、前日に発生した東ジャワ州クルド山の噴火の影響で離着陸が一時禁止され、閉鎖された。16日に再開し、2週間余が経過した現在は通常運航に回復している。
第2ターミナルの建設費は9460億ルピア、総面積は4万9500平方㍍。収容能力は年間600万人だ。国内線と国際線があり、国内線ラウンジが6つ。国営ガルーダ・インドネシア航空、キャセイパシフィック航空、中華航空などが使用する。この第2ターミナルの完成で最大能力を約2倍の約1700万人に引き上げた。1日の離着陸回数も現在の360便から500便に増やす方針で、利用者の一段の増加を見込む。