ドジャース リーグ優勝決定S進出, 山本 ダルとの対決制す

米大リーグ10月11日、ナ・リーグの地区シリーズ第5戦が行われ、大谷と山本が所属するドジャース(西地区1位)が、ダルビッシュと松井が所属するパドレス(同2位)を2−0で破り、対戦成績を3勝2敗として3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。この結果、千賀が所属するメッツ(東地区3位)と対戦する同シリーズは13日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで開幕する。
ドジャースとパドレスの第5戦は、ポストシーズンで史上初めて日本人投手が先発し、投げ合う息詰まる投手戦となった。山本は5回2安打無失点、ダルビッシュは6回2/3を3安打2失点に抑え安定したピッチングをみせたが、与えた3安打のうち2本がソロホームランだった。

首相「力による現状変更 許されぬ」東アジア首脳会議

日本、米国、中国、韓国や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国などによる東アジア首脳会議(EAS)が10月11日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。石破首相は、中国やロシアを念頭に「力や威圧による一方的な現状変更の試みを許容してはならない」と述べ、法の支配に基づく事由で開かれた国際秩序の維持・強化を訴えた。今回の一連の外交日程で、石破首相は岸田前首相の外交路線を踏襲する姿勢を示し、同首相の持論「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」には全く言及しなかった。
同会議には石破首相のほか、中国の李強首相、米国のブリンケン国務長官、ロシアのラブロフ外相らが出席した。

奈良のシカ 観光客のケガ相次ぎ「厳重注意」9月43件

奈良県・奈良公園で国の天然記念物「奈良のシカ」が観光客を負傷させる事故が相次ぎ、保護団体と奈良県、市などは10月10日、シカの扱いについて、これまでの「注意」より警戒レベルの高い「厳重注意」情報を初めて出した。保護団体「奈良の鹿愛護会」によると、シカの角で観光客が足などを突かれる事故が9月だけで前年同月比2.5倍の43件発生し、救急搬送も10件あった。秋が深まる時期の雄シカは発情期で気性が荒い。雄シカの個体数が増加している可能性が高いという。

川崎重工 米に鉄道車両5,000両 45年かけ到達 記念式典

川崎重工業は10月9日、米国で納入した鉄道車両が累計で5,000両を超えたことを記念し、ニューヨーク市近郊の工場で式典を執り行った。車両は米国各地の地下鉄路線などに導入され、とくにニューヨークの地下鉄ではシェアが約40%に達するという。同社は1979年に米国市場に進出し、2024年9月下旬に節目の5,000両に到達した。

ファストリ 24年8月期売上高 初の3兆円超 過去最高

カジュアル衣料品店「ユニクロ」などをグローバルに展開するファーストリテイリングの2024年8月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前期比12.2%増の3兆1,038億円となり、初めて3兆円を突破した。最終利益は同25.6%増の3,719億円で、いずれも過去最高を更新した。
ユニクロ事業が業績を大きく押し上げた。売上収益の55%を占める海外では、シンプルで上質な衣料品として定着、支持が広がっている。2025年8月期は売上収益で前期比9.5%増の3兆4,000億円、最終利益で同3.5%増の3,850億円を見込む。

ホンダ インドネシアで電動バイク新型2モデル 世界初公開

ホンダ(本社:東京都港区)は10月9日、インドネシアで新型電動バイク「CUVe:(シーユーヴィーイー)」と「ICONe:(アイコンイー)」の2モデルを世界初公開した。両モデルとも、現地合弁会社アストラ・ホンダ・モーター(AHM)の北ジャカルタ、クラバガディン工場で生産し、2024年内に販売を開始する予定。インドネシアを皮切りにグローバルに展開していく。

日中「戦略的互恵」確認, 韓国とシャトル外交 首脳外交始動

石破首相は10月10日、ラオスの首都ビエンチャンで日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会談などに出席し、首脳外交を始動させた。中国の李強首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との個別の首脳会談も行った。李強首相との間では「戦略的互恵関係を包括的に推進し、安定的な関係を構築する」方向性を確認したほか、尹大統領とは相互に往来する「シャトル外交」を継続することで一致した。

ASEAN+3 石破首相「力による現状変更認めず」

石破首相は10月10日、ラオス・ビエンチャンで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3カ国(ASEANプラス3)首脳会議に出席した。首相は中国を念頭に「力や威圧による一方的な現状変更の取り組みを許容してはいけない」、また「地域の安定と繁栄のため、法の支配に基づく事由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことが不可欠だ」と強調した。このほか、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力も呼び掛けた。
これに対し、中国の李強首相は「アジアの問題はアジア人によって検討され、その運命は私たちの手の中になければならない」と主張、米国が介入しないよう、けん制した。

被団協にノーベル平和賞 核廃絶訴え68年 核なき世界を!

ノルウェーのノーベル賞委員会は10月11日、2024年のノーベル平和賞を被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」(事務局:東京)に授与すると発表した。被爆体験の伝承を通じて68年にわたり、核兵器廃絶を世界に訴え続けていることが評価された。
被団協は、広島や長崎の被爆者が中心となって1956年に結成された。以来、長年にわたり”唯一の被爆国”の日本から、核爆弾による凄惨な体験を世界に発信し”核兵器のない世界”の実現を訴えてきた。日本からのノーベル平和賞受賞は、非核三原則を提唱した1974年の佐藤栄作元首相以来で2例目となる。