東京都の人口1,408万人 2年連続増加 全国で唯一の増加

総務省が行った2023年10月1日時点の人口推計によると、東京都の総人口は前年同期に比べ0.34%増の1,408万人だった。増加率は前年から0.14ポイント上昇した。都道府県別で増加したのは東京都のみ。2年連続の増加だった。年齢別では15〜64歳の「生産年齢人口」の割合が66.5%と全国で最も高い一方、65歳以上は22.8%と最も低かった。

外来寄生カミキリでサクラ枯死危機 13都府県で被害拡大

環境省によると、サクラに寄生して枯死させる特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害が広がっており、これまでに関東から関西にかけての13都府県で確認されている。この外来カミキリは、在来種より繁殖力が高く天敵もいないため、周辺地域へのさらなる拡散が懸念される。
クビアカツヤカミキリは体長3cm前後で、光沢のある黒色の体と赤い胸部が特徴。樹木の内部を食い荒らして衰弱させたり枯死させる。中国や朝鮮半島に生息しており、国内では約10年前に初めて確認。輸入木材や梱包材に紛れて国内に侵入したとみられる。2018年に環境省より特定外来生物に指定されている。

世界で1日10億食超を無駄に 日本は4,800万食相当を廃棄

国連環境計画(UNEP、本部:ケニア・ナイロビ)は2022年の世界の食品廃棄量について、「世界の家庭は1日当たり10億食超を無駄にしている」との推計を公表した。各国の統計などをもとにした推定では、2022年に世界の家庭から出た食品廃棄物は6億3,100万トンで1人当たり79kg
だった。日本では実に1日約4,800万食相当の食品が捨てられたとみられる。こうした状況をUNEPは、新興国などで「多くの人が飢餓に直面している中で、起きている世界的な悲劇だ」と警告している。

大谷がメジャー通算175号 松井に並ぶ 日米1,000安打到達

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)が4月12日、ロサンゼルス・ドジャースタジアムで行われたパドレス戦の一回に4号本塁打を放ち、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さん(49)の日本選手最多記録に並ぶメジャー通算175号をマークした。また、五回には二塁打を放って、日米通算1,000安打に到達した。内訳は日本で296本、米国で704本。
記録に並ばれた松井さんは、「(大谷は)昨年本塁打のタイトルを取ったほどのパワーも技術もある選手。今後も200、300、400本と日本の野球ファンが喜ぶ数字を残していくことを私も応援している」と祝福のコメントを発表した。

国内の22年度温室効果ガス排出量2.5%減で過去最少

環境省によると、2022年度に国内で排出された二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの量は前年度比2.5%減り、およそ11億3,500トンだった。これは温室効果ガス排出量の算定を始めた1990年度以降、最も少ない量だ。
部門別のCO2の排出量は、産業部門で鉄鋼業の生産が減少したことなどから前年度比およそ1,970万トン減少し、家庭では暖冬で暖房の需要が減少し同およそ220万トン減少した。ただ、自動車など運輸部門では新型コロナウイルス禍の影響が落ち着き、人の移動が増加したことなどから、同およそ720万トン増加した。
政府は国内の温室効果ガスの排出量を、2030年度に2013年度比46%削減する目標を掲げており、2022年度時点で22.9%の削減となっている。

1人暮らし 2050年に44% 未婚の高齢者急増, 男性は6割

厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計によると、2050年に全5,261万世帯の44.3%にあたる2,330万世帯が1人暮らしとなり、うち65歳以上の高齢者が半数近くを占める見通しだ。
2050年の世帯総数は2020年から310万減る一方で、1人暮らし世帯は215万増える。65歳以上の1人暮らしは2020年の738万世帯から2050年には1,084万世帯へ増加。その結果、1人暮らし世帯全体に占める割合は34.9%から46.5%に拡大、上昇する。
こうした背景の一つに結婚しない人の増加があるとみられる。2050年には1人暮らしの高齢者のうち未婚の割合は男性で59.7%とほぼ6割に上り、30年間で26ポイント増加する。女性も30.2%と同様に30年間で18ポイント余り増えると推計している。

USスチール臨時株主総会で日本製鉄による買収案承認

米製鉄大手USスチールは4月12日、オンライン形式で臨時株主総会を開き、日本製鉄による買収案が承認された。賛成率は98%を上回り、粗鋼生産規模が世界第3位の巨大鉄鋼メーカー誕生へ一歩前進した形。ただ、USスチール買収にはまだ高いハードルが残されている。全米鉄鋼労組(USW)が雇用の問題などを巡り反発が伝えられているほか、今秋の米大統領選を巡る候補者の思惑も絡んで先行きには不透明感が漂っている。