札幌市中心部で10階建て耐火木質ビル 住友林業, 熊谷組 

Beppo Corporation(本社:東京都渋谷区)は4月29日、札幌市中心地に地下1階・地上10階建ての耐火木質ビル「木 NINARU BLDG(キニナルビルディング)」(所在地:札幌市中央区)が開業したと発表した。このビルは鉄骨造で上層階には木質ハイブリッド集成材を使用。集成材を耐火被覆して木の温もりが感じられる仕上げとしている。
ビルの設計は主にアトリエオンド一級建築事務所(本社:札幌市中央区)、施工は熊谷組(本社:東京都新宿区)と住友林業(本社:東京都千代田区)がそれぞれ担当した。Beppoはこのビルを、北海道の産業と若者を支援し、新たな出会いや刺激を生み出す拠点にするとしている。

G7 脱石炭火力「30年代前半」段階的廃止, 蓄電容量6.5倍に

主要7カ国(G7)は4月29、30の両日、イタリア・トリノで開いた気候・エネルギー・環境相会合で脱炭素策を協議し、共同声明を取りまとめ閉幕した。二酸化炭素(CO2)排出削減対策を取らない石炭火力発電を「2030年代前半」に段階的に廃止し、再生可能エネルギーの拡大に欠かせない蓄電容量を2030年に2022年比で6.5倍に増やすことで合意した。また、石炭火力発電の廃止時期については各国の取り組み状況を踏まえ、一律ではなく「各国の温暖化ガス排出量をゼロにする目標に向けた道筋に沿った時間軸」の表現も盛り込んだ。

三菱電機 フィリピン空軍に移動式警戒管制レーダー初納入

三菱電機は4月30日、フィリピン国防省と2020年8月に交わした移動式警戒管制レーダー納入契約に基づき、2024年3月にフィリピン空軍に納入したと発表した。2023年10月に納入した初号機(固定式警戒管制レーダー)に次ぐ2基目で、移動式警戒管制レーダーとしては初めての完成装備品の移転となる。

能登半島地震4カ月 石川県内 今も4,606人が避難所暮らし

2024年元日に発生した、最大震度7を観測した能登半島地震から5月1日で4カ月経過した。石川県内では仮設住宅の建設が進められ、4月までに県が必要と見積もる数の5割を超える3,300戸余りが完成している。ただ、それでも4月30日時点で4,606人が今も避難所暮らしを余儀なくされている。被災者の生活再建に向けた早急な環境整備が求められている。
能登半島地震では石川県内でこれまでに245人の志望が確認され、3人が行方不明となっている。被害を受けた住宅は県内で7万8,568棟に上り、このうち8,142棟が全壊した。また、珠洲市、輪島市を中心におよそ3,780戸で断水が続いていることから、自宅に戻ることができない被災者もいる。

鳥貴族HDが社名変更「エターナルホスピタリティG」へ

鳥貴族ホールディングス(HD)(本社・大阪市浪速区)は4月30日、2024年5月1日より社名を「エターナルホスピタリティグループ」に変更すると発表した。社名変更に合わせ、新たなコーポレートロゴおよび新ビジョン「Global YAKITORI Family」を策定した。
社名から「鳥貴族」の屋号を外した。この背景には看板業態への依存脱却と、海外での成長を目指す、そして日本が誇る焼き鳥文化を世界に届けようとの挑戦姿勢がうかがわれる。

桂由美さん死去94歳 日本ブライダルファッションの先駆け

日本のブライダルファッションの先駆けで世界的に知られたデザイナーの桂由美さんが4月26日、亡くなった。94歳だった。
桂さんは1965年に東京・赤坂に日本で初めてのブライダル専門店をオープンし、日本初のブライダルショーも開催した。当時はまだ一般的ではなかったウエディングドレスを浸透させ、女性のシルエットを美しく引き出すドレスで日本の結婚式のスタイルにも強い影響を与えた。
1980年代からニューヨークやパリなど世界30以上の都市でショーを開いて活動の場を広げ、日本を代表するファッションデザイナーとしての地位を築いた。3月にも東京で最新作70点を発表するファッションショーを開催するなど精力的に活動していた。

小野薬品 米バイオ医薬品デシフェラ社を3,700億円で買収

小野薬品工業(本社:大阪市中央区)は4月30日、米国のバイオ医薬品会社、Deciphera Pharmaceuticals,Inc.(DCPH=デシフェラ・ファーマシューティカルズ、本社:米国マサチューセッツ州、以下、Deciphera社)を総額約24億米ドル(約3,700億円)で買収すると発表した。9月末までに買収手続きを完了する予定。この買収により、小野薬品はがん治療薬の開発などを強化する。

是枝監督がカンヌ映画祭「パルムドール」競う審査員に

5月14日に開幕する第77回カンヌ国際映画祭の事務局は4月29日、最高賞「パルムドール」を競うコンペティション部門の審査員の一人に、是枝裕和監督を選んだと発表した。審査員長は俳優でもあるグレタ・が~ウィグ監督。日本人の審査員は、2018年の河瀨直美監督以来11年ぶり。今回のコンペティション部門に日本作品は選ばれていない。同映画祭で是枝監督は2018年に「万引き家族」でパルムドールを受賞している。

日本 ラオスの道路維持管理、再整備に15億円を無償供与

日本政府は令和5年の大雨・洪水の影響で著しく損傷したラオスの交通インフラ、道路維持管理および再整備用の道路補修関連機材調達用の15億円を無償供与する。タイ、ベトナムおよびラオスを結ぶ経済回廊、国道8号線の中部地域の迅速な復旧のため、橋梁点検車、ダンプトラック、ロードスタビライザー等を供与する。

ベトナム最高指導部でまた交代, 序列4位の国会議長辞任

ベトナム共産党は4月26日、臨時の中央委員会を開き、序列4位のブオン・ディン・フエ国会議長の辞任を承認したと発表した。事実上の更迭とみられ、党最高指導部にあたる政治局員も退くことになる。この具体的な理由は明らかにされていないが、フエ氏の側近が4月22日に職権乱用の疑いで逮捕された事件との関連を指摘する見方がある。
共産党指導部を巡っては、2023年1月に序列2位の国家主席が辞任し、交代した次の国家主席も3月に解任されたばかりで、異例の事態が続いている。この結果、最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長への権力集中が一層強まるとみられる。