外国人留学生対象に電動キックボードの交通安全教室 違反急増

警視庁は9月25日、東京都豊島区の日本語学校に通う留学生およそ30人を対象に、電動キックボードの交通ルールを知ってもらうための交通安全教室を開いた。
電動キックボードは7月から、最高速度や車体の大きさなど一定の基準を満たしたものを対象に、16歳以上は運転免許なしで利用できるようになった。警視庁は英語、中国語など4カ国語で電動キックボードの交通ルールを解説するリーフレットを使い、原則として車道の左側を走ることや、日本の道路標識の意味などを説明した。
警視庁のまとめによると、都内における電動キックボード交通違反の取締件数は、7月は355件だったのに対し、8月は616件と急増している

8月外食売上高16.8%増 新型コロナ禍前比でも5.2%増

日本フードサービス協会(所在地:東京都港区)のまとめによると、8月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比で16.6%増えた。新型コロナウイルス感染症法上の分類が5類に移行して初めての夏休みシーズンとなり、旅行や帰省需要が伸びた。値上げにより客単価も上がった。新型コロナ禍前の2019年8月比で5.2%増となった。
業態別ではファストフードが前年同月比11.6%増、2019年8月比では16.8%増。ファミリーレストランは前年同月比21.1%増だった。パブ・居酒屋は前年同月比50.3%増となったが、2019年8月比では33.5%減と回復が遅れている。

首相「年収の壁」対策表明 10月から実施 週内にパッケージ決定

岸田首相は9月25日、パート労働者らの年収が一定額を超えると社会保険料負担が生じて手取り額が減少する「年収の壁」について、支援強化パッケージを週内に決定し、最低賃金が改定される10月から実施すると表明した。
首相は支援策として社会保険料を納める必要が生じた場合に手取り収入が減少しないよう支給する「社会保険適用促進手当」を創設すると表明。また、賃上げに取り組む企業には、労働者1人当たり最大50万円を支給する助成金制度も新設する。

日産自 30年に欧州の全新車販売をEVに EU規制に前倒し対応

日産自動車(本社:横浜市西区)の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は9月25日、2030年に欧州における新車販売をすべて電気自動車(EV)にすると表明した。2035年にエンジン搭載車を一部を除き販売禁止する方針を掲げる欧州連合(EU)の規制に、前倒しで対応する。同社は今後投入する新型車も原則EVのみとする方針で、脱炭素規制の厳しい欧州でEVシフトを前面に打ち出す。
EUはドイツの大手メーカーなどの意向を受けて合成燃料(e-fuel)や水素を燃料とするエンジン車は、2035年以降も販売することを認めている。

岸田首相 経済対策の策定を指示 経済の好循環実現へ

岸田首相は9月26日の閣議で、活発な設備投資や賃上げなど経済の好循環を実現するための5つのポイントで構成する経済対策の策定を関係閣僚に指示した。
この対策のポイントは①物価高から国民生活を守る②持続的賃上げ、所得向上と地方の成長③成長力につながる国内投資促進④人口減少を乗り越え、変化を力にする社会変革⑤国土強靭化など国民の安全・安心ーの5点。

大阪駅北側再開発「うめきた2期」24年9月に一部先行開業

三菱地所などJV7社は9月25日、JR大阪駅北側、旧梅田貨物駅の跡地約17haの大規模な再開発事業のうち、「うめきた2期(グラングリーン大阪)」について、公園やホテルなどが入居する複合ビルの一部を2024年9月に先行開業すると発表した。
広さが約4.5haとなる「うめきた公園」には芝生広場や音楽ライブなどを開催できる屋根付きのスペースを設ける。2027年までにオフィスなどが入る高層ビルや分譲マンションなどを全面開業する。

学会など 糖尿病の新呼称「ダイアベティス」案を提案

日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は9月22日、糖尿病の通称の候補として英語名「ダイアベティス」を提案した。糖尿病の病名について、患者らからは怠惰や、「尿」の文字が入っていることから不潔といったマイナスイメージにつながるとの意見があり、変更を求める声が挙がっていた。ダイアベティスは、学術的に正確で海外でも使われているという。1〜2年かけて、患者や医療従事者らから広く意見を募る。

ニトリHD 香港1号店開業 32年までに20店舗出店を計画

ニトリホールディングス(本社:札幌市)は9月22日、香港:九龍湾の大型商業施設「メガボックス」内に1号店を出店した。店舗面積は約1,860㎡、品揃えは約5,500品目。香港へは2032年までに20店舗を出店する計画。
同社は2025年以降は、この香港を含めアジアを中心に年平均300店舗の海外出店を計画している。

大相撲秋場所 貴景勝が4度目優勝 決定戦で熱海富士破る

東京・両国国技館で行われていた大相撲秋場所は千秋楽を迎えた9月24日、本割で11勝4敗で並んだ大関貴景勝が、平幕熱海富士との決定戦をはたき込みで破り4場所ぶり4度目の優勝を果たした。大混戦となった結果優勝ラインが久しぶりに11勝にとどまった。11勝4敗での優勝は2017年秋場所の横綱日馬富士以来、4度目。決定戦で涙をのんだ熱海ふじは初優勝を逃したが、初の三賞となる敢闘賞を受賞した。殊勲賞と技能賞の該当者はいなかった。