ウエルシア・ツルハ連合 経営統合の協議入りを発表

イオン(本社:千葉市)は2月28日、傘下のドラッグストア最大手ウエルシアホールディングス(HD)(本社:東京都千代田区)と2位のツルハホールディングス(HD)(本社:札幌市)が経営統合の協議に入っていることを正式に発表した。統合が実現すれば売上高でドラッグストア世界5位となる。これにより、様々な分野でシナジーを発揮して日本最大のドラッグストア連合体を創成し、競争力の獲得、アジアNo.1のグローバル企業への成長を目指す。
この両社連合が狙いとするのは、高齢化が急速に進む中国・東南アジアの人口20億人市場。中長期戦略のもと、世界のドラッグ大手が未開拓の市場で先手を打つ。

参天製薬 近視抑制点眼薬を承認申請 国内初 子ども想定

参天製薬(本社:大阪市北区)は2月28日、近視の進行を抑える点眼薬について、国内での製造販売承認を申請したと発表した。子どもへの処方を想定したもので、承認されれば国内初の近視抑制薬になるという。治験では良好な結果を得ているとしている。同社では中国などでも承認申請を予定している。

ホンダ 充電できる燃料電池車 今夏から日本で発売

ホンダ(本社:東京都港区)は2月28日、新型の燃料電池車(FCV)、多目的スポーツ車(SUV)「CR-V e-FCEV」(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」を米国で生産して輸入、2024年夏より日本で発売すると発表した。燃料電池はゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した。価格は現時点では未定。
この新型車両は、日本勢で初めて充電できるプラグイン機能を備えたFCVだ。水素は約3分で満充填にできるほか、電池だけで60km以上走れるという。

日産自 27年度に自動運転を事業化「レベル4」も視野に

日産自動車(本社:横浜市西区)は2月28日、日本国内において自社開発のドライバーレス自動運転によるモビリティサービスの事業化に向けたロードマップを発表した。
2024年度に横浜市・みなとみらい地区でミニバン「セレナ」をベースに自動運転車両での走行の実証実験を開始。2025〜2026年度は桜木町や関内を含む横浜市のより広いエリアで最大20台規模で実証実験を実施。2027年度めどに事業化させ、横浜を含む複数の市町村で数十台規模での事業化を目指す。
また、将来的には特定条件下で運転を完全自動化する「レベル4」での対応も視野に入れる。

大阪メトロ 夢洲延伸で90円上乗せ 梅田ー夢洲430円

2025年大阪・関西万博会場の最寄駅、夢洲駅までの大阪メトロの国への申請料金が決まった。これは大阪メトロ中央線の、現在の西側の終点、コスモスクエア駅から3.2km延伸されるのに伴うもの。この延伸区間を利用する場合、基本運賃に90円上乗せする。延伸に伴う費用の一部を利用者に負担してもらう形となる。
申請通り認められれば、中央線の弁天町駅から夢洲駅までは380円、御堂筋線の梅田駅から夢洲駅までは430円となる。

花粉症対策で全国のスギ人工林の約2割が伐採「重点区域」

農林水産省のまとめによると、花粉症への対策として全国のスギ人工林のおよそ2割にあたる98万haが、各都道府県によって伐採や植え替えが集中的に進められる「重点区域」に指定された。都道府県別にみると、愛知県が5万ha余りと最も広く、三重県や奈良県も4万ha以上指定されている。一方、スギ人工林が少ない香川県や沖縄県は指定されていない。政府は多くの人を悩ませる花粉症への対策として、30年後にはスギ花粉の発生量を半減させる目標を掲げている。

インドネシア 25年万博パビリオンのモチーフは「船」

インドネシアは2月28日、2025年大阪・関西万博のパビリオンのコンセプトを発表した。世界最大の島嶼(とうしょ)国・インドネシアは、島々を行き交いながら文化と伝統を育みつくりあげててきたことを、パビリオンでは「船」をモチーフに表現する。テーマは「自然と人間の共生」。
建物は2階建てで、豊かな熱帯雨林や海の自然を紹介するほか、首都をジャカルタからおよそ2,000km離れたカリマンタン島に移転し、新首都「ヌサンタラ」の建設を進めていることなどを紹介する。パビリオンは2024年4月に着工し、2025年2月に完成する予定。

大阪・関西万博 韓国がパビリオンの起工式 鉄骨3階建て

2025年大阪・関西万博に参加する韓国が2月28日、会場の夢洲でパビリオンの起工式を行った。韓国および博覧会協会関係者らが出席し、工事の安全を祈った。
韓国パビリオンは鉄骨3階建て。パビリオンの中では①来場者が吹き込むとAI(人工知能)が光や音楽に変換する展示②水素燃料電池から排出される水を使って植物を育てるーなど、韓国の先端技術や文化などを発信する予定。

23年新築マンション 全国平均で15.4%高の5,911万円

不動産経済研究所のまとめによると、2023年の新築マンションの発売価格は全国平均で1戸当たり前年比15.4%高の5,911万円だった。7年連続で過去最高を更新した。建築資材や人件費などの値上がりに加え、東京都心で富裕層向け超高額物件の発売が相次ぎ、平均価格を押し上げた。
地域別にみると、首都圏は前年から3割上昇し8,101万円、このうち東京23区内は同4割上昇し1億1,483万円となり、初めて1億円を超えた。近畿圏も同0.7%上昇し4,666万円、名古屋市も同14.5%上昇し4,108万円となった。

なでしこJ 2−1で北朝鮮下しパリ五輪出場決定 6度目

サッカー女子のパリ五輪出場アジア最終予選、日本代表「なでしこジャパン」と北朝鮮との第2戦は2月28日、東京・国立競技場で行われた。中立国、サウジアラビアで行われた第1戦は0−0で引き分けていただけに、第2戦の勝者が五輪出場権を得る。なでしこJは、北朝鮮のフィジカルの強さを生かした”タフ”な攻守に苦しんだが、2−1で競り勝ち、本大会への切符を獲得した。2大会連続6度目の出場。
アジアの2つの五輪出場枠のもう1試合は、オーストラリアがウズベキスタンに10−0で勝ち、2試合合計13−0で3大会連続の五輪出場を決めた。