内閣府がまとめた2024年7〜9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%増、年率換算で0.9%増と、2四半期連続のプラス成長となった。プラスの要因は①前期に認証不正による落ち込みの反動で自動車販売が増えた②8月にあった南海トラフ地震臨時情報などで、パックご飯など食品や飲料の買いだめが起きたーーことなどが個人消費を押し上げた。ただ、企業の設備投資は伸び悩み0.2%減と2四半期ぶりにマイナスだった。
APEC首脳会議 自由な国際貿易体制維持へ多国間協力を
大学生内定率 微減の72.9% ”売り手市場”継続 文科・厚労省
侍J キューバ破り4連勝で2次ラウンド進出 プレミア12
旭化成 樹脂原料ANのタイ生産から撤退 全社の能力2割減
旭化成(本社:東京都千代田区)は11月15日、樹脂原料アクリロニトリル(AN)のタイでの生産から撤退すると発表した。これにより旭化成全社のAN生産能力は2割減となる。タイでのAN生産はすでに10月末に停止しており、12月末で販売も終える。
今回停止するのは旭化成の持分法適用会社で国営タイ石油公社(PTT)グループと折半出資する「PTT旭ケミカル」。同社は家電に使われるABS樹脂などの原料となるANのほか、アクリル樹脂原料MMAなどを生産している。
旭化成はANの生産能力で世界3位で、日本、韓国にも生産拠点を保有、これらを合わせた年間生産能力は93万トン。タイ拠点(年間20万トン)の停止により2割減る。
兵庫県知事に斎藤氏再選, SNS通じ支持広げる 前県政「評価」
斎藤元彦・前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選は11月17日投開票され、斎藤氏が同県尼崎市の前市町稲村和美氏(52)ら新人6人を破り、再選された。斎藤氏はパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で県議会から全会一致で不信任決議を受け、まさに”四面楚歌”の状態で、孤軍奮闘の戦いだった。
だが、SNSを通じて「改革の継続」を訴え、支持を広げた。また、メディアが行った調査によると、斎藤県政の実績を評価するとの声が追い風になった。この結果、全会一致で不信任を突きつけた兵庫県議会と、有権者の「民意」は相対するものとなり、百条委員会はじめ、今後県議会のあり方や県職員を含めた双方の向き合い方や姿勢が問われる。