万博協会は7月10日、国の指針値を超えるレジオネラ属菌が検出され、6月4日から休止されていた大阪・関西万博の水上ショーが、安全が確保されたとして11日から再開すると発表した。水上ショーは午前11時から、おおむね1時間おきに行う予定。
同協会によると、ウォータープラザのエリアで海水が循環するよう8台のポンプを設置し、外海への影響が出ない程度の塩素を投入するなど対策を強化し、より精度の高い検査を行ったところ、レジオネラ属菌は国の指針値を下回ったという。
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25年1〜6月倒産12年ぶり5,000件超 小規模,サービス業目立つ
帝国データバンクのまとめによると、2025年1〜6月の全国企業倒産件数は、前年同期比2.4%増の5,003件に上り、3年連続で前年を上回った。上半期としては2013年(5,310件)以来、12年ぶりに5,000件を超える高水準となった。
負債総額は同0.5%減6,776億8,700万円となり、上半期としては3年連続で前年を下回った。負債額の規模「5,000万円未満」が全体の63.2%を占め、小規模の倒産が目立った。
業種別にみると、全7業種中4業種で前年を上回った。中でもサービス業が同8.2%増の1,329件で最も多く、2000年以降で最多を更新した。
このほか、①ゼロゼロ融資倒産は316件判明し、3年連続で300件を超えた②人手不足倒産は202件判明し、集計開始以降、初めて200件を超えた③後継者難倒産は267件判明し、4年連続で250件を超える高水準④物価高倒産は449件判明し、2年連続で400件を超えたーーなどが特徴。
正倉院の香木「蘭奢待」伐採は8〜9世紀 年代測定で判明
宮内庁正倉院事務所(所在地:奈良市)は7月8日、正倉院に伝わる宝物で、天下人直前だった織田信長らが一部を切り取ったとされる香木「黄熟香(おうじゅくこう)」(蘭奢待=らんじゃたい)の伐採年代が、放射性炭素年代測定で8世紀後半〜9世紀末ごろと分かったと発表した。また今回、香りには古代から香料などに使われ、甘くスパイシーな匂いとされる「ラブダナム」に似た成分も含まれていたことが分かった。
蘭奢待はジンチョウゲ科の植物の幹部分で、長さ約1.56m、重さ11.6kg。正倉院宝物となった時期は不明。以前行われた成分分析で、ラオスやベトナムなどインドシナ半島頭部山岳地帯で算出されたものに近いとされている。蘭奢待は、室町幕府八代将軍・足利義政、織田信長、明治天皇が一部切り取ったと伝わっている。
万博「空飛ぶクルマ」デモ飛行 7/12にも3カ月ぶり運航再開
複数の運航関係者によると、大阪・関西万博の会場で次世代の移動手段として期待される「空飛ぶクルマ」のデモ飛行が、7月12日にも再開される見通しとなった。再開されるのは米リフト・エアクラフトが開発した1人乗りの「ヘクサ」(全長4.5m、高さ2.6m)。7月12〜14日と19〜21日の6日間、会場西端の離着陸場の上空を飛行する計画という。
このほか、万博での空飛ぶクルマのデモ飛行は残りの2陣営も会期中、運航事業者ごとに期間を区切って披露されることになっている。スカイドライブは7月下旬〜8月下旬。ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーション陣営は9月下旬〜閉幕日の10月13日に運航を予定している。
事故は4月26日に発生。プロペラモーター18個のうち1個が破損し、このモーターを覆うプラスチック製カバー2個が落下した。これにより、原因究明と安全確保のためデモ飛行は中止されていた。事故の原因は、プロペラを回すモーターを設置する部分に、部品メーカーから強度が基準より低い部品が使われていたためーーと分かった。