米MS 日本に2年で4,400億円投資 生成AIのインフラ基盤強化

米IT大手マイクロソフト(MS)は4月9日、需要が急速の拡大している生成AIのインフラ基盤を強化するため、日本に2年間で29億ドル(約4,400億円)を投資すると発表した。同社の日本への投資としては過去最大となる。生成AIの開発・推進に欠かせないデータセンターなどを増強するほか、日本国内初となる研究拠点も開設する。

ヤマト運輸 6月から”置き配”の対象拡大 再配達低減へ

宅配大手のヤマト運輸は4月8日、6月から玄関先などに荷物を届ける”置き配”を選択できる荷物の対象を拡大すると発表した。置き配を選択できるのは、全国におよそ5,600万人いる個人会員向けのサービスの利用者。対象となるのは「宅急便」と小物の荷物を対象とした「宅急便コンパクト」の2つ。6月から個人会員向けのスマホの通知画面から置き配の選択が可能になる。
国土交通省が昨年10月に行った調査では、再配達になる荷物の割合はおよそ11%に上っており、高止まりしている。このため、国は宅配事業者の負担が大きいとして、この割合を今年度6%まで減らす目標を掲げている。

外国人の23年タイ・マンション購入1.4万戸 最多は中国人

タイ政府住宅銀行(GHB)不動産情報センター(REIC)によると、2023年に外国人が購入したタイ国内のマンションは前年比25%増の1万4,449戸、購入総額で同23.5%増の731億6,100万バーツ(約3,000億円)だった。
購入戸数の上位を国籍・地域別にみると、最多は中国人6,614戸(全体の45.8%)、2位ロシア人1,260戸、3位米国人631戸、4位ミャンマー人564戸、5位台湾人532戸、6位英国人486戸、7位フランス人484戸、8位ドイツ人474戸、9位オーストラリア人271戸、10位日本人266戸。

三菱自 フィリピンで自動車販売金融の合弁会社設立へ

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は4月8日、フィリピンで現地金融機関のセキュリティバンク(所在地:マカティ市)と、三菱自動車を専門に取り扱う販売金融会社「三菱自動車ファイナンスフィリピン」を設立する合弁契約を締結することで合意したと発表した。新会社への出資比率は三菱自動車51%、セキュリティバンク49%。2025年度に事業開始の予定。

第一三共 抗がん剤の適応拡大 米FDAから承認取得

第一三共は4月8日、がん治療薬「エンハーツ」について、幅広い固形がんの治療にも使えるよう米食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表した。がん細胞の目印となるたんぱく質「HER2」が陽性のタイプのがん患者が対象。これにより、これまで乳がん、肺がん、胃がんに限られていたが、胆道がん、膀胱がん、子宮頸がん、卵巣がん、膵臓がんなど、より多くの種類のがん治療に使えるようになる。

国内23年HV販売台数好調 新規販売で初の過半占める

国内の自動車販売でハイブリッド車(HV)が好調だ。2023年の新車販売台数(軽自動車および商用車を除く)に占めるHVの割合が初めて過半数に達した。電気自動車(EV)の価格の高さや航続距離、制約のある充電場所などへの不安から、ガソリン車との”折衷案”としてHVが選ばれているとみられる。このため、半導体不足による供給制約が解消した2023年度には、自動車メーカー各社が新型のHVの市場投入を競っている。

南極大陸で500羽余のペンギンの死骸発見 鳥インフルか

ロイター通信によると、南極大陸で500羽を超えるアデリーペンギンの死骸が発見され、科学者らが鳥インフルエンザ感染の疑いを視野に原因を調査している。さらに数千羽が死んだ恐れがあるという。
オーストラリアのフェデレーション大学の発表によると、3月に行われた科学調査で少なくとも532羽のアデリーペンギンの死骸を発見。H5N1型鳥インフルエンザの感染が疑われたものの、現地調査では結論が出なかったため、サンプルを研究施設に送り、数カ月以内に結論が出る見通し。

大正製薬 4/8 内臓脂肪減少薬「アライ」発売

大正製薬ホールディングス(HD)は4月9日、上場廃止となった。その同社が非上場後の注力分野として8日、内臓脂肪を減らす市販薬「アライ」を発売した。体内で脂肪の吸収・蓄積を阻害仕組みを持つ治療薬だ。食事中に含まれる脂肪の約25%を吸収せずに排出する。体重減少効果は3%程度で減量効果は限定的だが、摂取カロリーを抑えることができるようになる。
肥満症薬としてのアライの購入条件は厳しく、服用できるのは18歳以上の成人で、男性は腹囲85cm以上、女性は90cm以上で、さらに体格指数(BMI)35未満の人が対象となる。

小林製薬「紅麹」サプリ摂取で入院延べ212人 厚労省

厚生労働省は4月8日、小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、7日時点で1,224人が医療機関を受診し、延べ212人が入院したことが小林製薬からの報告で明らかになったと発表した。この問題で、接種した後、腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡し、全国で健康被害の訴えが相次いでいる。

熱帯魚飼育の水槽から国内2例目の珍しい”まりも” 神奈川

国立科学博物館によると、多摩川の河原で拾った石を飼育している熱帯魚の水槽に入れたら、しばらくして”まりも”が現れたことが分かった。同博物館が遺伝情報などを調べた結果、これまで国内で1例しか報告例がない、国内2例目の「モトスマリモ」と確認された。
神奈川県内に住む男性が3年前、多摩川の河原で拾った石を飼育している熱帯魚の水槽に入れたところ、しばらくしてまりもが現れ、石の表面に付着した藻が丸くなりだし、昨年末に数が増えだしてきたという。
まりもには、最もよく知られている北海道の阿寒湖などに生息する「マリモ」、富山県などで確認されている「タテヤママリモ」、一昨年山梨県で発見された「モトスマリモ」の3種があるとされる。