大阪市7月から試行「こども誰でも通園制度」利用受付開始

大阪市は6月3日から、7月から市内9つの区の17の保育施設で試行的に実施される「こども誰でも通園制度」の利用申請の受け付けを開始した。対象は市内に住む生後6カ月から3歳未満の未就園児で、1人につき月10時間まで利用できる、利用料は1時間あたり300円だが、施設によっては給食やおやつなどの実費分が上乗せされる場合があるという。
こども誰でも通園制度は、保護者が働いていなくても、子どもを保育所などに預けられる事業制度で、令和8年度から全国の自治体で導入される予定。

シャープとKDDI AI向けデータセンター整備で合意

シャープ(本社:大阪府堺市)とKDDI(本社:東京都千代田区)、ビッグデータの分析などを手掛けるIT企業のデータセクションの3社は6月3日、合弁会社を設立し、シャープの子会社で今年9月末までに大型液晶パネルの生産を停止する酒井ディスプレイプロダクト(所在地:大阪府堺市、SDP)の工場を活用し、データセンターの整備を目指すと発表した。
合弁会社への出資比率はまだ未定だが、データセクションが提携先を通じて米国の半導体メーカー、エヌビディアから画像処理などに使われる最先端の半導体を調達し、KDDIがネットワークの構築や運用で協力することを想定している。

OPECプラス 協調減産25年末まで延長 閣僚級会合で決定

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国のロシアなどの産油国で構成するOPECプラスは6月2日、オンラインで閣僚級会合を開き、2024年末までだった協調減産を2025年末まで延長することを決めたと発表した。参加国で一致して減産を打ち出し、原油価格を下支えする姿勢を示した。次回は12月1日に開く予定。
OPECプラスは2022年秋以降、協調減産を始めており、減産規模は日量366万バレルに上る。

JAL「ミャクミャクジェット」6/3から国際線就航, 万博PR

日本航空(JAL)は6月2日、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のデザインを施した機体、2号機を羽田空港で報道陣に公開した。2023年11月に国内線で運航を始めた1号機に続いて国際線にも導入。3日からフィリピン・マニラ行きで運航を開始する。”空飛ぶ広告塔”として、2025年4月の開幕まで大阪・関西万博を海外PRする。

ヤクルト石川雅規 23年連続勝利 新人年から史上初の快挙

プロ野球、ヤクルトの石川雅規投手(44)が6月2日、楽天3回戦で今季初勝利を挙げ、史上初めて新人年から23年連続勝利の快挙を達成した。昨年、最長記録だった米田哲也(阪急など)の1956〜1977年の22年連続に並んでいた。23年連続の勝利では工藤公康(西武など)、山本昌(中日)、三浦大輔(DeNA)に並ぶ最長記録。石川投手は現役最年長のサウスポー。通算記録は186勝186敗。

競馬の安田記念 香港馬ロマンチックウォリアー制覇

競馬の春のマイル王決定戦、第74回安田記念(G1、1600m芝、18頭出走)は6月2日、東京都府中市の東京競馬場で行われた。1番人気の香港馬ロナンチックウォリアー(ジェームズ・マクドナルド騎乗)が、G1レース4連勝中の実力を発揮し、優勝するとともに1着賞金1億8,000万円を獲得した。マクドナルド騎手、チャップシン・シャム調教師ともにこのレース初勝利。外国馬の優勝は18年ぶり。
ロマンチックウォリアーは、パドックでは入れ込みが目立ち、少し不安視する向きもあったが、好スタートから5,6番手を追走。最後の直線残り200m付近で力強く抜け出すと、そのまま押し切った。半馬身差の2着には後方を追走していた4番人気のナミュールが、末脚を伸ばし急襲し入線、さらに首差3着に2番人気のソウルフラッシュが入った。

国交省 5社に計38種の認証不正 トヨタに6/4立ち入り検査

国土交通省は6月3日、トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社に計38種の、自動車などの量産に必要な認証「型式指定」の不正行為が見つかったと発表した。このため、同省は道路運送車両法に基づき5社に立入検査を実施する。まず4日午前、愛知県豊田市のトヨタ本社に立ち入り検査する。

全米女子オープンで笹生優花 日本勢初の2度目V, 渋野2位 

女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子プロゴルフ選手権は6月2日、米ペンシルベニア州ランカスターCC(パー70)で最終ラウンドがあり、首位と3打差の5位でスタートした笹生優花(22)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。日本勢のメジャー2勝は男女通じて初めての快挙。米ツアー2勝目。また、4位からスタートした渋野日向子が2位に入った。
日本女子のメジャー制覇は1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、2019年全英女子オープンの渋野、2021年の笹生に続き4度目。男子では2021年に松山英樹がマスターズ・トーナメントを制している。

WHO パンデミック条約 交渉継続 25年の合意目指す

世界保健機関(WHO)の加盟国は6月1日までにスイス・ジュネーブで開いた総会でパンデミック条約の交渉期限の延長を決めた。ワクチン配分などをめぐり、先進国と新興国との間で認識や見解に隔たりがあり、交渉は行き詰まっていた。2025年までの合意を目標に協議を仕切り直す。

京都駅と観光地結ぶ「観光特急バス」6/1から運行開始

オーバーツーリズム対策の一環として、6月1日から京都駅と市内の観光地を結ぶ「観光特急バス」の運行が始まった。観光特急バスは、京都駅と清水寺近くの五条坂を直接結ぶ便と、京都駅から五条坂や祇園などを経由して銀閣寺に向かう便の2路線で、土日と祝日などに運行される。
運賃は通常の市内バスとは異なる。大人500円、子ども250円で、市営地下鉄と市内を走るバスに一日に何度でも乗車できる「地下鉄・バス1日券」も利用できる。ただ、「敬老乗車証」や定期券などは対象外。