パソナG 台湾大学とグローバルリーダー育成へ基本合意書

パソナグループ(本社:東京都千代田区)は6月14日、国立台湾大学(National Taiwan University)とグローバルリーダーの育成に向けた「基本合意書」を締結したと発表した。その取り組みの一環として、6月17日より兵庫県・淡路島で台湾大学生のインターンシップを開始する。インターンシップ研修は6月17日〜8月23日。
国立台湾大学は1928年創立以来、歴代総統など台湾のグローバルリーダーを輩出、台湾を代表する高等教育機関の一つ。16の単科大学、3つの専門大学、そして多くの学士課程や教育機関を持ち、台湾有数の総合大学として知られている。

G7サミット AIの国際ルール急ぐ, 中国の過剰生産を懸念

イタリア・プーリア州で6月13日から3日間にわたり開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)は15日、首脳宣言を採択し閉幕した。
議論された要点は①ウクライナへの揺るぎない支援を必要な限り続けることを再確認②ロシアの凍結資産をウクライナ支援の枠組みに活用する③パレスチナ自治区ガザでの即時停戦、すべての人質の解放など包括的な交渉案の支持で一致④中國の多額の政府補助金を通じた過剰生産問題への深刻な懸念を共有⑤人工知能(AI)など先端技術がもたらす社会変革を見据え、国際ルールづくりを急ぐーなど。このほか、インド太平洋・経済安全保障、エネルギー問題などをテーマに話し合った。

タイ 大麻を再び規制へ 25年1月から 娯楽吸引が横行

タイ保健省は6月11日、大麻の規制案を公表した。大麻草の先端にできる花蕾(からい)を2025年1月から麻薬として一般の使用や流通を禁止するリストに再び分類する。
同国は2年前、大麻を解禁した。使用は健康や医療目的に限ってきたが、現実には歯止めが効かず、娯楽での吸引が横行しているため、取られることになった措置だ。

24年出生数70万人割れ 日本総研推計 国の想定14年前倒し

大手シンクタンク、日本総合研究所は2024年の日本人の出生数について、多くてもおよそ69万8,000人にとどまり、国が統計を取り始めて以降、初めて70万人を下回る推計を発表した。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の予測では、出生数が70万人を下回るのは14年後の14年後の2038年となっていて、今年70万人を下回れば国の予測より14年早く、想定を大幅に上回るペースで少子化が進むことになる。
推計した同研究所では、結婚や出産を必ずしもしなくてもよいとする価値観の変化に加えて、新型コロナ禍で出会いの機会が少なく、結婚する人が大きく減少した影響が続いていると分析している。

スカイドライブ 万博の「空飛ぶクルマ」商用運航見送り

スカイドライブ(本社:愛知県豊田市)は6月14日、2025年大阪・関西万博での「空飛ぶクルマ」の運航について、乗客の乗せた商用飛行を見送ると発表した。機体の開発計画などを精査した結果、客を乗せないデモフライトにすることを決めた。
同万博の運営主体である博覧会協会では、空飛ぶクルマの2025年万博における”国内初の商用運航”を目玉の一つに掲げていただけに、運航予定の他グループの動向が注目される。
同万博ではスカイドライブに加え、ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーション、日本航空、丸紅が乗客の乗せた空飛ぶクルマの運航を予定していた。スカイドライブは2026年に空飛ぶクルマの量産に必要な「型式証明」を日本で取得し、商用運航を始めたい考えだ。

富士フィルム 韓国平澤市で先端半導体材料の新工場竣工

富士フィルム(本社:東京都港区)は6月14日、韓国・平澤(ピョンテック)市で先端半導体材料の新工場が竣工したと発表した。新工場は半導体材料の韓国現地法人、FUJIFILM Electronic Materials Korea Co.,Ltd.(本社:韓国忠清南道天安市)が、韓国・平澤市に新たに建設したもの。イメージセンサー用カラーフィルター材料「COLOR MOSAIC(カラーモザイク)(TM)」を生産する。本格稼働は2024年12月末を予定。

キリンHD ファンケル買収を発表 買収総額は約2,200億円

キリンホールディングス(HD)(本社:東京都中野区)は6月14日、持分法適用会社で健康食品大手のファンケル(本社:横浜市中区)を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を実施し、年内にも全株式を取得する。買収総額は約2,200億円。キリンHDは、これまでの資本業務提携関係をベースに、ファンケルの開発力や販路を完全に取り込み、健康関連事業に背水の陣で臨む。

ホンダ 新型軽商用EV「N-VANe:」10/10発売 本格始動へ

ホンダ(本社:東京都港区)は6月13日、新型軽商用EV(電気自動車)「N-VANe:(エヌバンイー)」を10月10日に発売すると発表した。同社が強みとする身近な軽商用バンから日本のEV展開を本格スタートする。N-VANe:は、好評を得ているガソリンモデル「N-VAN」をベースに、EVならではの使い勝手を加えた軽商用EV。大容量バッテリーの採用はじめ、商用ユースに求められる実用航続距離と大容量の荷室空間の両立を目指した。充電時間は普通充電(6.0KW出力)で約4.5時間、急速充電(50KW)で約30分と利便性も追求している。

三井不動産, 中國信託FH 台湾企業の日本進出で連携協定

三井不動産(本社:東京都中央区)は6月13日、中國信託フィナンシャルホールディングス(本社:台北市、以下、中國信託FH)との間で、台湾企業の日本進出を支援する連携協定を締結したと発表した。
中國信託FHは、台湾最大規模の民間銀行、中國信託商業銀行を傘下に持つ台湾の大手金融グループ。中國信託FHが、日本の金融機関以外の民間企業と連携協定を締結するのは今回が初。