厚生労働省は9月27日、年収が一定額を超えると社会保険料の支払いが生じて手取り額が減少する「年収の壁」対策に関する支援強化パッケージを正式に発表した。社会保険料の負担が発生する2種類の年収基準について、それぞれ対応策を示した。
まず、会社員ら厚生年金の被保険者に扶養される人で、従業員100人以下の企業に務める場合、現状は年収が130万円を超えると扶養から外れ、社会保険料を自ら支払うことになる。このケースの場合、厚労省は10月以降、一時的な増収であれば連続2年までは扶養にとどまることができるようにする。
次に、従業員101人以上の企業に務める被扶養者の場合、月額賃金8.8万円以上(年収換算でおよそ106万円以上)といった要件を満たすと、現状は厚生年金に入る必要がある。このケースでは、厚労省は賃上げや保険料の相当額を手当として支給し、労働者の厚生年金への適用を促した企業に1人あたり3年で最大50万円を助成する。
労働時間を延ばす場合にも対応する。週の所定内労働時間を4時間以上延長すると、1人あたり30万円を助成する。
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高齢者と遠隔家族をつなぐデジタル同居サービスの研究開発開始
パナソニックホールディングス(本社:大阪府門真市)は9月26日、国際医療福祉大学、善光総合研究所(本社:東京都港区)とともに、高齢者と遠隔家族をつなぐデジタル同居サービスの研究開発を開始すると発表した。
これは内閣府総合科学技術・イノベーション会議が府省・分野の枠を超えて自ら予算配分し、基礎研究から出口(実用化・事業化)までを見据えた取り組みを推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期(2023〜2027年度)における「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」課題の研究テーマの一つとして採択されたもの。
老親(高齢者)と離れて暮らしている家族とがデジタル技術を用いて、あたかも同居しているようなつながりを実現し、高齢者の孤独感や遠隔家族の負担を軽減、双方のWell-being-最大化を目指す。
フジテレビ 中国・bilibili社と戦略的パートナーシップ構築で合意
フジテレビは9月26日、中国のゲーム、ブログ、漫画などのエンターテイメント・コンテンツ企業、bilibili(ビリビリ)社と、互いのコンテンツ提供、それぞれのIPを活用した共同制作、新たなIPの共同開発など立体的に事業を展開させるパートナーシップを構築していくことで合意したと発表した。
bilibiliは中国で若年層に人気の大手プラットフォームで、DAU(1日あたりのアクティブユーザー)は9,650万人、MAU(月間アクティブユーザー)は3.24億人にも上る。また、年間50作品のアニメーションを制作、配給しているコンテンツ制作会社でもある。
フジテレビは10月より深夜に新たなアニメ枠「B8 station(ビーハチステーション)」を創設。その第1弾『時光代理人−LINK CLICK−』を放送する。
商船三井と出光興産 海洋プラスチックの再資源化へ実証実験
プロ野球2軍の公式戦に新たに2球団が参加へ 静岡・新潟勢
プロ野球の2軍の公式戦(イースタン・リーグ7球団とウエスタン・リーグ5球団)に、2024年から新たに「ハヤテ223」(本社:静岡市)と、独立リーグ、BCリーグの新潟アルビレックスBCの2球団が参加することになった。これにより来季は、イースタン・ウエスタン両リーグの公式戦は合わせて14球団で争われる。9月29日のオーナー会議で承認される見通し。
NPB(日本野球機構)と12球団による実行委員会は新規参加申請をもとに、経営計画やチーム編成の方針などのヒアリング、さらに本拠地となる球場や施設を視察し、審査を進めていた。なお、独立リーグ、BCリーグ栃木ゴールデンブレーブスを運営する人材派遣会社「エイジェック」の参入は、今回は見送られた。